日々、感謝。

日々の何気ないことを、つらつらと綴っております。

西日本旅 四国・香川ー愛媛編 二十八日目。

2011-12-03 22:48:28 | 西日本旅 三重~四国
11月24日(木)

前日あまりの寒さに寝ていられず起きたの機に、
昨晩は現段階で出来うる最防寒装備で寝た結果。

暑くて途中で起きて、脱ぎました。

というより、四千円(実質三千円)で買った防寒着が、暖かすぎる。

あの値段でこの性能なら得したな!これで勝てる!
などと思いつつテントから出ると満点星空。

流石キャンプ場星が良く見える。

今日はキャンプ場最終日そしてうどん道場も。

テントを片付けて荷物をまとめ早朝に出発!

最終日、一店目は『さか枝』!

釜あげうどん小(180円)。

こちらも浸け麺式でいただきます。

弾力ある麺が、

美味い!

二店目には時間が早いので、予定通り高松市内を散策します。

先ずは、港まで歩いて高松城後にいきます。

んが、中は有料なので、外堀を周るだけです。

城跡の隣に駅があるので堀沿いに線路が走っている珍しい光景でした。

それから郵便局に行き、納経帳他要らない荷物を送り
ついでなので前々から気になっていた、
鼻づまりで鼓膜が張る現象を突き止めるため耳鼻科に行きました。

待合所で待っていると、

「パパーパパー」


と二歳ぐらいの子供が寄ってきました。

「いやいや、ママあっちにいるよ」と指を指すと
受付をしていたお母さんの方に歩いていって、

と思ったらまたこっちに来て、パパー。

そこで周りの人たちも気付き暫し笑いが起きました。

パパじゃないよー言っても、ぽかーんとして目の前に立っています。

そこでようやくお母さんが手続きを終え、すいませんと微笑みながら、
子供を回収して遊戯室に行きました。

大分焦りましたが、予行練習と言うことで貴重な体験をしました。

うん、子供はかわいいわ、猫ぐらいかわいい。

そんな感じに僕の番が回ってきて診察してもらうと、

中耳炎ということが発覚。

中耳炎、名前はよく聞くので知ってはいましたが
症状は知りませんでした。

この鼓膜が張って声がこもるようになる状態は中耳炎だそうです。

しかも悪化すると膿が鼓膜を破って出てくるらしい、、、。

先生曰く、薬で治らなければ行きつけの耳鼻科で診てもらった方が良いと言うことでした。

まさかのドクターストップ。

しかも中耳炎でとか。

(むー、まさかこんな事になるとは、とりあえず薬飲んで様子見だな)

と問題を先送りにして、次のお店へ。

二店目は、『蒲生うどん』!うどん小ちくわ天海老天(290円)。

ここは外でいただきました。

外の寒いなか、暖かいうどんを食べる、

美味い!

三店目、『日の出製麺所』!釜玉小(150円)。

ここは行列が出来ていました、でも回転が速い、少し待って入店。

このお店はネギを自分でハサミで切って入れる様で、ならって切って入れます。

正油を少し入れて混ぜて食べる、

美味い!

僕は、釜玉かぶっかけが好きなようです。

生醤油もおいしいけど。

ようは全部美味しい!

四店目、『上原製麺所』うどん小ちくわ天(220円)。

入り口が細い路地裏の先にあって本当にあるのかと不安になりながら入店。

濃い目の汁が麺に絡んで、

美味い!

そして、最後五店目、『中村うどん』!釜玉小ちくわ(350円)。

もう腹が限界近かったのでうどんだけにしようと入店してうどん小を頼んで、
ゆで上がる間席でお待ちくださいと言うことで待っていると、

ちくわ天揚げたてでーす!と店員さんが言う。

うどんを受け取り、自分で好きなだけおろせる大根おろしをのせ、
ちくわ天ものせ完成。

まだいけるよな?お腹。

おろしと天かす、ねぎ、卵、ゴマ、全てを混ぜて食べる、

美味い!

ちくわ天、熱々で衣カリカリ、

美味い!

締めくくりとして良いお店でした。

まだまだ定休日が重なったり、場所の都合上行けなかったお店もあり、
名残惜しいですが、満足するには住むしかないぐらい沢山あるので、
一旦区切りをつけました。

間違いなく言えるのは、どのお店も美味しくそして個性がある、
客寄せのための名物ではなく、地元の人に愛されているからこそ残っていっている、
正真正銘のその土地の名物、それが讃岐うどんだと言うこと。

うどん県また絶対来るからな!と心のなかで別れを告げて、
原付を走らせてました。

そして、今治市まで来た僕は、四国に別れを告げる道、
『しまなみ海道』の入り口に来ました。

もう遅く暗くなっていたので、入り口の確認をして、しまなみ海道に入るのは明日に回し、
野宿場所を探しました。

入り口から少し登った所に、糸山公園という公園があったので行ってみると、
駐輪場があったのでここで良いかなと思い、
近くに施設があったので確認をしに行きました。

施設に入って受付のお姉さんに、すいませんここの近くに野宿出来る場所はありますか?
と聞きました。

大体こう聞くと、野宿の場所ですか?と困惑するので、
すかさずそこの駐輪場で良いのでと言う思惑でした。

しかし、お姉さんは、

「でも今日寒いですよ?近くに三千円の安いホテルがありますよ。でも野宿なら高いか・・ちょっと待ってください!」


と予想外な反応。

パンフレットを出してきてくれて、一応そのホテルがここなんですけど、
少し遠いですがキャンプ場がありますよ、とまたパンフレットを出して広げて
いくつかキャンプ場があるのを、私も隣の市から来ていて詳しくないんですと
地図を見ながらこれがここでと丁寧に説明してくれ。

泊まれる場所は大体分かったので、銭湯が近くにあるか尋ねると、

おすすめの銭湯があります!とこの地図じゃ見辛いのでとまた別のパンフレットを出してもらって、
ここのお風呂が二タイプあって、こちらの高い方はゆっくりで来て素敵でしたよ。
それで行き方がですね、
と地図を見ながらまた丁寧に説明してもらい、

もうかれこれ三四十分お付き合いしてもらって、
しかも嫌な風もなく熱心に説明してくれるので、

もう外も暗いし寒いのでお姉さんの言っていたホテルに行ってみます。
色々丁寧にありがとうございました。

「お力になれずすいません。」


いえいえ、そんな。大変参考になりましたありがとうございました。と
施設を出ました。

そして、丁度そのホテルが海道の入り口に近いのと、確かに寒いし何よりお姉さんの親切心を無下に出来るわけもなく、

『サンライズ糸山』に泊まることになったのでした。

やっぱりホテルはのんびりで来て楽だなぁと思いつつ、
明日には四国を出るかなとか考えつつ、ベットで就寝。

西日本旅 四国・香川編 二十七日目。

2011-12-03 20:51:01 | 西日本旅 三重~四国
11月23日(水)

(やばい、めっちゃ寒い、寝てられん)

と起きると、夜露でテントがベッタリ、そして寝袋もベッタリ。

やばい!と急いで外に出て近くの木の枝にロープをはって
そこに寝袋を干しました。

僕は寝袋は、ダウン性で(ダウンコートとかのあれです)収納性が高く保温性も高いそして軽いしかし欠点は、"濡れると元に戻らない"。

と言うことで、焦って干しました。

テントは触らず、日干しで良いので放置して。

準備をして、出発直後、寝袋を触ってみると、
幸い日が指していたので最悪の状態は脱し、
すぐに影響が出るものではないレベルになったので
テントにしまい、うどん道場二日目開始です!

先ず一店目は、『馬渕手打製麺所』

うどん小ちくわ天(260円)を注文。

もう、美味い!

二店目、『あたりや』。

看板の矢印がパチンコ店担ってて若干戸惑いつつ入ると、
パチンコ店の駐車場の一画にありました。

お店に入ると、先客が二組。

店の人に、注文をとるまで席でお待ちくださいと言われ席について、
待つこと数分。

どうやら仕込みがまだだったようだ。

うどん小(300円)を注文。

生醤油で頂く。

生醤油を入れすぎて味の判断が出来ず誤る、失敗しました。

ここで、天候が悪くなり始めて、雨がポツリと降り始めました。

三店目、『上原屋本店』うどん小(220円)。

今度はぶっかけでいただきます。

うん、シンプルで食べやすい、良いうどん、

美味い!

お店を出ると、ポツリポツリと。

(う、うーむ。しかしノルマは七店)と次のうどん屋さんに向かいます。

四店目、『松下製麺所』うどん小(180円)。

こちらもぶっかけ。

うん!細かい天かすが良い!それと調和する汁!これは、

美味い!

この調子でもう一店と思い外に出ると、
また雨足が強くなっている。

そこまで濡れるほどではないですが、
テントを置いてきているので、雨が振りだしてからずっと気になっていました。

(無理だ!気になる!一旦戻ろう!)

とキャンプ場に向かい始めると、天候が快復していく。

(んー?)

キャンプ場に戻りテントを確認。

(濡れて、いない、、、だと?)

いつから降っていたと錯覚していた?状態。

どうやら、雨が降っていたのは高松市で、この辺りは降っていなかったようです。

戻って来てしまったのでキャンプ場でゆっくりすることに。

テントで寝転んでいたら少し寝てしまい、起きてからそういえば、
受付の時に足湯があるって言ってたっけということで
足湯に浸かりにいきました。

キャンプ場からはすぐ近く、同じ敷地内にある銭湯の外に足湯がありました。

早速、足を浸けると、めっちゃ気持ち良い。

ほわーとしているとやがて、女性四人が足湯に来ました。

足湯のスペースはあまり広くないのですぐ隣に四人が座りました。

なので、会話はまる聴こえ。

そして、その人たちの会話が凄く面白い。

先ず、足湯に入り、

めっちゃ気持ち良いな!全身浸かりたいわ!

それ足湯じゃなくなってるから!

から始まり、

足は暖まるけど体が寒いわぁー。

やったら首暖めな!首!

それうちのお母さんも言うてるわー!

そやろ?首を暖めると体が暖まんねん!って誰がアンタのオカンや!

とか、

虫が浮いてるー!

ホンマや!これでとろ!

てか、アンタそれどっからだしたん!?それなに!?

これ?こっから引きちぎった。目薬の一回ずつ使えるやつやねん。

引きちぎったって、アンタ!

等々、矢継ぎ早に繰り出される、ボケとツッコミに僕は笑いを耐えるのが辛く、
急いでその場を離れました。

ベンチで休んでいると、雨が降って来たので急いでテントに戻り、
テントを屋根ある場所に移動し、事なきを得て。

今日は完全防着で寝て寒いかを確かめようと下四上五着て日記を書きつつ就寝。

西日本旅 四国・香川編 二十六日目。

2011-12-03 19:42:24 | 西日本旅 三重~四国
11月22日(火)

犬との遭遇により若干の不安を抱きつつ起きて、
ゆっくりと外を確認してみると変化はなく何も問題はなく安心して、
テントを出て一旦畳みました。

近くのコンビニで時間を潰してから、
再びキャンプ場に戻り、管理室に手続きをしに行きます。

「すいません、キャンプ場を使わしてもらいたいんですが」

「はいはい、これに記入してもらえる?」


とおばちゃんが紙を出してきて、どうぞと促されて席について書いていると、
ここは初めてですか?ならこの施設の案内ですとプリントを貰いました。

名前、住所等書いて、利用日数があったので24日9時までと書くと、
営業中の6日間は居て良いのでと言うことだった。

あと利用目的を書く欄があったので、
野宿ですかね?と聞くと、
あははっ!野宿は勝手にしてください、キャンプで良いですよ。
と言われました。

野宿の感覚しかなかったので、まったく思い付かなかったです。

そんな感じで、手続きを済ませ、キャンプ場エリアに行くと利用者はゼロで好きな所に張れる状態でした。

テントを張って、荷物を入れて、身軽になった所で、

二泊三日の讃岐うどん道場立ち上げです!!

丸亀市の『讃岐製麺所』さんのうどんを食べて以来楽しみでしょうがなかったこの時間!

既に、『ちくせい』さんで味わったように有名店は朝から昼が勝負所、

早速、馳せ参じます!

先ず一店目は『山越うどん』!

着いたときにはもう店の前に行列が出来ていました。

マジか、どれぐらい待つんだろと思いながら並び始めると意外と回転が早く、
十分程で自分の番が来ました。

釜たまうどん小とじゃがいも天(300円)。

釜たまとは、釜あげうどんに玉子が混ぜ混んであるモノで、
じゃがいも天はそんまんま、じゃがいもの天ぷらです。

いきなり、天ぷらをとってしまいました、
制御しないといけないと解っていても難しい。

それが讃岐うどん!

生醤油をかけて、ネギをのせて混ぜる!

そして食べる、

美味い!!

二店目は、『谷川米穀店』!

うどん小(120円)を注文。

ここも生醤油でネギをのせて戴く、

シンプルだけど、それが

美味い!

三店目は、『長田うどん』!

ここでは釜あげうどん小(250円)を注文。

ここの釜あげうどんは浸け麺式で、器に汁を入れて頂くのですが、

その汁の入っている徳利がデカイ、そして重い。

溢さないように細心の注意と力加減で器に入れ、
ネギ、ゴマ、生姜を入れて頂く。

ツルツルの麺で中は歯ごたえ十分、

美味い!


ここでお腹が一杯になったので一旦休憩をして次に挑むことにします。

次のうどん屋さんの途中にあった、
イオン稜川ショッピングセンターを見に行きました。

久しぶりに普通の生活の気分でお店を渡り歩いて、
調べものをしようとスマートフォンを出してベンチに座っていると、

「すいません、携帯貸してくれませんか?」


と聞こえてきて、気にせずいじっていたら、
前でもう一度、すいません、携帯貸してくれませんか?と言われ、
初めて自分に言っていると気付き顔をあげると、

明らかに困っている顔のおばちゃんが前に立っていました。

眉をハの字にして口の両端を落とし半開き、
視線は僕を見続け外しませんでした。

とりあえず何に使うか聞くと、

近くで催しものがあって、帰りにタクシーを呼んだけど来ないので
電話したいということでした。

なので、番号を聞いて電話を掛けておばちゃんに渡して、
何やら伝わっていない様子。

すいませんけど、説明してもらえます?と僕に電話を渡したので、
電話を代わって話すことに。

「もしもし?お電話代わりました。」

今どちらにおられますか?と言うことでイオンに居てーと説明していると、
傍らでおばちゃんが千円を出してきたので、
いいですと手を振ってジェスチャーで応えて、
話の流れで店の外に行くことになったので、電話を切って、
おばちゃんに、近くの扉の前まで来てくれるようなので、そこまで行きましょう。
と一緒に向かいました。

私高松市から来ててここの地理が全然分からなくて助かりました。
と、僕の事を地元民だと思ってるんだろうなぁと思っていると、
また千円を出して、これもらって!と言うので、
いや、いいです。そういつもりではないので。と断り店の外に出ると
タクシーが通りすぎたので、

あれじゃないですか?と手をふると停まりました。

そして無事、おばちゃんをタクシーに乗せることが出来た僕はおばちゃんを見送り
店のなかに戻りました。

そして手の中には千円。

結局、タクシーに乗り込む間際、これもらって!と無理矢理服に入れられ、
ありがとうございました。本当に助かりました。と乗り込んだのでした。

本当にそんなつもりはなかったのですが、
思いがけない千円で迷っていた防水性防寒着を買う決心がついたのは確か。

これなら、冬の突然の雨にも慌てなくてすむけど、四千円は、、、。
と店の前で悩んでいたのです。

調べものと言うのは、その商品のレビューを見ていたわけです。

そんな感じで、その防寒着を買って、眼鏡が緩んでいたので
眼鏡屋さんで調節してもらい、うどんの話をするとがもうさんの海老天のせがお薦めですよと
地元民の声も聞けました。

さて、良い感じに満腹感が解消されたので、
うどん道場再開です。

次に向かったのは、『山下うどん 坂出店』!

まだやってますか?と中にはいると、はい、いらっしゃいとおばちゃんのお出迎え。

うどん小とまる天を注文(250円)。

まる天はじゃこ擂り身の天ぷらでした。

ネギをかけて、食べる!

(うま!・・・いや普通だ。天ぷらも特にだなぁ。)

ごちそうさま!と席をたつと、おばちゃんにごめんねと言われました。

いえいえ、良い時間帯に来れずにすいません。と店を出ました。

(やはり時間が大事だ!店にとっても僕にとっても!)と決心して
キャンプ場に戻り、日記を書いて就寝。

西日本旅 四国・徳島ー香川編 二十五日目。

2011-11-29 20:09:29 | 西日本旅 三重~四国
11月21日(月)

Tさんの至れり尽くせりな接待の結果、12時間後に起床。

しかもそれだけ寝たのに一度も起きずに全くだるくない。

部屋+お風呂+布団+指圧で疲れは全て解消され清々しい朝でした。

朝御飯に食パンにジャムを塗ったものを頂きコーヒーを啜ります、
それから少ししてTさんに見送られながら徳島市を後にしました。

ここまで、ひたすら接待してもらったことしかないですが、
Tさんとの話のなかで、目的があるなら気持ちの切り替えと意思の強さが大事と
アドバイスをもらったりもしていたんですよ。

またもらってますが。

さてTさんと別れて僕は香川県に向かいます。

途中にうだつの町並が見れる場所があったので寄りました。

昔の建物は風情があって
くすんでたり、苔がはえてたり、土壁が剥がれてたり、
年月の経過が感じられて好きです。

うだつの町並みに癒され香川県に向かいます。

既に香川県内に無料のキャンプ場に目星をつけて向かっていたのですが、
その時既に16時で駄目元で通り道にあった製麺所に寄るとやっていました!

と言うことで明日からの足掛かりの一店目、『三嶋製麺所』さんにて、
うどん小(120円)を注文しました。

温かいの?冷たいの?と聞かれ、

温かいので!

と少し待っている間に、店内を見渡すと雑誌の記事が貼ってあって、
見てみると、"マイ箸持参で卵無料"と書いてあった。

「マイ箸があると卵がただなんですか?」

「えぇ、生卵が付くよ」


「ちょっと、すいません!」と箸を原付に取りに出ようとすると、

割り箸は駄目だよー。

大丈夫です!

箸をとって店に戻るとうどんが出来ていて、
ねぎときざみとうがらしと生卵をかけて戴きました。

美味い!

ずずっと平らげ店を出て日暮れまでにと急いで
無料キャンプ場にたどり着いてみると、
チェーンがかかっていて入れない。

(?これはどういうことだ?他から入るのか?)

と別の道を行きますが入れない。

一年中開放しているはずなのになーと疑問に思いながら
隣接している福祉施設に訪ねにいくと、

ここはキャンプ場とは関係ないのでと突っぱねられました、
そうですかぁと施設をでると男性が出てきて、
野宿する所を探してるんですか?と尋ねられたので、

「そうなんですけど、キャンプ場が入れなくて」

「あの施設は今日定休日なんですよ」


「!あ、定休日というものがあるんですね、どうしようかなぁ」

「なんなら、今日泊まって明日の朝話せば大丈夫だと思いますよ」


「え?それアリなんですか?じゃあ中見てきます」

優しげなお兄さんの助言を得て、キャンプ場に単身入っていくと、
まぁキャンプ場なのでそうですが芝生と調理場があるだけだったので、

これなら無理して、ここに泊まることもないなぁ、明日の朝正式にお願いしよう。と
キャンプ場は止めて、模索中に見つけたトンネルにテントを張ることにしました。

もう既に辺りは暗くなっていたので、
急いでトンネルに行きテントを張り始めました。

トンネルと言っても随道のイメージではなく、
幹線道路下のトンネルなので中は綺麗なコンクリとアスファルトです。

奥はトンネルを出たところで森になっていて通り抜けが出来ないので
大丈夫だろうと判断しました。

暗いトンネルの中、入り口近くの外から光を頼りにテントを張り荷物をいれていると、


やがて、

トンネルの奥、

暗闇の方から、ガサガサと葉っぱの擦れる音がしました。

風で揺れているだろうと思い気にせず準備をしていると、

段々と葉っぱの擦れる音が近くなってくる。

(あれ?若干近づいてきてるような・・・)

ガサガサ、ガサガサと鳴る音が、

アスファルトに爪がかかり駆ける音に変わったとき、

僕は、

(!?これ奥から何か向かってきてないか!?)

そのまま駆けてきたソレは、
丁度、トンネルの暗闇と外の光が指している境の暗闇の中で止まり、
うっすらと見える影が確実にこちらを見ていました。

僕は恐る恐る、手元にあったライトを当てると、
ソレは僕の横を勢いよく走り抜けてトンネルの外に出ていきました。

犬と野犬は全然別の生き物と聞いていたので、
横を通り抜けたと言うことは、
どうやらソレの正体は放し飼いの犬だと思います。

其れからは、野犬ではないと解っていても怖いので、
匂いが出ない食べ物を食べて夜に外に出ないようにして、

まさか幽霊ではなく犬をエンカウントするとは、どちらにしても怖いなと思いながら、
その日は寝ました。









西日本旅 四国・徳島編 二十四日目 後編。

2011-11-29 17:45:05 | 西日本旅 三重~四国
前回までのあらすじ!

原付遍路を結願し、四国一周のために徳島市に戻った僕は
無事四国一周も果たし、次の目的、徳島ラーメン食べ歩きに従事していたのでした。

途中二日続く雨に降られ足止めをくらいながらも根城を構えた休憩所でたくさんの人とのふれあいに満足しつつ、さらなるラーメン店を巡り、満足した僕は、
商店街を散策した後に休憩をして、
今日の寝床に向かおうとした丁度その時、Tさんに話し掛けられたのでした。



「三重から来たの?いやー僕の知り合いが志摩に居てね
僕も大学の頃旅をしていたからその時に泊めてもらったりしたんだ」


昔僕がしてもらったからとコーヒーを奢ってもらい、
河川敷の堤防でしばらく話をしていました。

とにかく何でも話す人で、徳島市に単身赴任で一人暮らししているけど
家は一時間程で帰れて休みは帰っているから単身赴任らしくないとか、

たまたま徳島市に用事があって休みだけど早く帰って来たとか、

高校時代に演劇をしていて、明治大学に入学して、
四年間の春夏休みを使ってヒッチハイクで日本を一周したとか、

果ては息子のことや息子の彼女のことも話だし、日が暮れ始めた頃、

良かったらウチに泊まって行けば良いよ。と言われ、
良いんですか!?と二つ返事でオーケーをして、

Tさんは自転車、僕は原付なので、
簡単に道筋を教えてもらい念のため番号を交換して一旦別れました。

そして、Tさん宅に到着。

そこはアパートで、部屋に入ると生活感のあるお部屋でした。

早速荷物を下ろし一休憩していると、
座っててとコーヒーとようかんを出してもらい、

食べながら、僕のこれまでの行程だったり、
Tさん宅に以前に泊まった人達からの手紙を見せて頂いたりしていると、

半額の弁当で悪いけど奢るわ、まだ時間あるで外案内するな。
と言うことで日中歩いた商店街を回り、徳島駅前のそごうというデパートの屋上から夜景を
みて
川沿いの橋のイルミネーショの虹色が綺麗なので見て欲しいと
色が変わっていくのを眺めたりして時間になってスーパーに行き、
お弁当を買って貰いました。

部屋に戻部屋に戻り、先程のお弁当と手作りのうどん(麺は売り物です)を食べながら談笑。

食後にグレープフルーツを頂き、お茶を出してもらって、
テレビを見ながらまったりしていると、
Tさんが旅から帰ってくると指圧師のおじさんにしてもらって覚えたという指圧を
して貰いました。

最初に会って話をしていたときにも軽く方をしてもらったのですが、
意外とこっていたからもう少ししようとして貰いました。

これがすごく気持ち良い。

肩から頭にかけてグリグリ圧されたり伸ばしたりと
体がほぐれていくのが判ります。

ある程度してもらってからお風呂に入り、布団をしいてもらって、
布団に入って、また指圧をしてもらってからすぐに意識は落ちていきました。

西日本旅 四国・徳島編 二十四日目 前編。

2011-11-23 20:55:21 | 西日本旅 三重~四国
11月20日(日)

四国を一周して初めての晴天に恵まれました。

今日は徳島市内のラーメン屋を回って、以前に泊まった善根宿に泊まる予定です。

早速、身支度をしていると、颯爽登場ワゴンR。

そうです、Wさんの愛車です。


おう、もう行くんか。

はい!ありがとうございました!

これからも気いつけてな。

行ってきます!

と簡単の別れの挨拶をして根城ともおさらば。

先ず行ったのは、『三八 田宮店』。

注文は食券、席自由、ラーメン小 500円を注文しました。

白系のスープにストレート麺、固さが少し芯が残っていて僕好みでした。

続いて、『東大 本店』に行きます。

中に入ると、席が埋まり始めていました。

席に座ると、店員さんが水を持ってきてくれて、
注文をします。

ここは、よくあるラーメン屋さんスタイルでスムーズにラーメンまでたどり着けました。

注文したのは、こってりラーメン小 600円。

濃いスープにさらにこってりで、胃にずしりときます、
油もなかなかでした。

そうこうしているとお客さんが並び始めたので、
ささっと食べて店を出ました。

このお店を探していて気になるものを発見したので、
近くの広場に原付を置いて散策しようと思い走っていると、

たまたま、バイクパーツショップのNANKAIを見つけたので寄ってみると、
トルクスのドライバー、バッテリーから充電できる機械共に揃っていたので、
買いました。

オートバックスより安かったのとNANKAIがこれからあるか分からなかったので。

早速、広場に行って取り付け作業開始です。

バッテリーの入っている部分の蓋を開けて、中を確認。

プラスとマイナスに線を簡易でつけて、充電できるか試すと出来ました。

後は、配線ですが、

座席下に入れるかハンドル下に入れるかで迷いました。

座席下なら、離れても充電できるが運転中にいちいち降りて座席を開けなければいけない、

ハンドル下なら、停車すればいじれますが、充電したまま離れられない。

なので、固定せずに余分な配線を纏めて用途に併せて使えるようにして、
これでコンセントを探すことがなくなりました。

配線を終えて、気になるものの散策です。

商店街を歩きます、3つ程の商店街が連なっていて、
中々の長さでした。

お店を見たり張り紙を見たり赴くままに楽しみ、
ついに、気になるものを発見。

それはアニメの大きなタペストリーが二枚。

一つはいくつかの作品で、
もう一つは『空の境界』のタペストリーでした。

なんでこんなものがあるんだ?聖地とかかなと思いながら、
歩いていくと川に出て、堤防沿いに広場と遊歩道があったのでそちらに行くと、
ひょうたん島の説明がありました。

徳島市のなかに、ひょうたん島という周りが川で囲われていて
ちょっとした島になっているエリアがあるらしく、
その中心に徳島駅があるらしいです。

徳島市内を走っていて、やけに橋が多く位置が掴みづらかった原因がわかった気がしました。

その脇に、ひょうたん島をイメージしたであろう、
筏があったのでせっかくなので乗ってみると、揺れる揺れる。

結構揺れるな、と思っていると、子供乱入!

紙一重で回避して筏を降りました。

それから川沿いの遊歩道を歩いていくと、
またそれらしきポスターを発見してしまいました。

近づいて確認すると、阿波おどりと空の境界のコラボポスターでした。

あっそういえばネットで見たことあったなぁと思って端に目をやると、
『ufo table cafe』と書いてあって、ピンときました。

(それで、空の境界か!でも何でufo table・・・cafe?)

ufo tableはアニメスタジオで空の境界は代表作だったのでピンときたわけですが、
そのカフェは見た目には普通でまったくそんな風には見えず

入り口付近にポスターが数枚貼られているだけでした。

(スタジオがあるわけでもないのか、何故こんな所に?)

と疑問に思いながら店前を後にして、
そのまま遊歩道を歩き、原付まで戻りました。

適当な所で休憩しようと思い移動して、
川沿いの広場の椅子で休んでいたら、
ふと寝てしまいました。

寝ていたことに気づき起きて時間を確認すると、
一時間程経っていて、寝場所に向かうのに頃合いだったので、
リュックを背負い、原付に鍵をさしてエンジンをかける手前で、

自転車に乗ったおじさんがはたを通りすぎてすぐに止まり、

お兄さん三重から来たん?と話しかけられました、
それがTさんとの邂逅でした。

後編に続く>>>>

西日本旅 四国・徳島編 二十三日目。

2011-11-22 20:10:11 | 西日本旅 三重~四国
11月19日(土)

朝から雨がザーザーと降っております。

朝の散歩の人と、
雨降っとるで大変やねぇ。いやぁ風がないだけマシですよー。
まぁゆっくり休んでってぇ。ありがとうございます。な会話をしたりして
いたんですが、

やはり大雨には利用者が少なく
散歩の時間を過ぎると人が来なくなったので日記をうっていました。

それでもボチボチ来る人と話して、日記打って、スパ茹でて、
日記打って、話して。

と何かしら時間は過ぎて行き、

夕方前に、雨が止みました。

夕方になると、また散歩の人が家から出てきて、
僕の寝床も少し賑やかに。

二日も雨やと、体がウズウズしていかん!動いてないき飯も食えんわ!
と云うのは、地元のおじいちゃん談。

段々と雲も晴れて青空が見えてきたので、
少し探してみるかと昨晩なくなったトレーを探しに行くと、

ありました。

木と木の間、寝床からは死角のところに空のトレーが落ちていました。

中身はなくっていました、
二匹であれだけ食べたらお腹一杯だろうよ。
まぁ人の可能性もあったので解決して良かったです。

まだ明るいうちに晴れたので少しでかけました。

因みに、雨の降った二日間は温かく寝袋のみで寝ていても
問題ない程でした。

台風一過とまではいかずとも、晴れて霞がかった夕陽を見ながら、
オートバックスに行きました。

バッテリーに繋いで充電できる機械を見に行ったんですが、
結構ややこしそうなのと、トルクスネジという特殊な形用のドライバーがひつようだったので、先に送りにすることにしました。

それから、徳島ラーメン屋『王将』に行きました。

システムは、席自由、口答注文、水セルフ。

チャーシューめん中とチャーハン小 1100円。

このお店は、徳島ラーメンといったらというほどのゆうめいてんらしいのですが、
その反面、店の対応やラーメンの質等が、
賛否両論で真意が不明のお店でした。

そして、僕の感想は、客への配慮が足りない、です。

もしかしたら一見さんお断り的な地元の常連でまわせたらいい
というスタンスでやっているのかもしれません。

僕は、この店に対し心情を悪くしたのでラーメンの感想はないです。

ばつの悪い気持ちで店の外に出ると、
店の関係者が前を通っていくときに、ありがとうございましたの一言もない。

接客する気ないなら、店畳めば?と思いながらその店を去りました。

寝床に戻ると誰も居ないのでそのまま寝ました・

西日本旅 四国・徳島編 二十二日目。

2011-11-22 18:25:05 | 西日本旅 三重~四国
11月18日(金)

(Zzzzz・・・・)

「おはよう、これここ置いとくで食べな」


(Zzzzz ・・・?)

何か聞こえた気がして寝袋から頭を出すとWさんが立っていたので、
寝起き僕は、何も考えず浮かんだ疑問を投げ掛けました。

「あれ?まだ居たんですか?」

「今から仕事じゃ!これ買ってきたで食べ」


と笑いながら言われ、そこで朝御飯を買ってきてくれた事に気づきました。

「じゃあ俺行くき」

と立ち去るWさんに、ありがとうございます!いただきます!
と言ってWさんはワゴンRを走らせて出勤していきました。

其れを見送って、いい人だなぁと思いながらもう一度寝ました。

次に目が覚めると、犬を連れたおじさんが座っていました。

「おはようございます」

「おう、おはよう。ナイロンでも切れるんやなぁ」

ほらこれと手元の切れた紐を見せるように手を上げました。

「あぁ本当ですねー」

と少し話をしていても、じっとお座りをしている犬、
おとなしい犬ですねーと云うと、おぅそうや、じゃあ行くか
と犬に向かって云うと、

犬が飼い主さんを見て、飼い主がもう一度行くかと云うと、

ワンッ!!

「おぉ!凄い!言葉がわかってるんですね!」

わっはっはっと笑いながら立ち上がる飼い主さん。

犬もそれまで充電していたのにしっぽを高速に振り
そわそわと動き始めました。

めっちゃ嬉しそうですね、おうじゃあ行くわ、行ってらっしゃい
と散歩に行かれました。

それから少しして雨が降りだしました。

(やはり雨が降りだしたな。予報が昼からなら朝から降る)

大分四国の天気が読めるようになってきました。

一旦止んだら、食糧を買い込みに行こうと考えていたら、
昼近くになっても雨は止まず。

このまま本降りになったらまずいと思い、
小雨を見計らってレインコートを着て、
ディスカウントスーパー ディオに向かいました。

ディオに行って安さを再確認。

買いだめしたいけど限界があるしなぁと我慢して、
必要な分だけを買って寝床に戻ります。

入れ替わり立ち替わりながら色んな人と喋りました。

(本当に利用者が多いなぁ、でも最初から話すの疲れてきたな)
と思いながら三重から来て四国一周し終えた所でーと話していました。

そんな感じで時間は過ぎて、夕飯時になったので、
スパに試しに買った、ウェイパーを入れることにしました。

スパを茹で上がり、調味料を入れます。

(うん、こんなもんだな)

そしてウェイパー投入!!

(どれぐらいいれるもんなんだろう)

一杯目。

(若干風味が出たけど少ないな)

(あれだけでああならこれぐらいか)

二杯目。

(・・・・・・・ウマイ!)


テーテッテテー!(ネルネルネルネ)

後ろで電飾が光りました。(心の中で)

なにこの神調味料!ウェイパーだけでいけるやん!!
と感動しながら食べきりました。

その時、初めて旨いと思いました、
そして、気づきました、
今までのは旨かったんやない、自分に言い聞かせ偽っとったんやと云うことにも。

いやぁウェイパー神やわーと思いながら蛇口に食器を洗いに行く時、
僕は気づいていなかったのです。

アノ、虎視眈々とその時を狙っていた彼等の思惑に・・・。


食器を洗い終えて寝床に戻ると猫が二匹うろついていました。
それは、此処等を縄張りにしているのかぜんじつか何度が見かけていて、
スパを食べている間も、近くで座っていました。

何してんだ?と近づいていくと、ソレに気づきに逃げる猫。

寝床に戻ると、ラップの破片が落ちていてすぐにハッとしました。

(これ唐揚げのラップじゃね)
一抹の不安をかかけ置いた場所を確認すると、
(ない。やられた!)

そうです、少し離れた隙に、明日のために残しておいた唐揚げを盗まれたのです!

あの、泥棒ネコ!!

大事な食糧を盗まれた事で、

猫許すマジ!となりまだ近くに居た猫を追い払いました。

それからトレーを探しましたが見当たらず、
猫が持つには若干大きいと思うので(10cm×20cm程)
もしかしたら人かもしれないと少し恐怖しました。

実際その時、車が二台停まっていたし、
駐車場から寝床は見えますが、
蛇口から寝床は見えないのです。

とりあえず物はなくなっていないことを確認して、
一旦落ち着きました。

それから、また来たWさんと話をして。

雨がシトシトと降るなか就寝。

西日本旅 四国・香川ー徳島編 二十一日目。

2011-11-19 12:59:03 | 西日本旅 三重~四国
11月17日(木)

さて、原付遍路を無事に終えた僕は本日からまた新しい目的に変わります。

でもその前に四国一周です。

起きると早速、片付けて出発です。

急ぐ理由は一つ、雨が近づいている。

しかも予報によると雷雨だそうだ。

本当はこの日の夜に徳島に行く予定だったのですが繰り上げて
朝から向かうことにしました。

県道11号線で海岸線を行きます。

そして徳島県に入り、そのまま向かったのは鳴門公園です。

鳴門は一度見てるのですが、予定が変わったので行きました。

駐車場に原付を停めて、
ここから鳴門見えるから!とおじさんに勧められ長いエスカレーターで行ける展望台に行くことにしました。

受付の人に、エスカレーター以外に上に行く事って出来ないですか?と聞くと、

はい!ありがとうございます!400円です!!

え?と思いながら、ここしかないんだろうと自己完結して
エスカレーターを昇ってさらにエレベーターで上がった屋上が展望台です。

360度とうたいつつ入り口が建物の端にあるので
厳密には入り口の裏側は覗きこまないと見えないんですが、

まぁ明石海峡大橋は見えるし、いっかと思って見てまわると隣にも展望台があります。

下を見ると山道が見受けられる。

高さは確かにこちらのが高い、でも明石海峡大橋は見える。

完全に、やられたと思いました、400円捨てたと。

落胆しながら下りて今度は歩きで明石海峡大橋を見に行きます。

千畳敷から下に行けそうな脇道があったので行ってみると
大橋の真下に出ました。

どうやら今は鳴門が発生していない様だったので、
鳴門を真上から見れる渦の道は止めて鳴門公園を出ました。

元々鳴門公園は時間調節のためだったので400円以外は上々でした。

次なる目的地に行くため原付を走らせ、方角と主要道路だけ調べて行ったら、
何故か大根畑に来てしまってので、
大根畑の道を思っている方向に進んで行って、

収穫をしている場面とか、それを狙うように集まっている鳥たちとか、
道を走るトラクターとか、

この風景は相当好きだなと思いながらやがて大根畑を抜けて、
此方かなあっちかなと行っていると到着しました!

それは、徳島ラーメン屋『いのたに』。

ここが次の目的の一つです。

というのも、


徳島には徳島ラーメンと云うご当地ラーメンが在ります。

濃い醤油のスープに豚骨を加えてまろやかにし、
豚バラ肉をチャーシューに使う独自性が魅力の徳島ラーメン。

其れを知るために今回、

"ラーメン道場 徳島支部"を立ち上げる事に相成った訳であります。


そしてその一店目が『いのたに』さんです!

お店に入って店を見渡すと、店員さんがここで先に注文してくださいと云うことで、
注文して席に座り待ちます。

いのたにさんは、注文をカウンターでして札を貰ってから
席に着く流れで、席は自由です。

注文したのは中華そば中 500円。

先ずはスープから頂きます。

(うん濃い、やっぱり美味しい)

麺は中華そばの通常の太さでした。

徳島ラーメンはおそらく丼が小さくその分、
スープが少な目なので食べきって店を出ました。

それから近くの河川敷が良い雰囲気だったのでそこで休憩して、
次のお店に向かいます。

二店目は『巽屋』!

ここは僕が徳島ラーメンを知り、そして好きになったお店です。

食券を買って、こちらの席にお願いできますかと言われた席について。

巽屋さんは、先ずは店に入って左側の券売機で食券を買い店員さんに渡し、
店員さんが席を案内してくれるのでそこに座ります。

注文したのは、志那そば大 580円。

巽屋のスープは見た目にも濃い、味も濃い、
でもそれが美味しい。

醤油の味が濃いのに塩辛くないのが不思議で美味しいスープです。

ここチャーシューは少し薄めで、
麺もやはり、中華そばの感じでした。

お店を出て、今日の寝床を探しに行きます。

ここで四国一周を完了しました!

走行距離約1800kmでした。

二回目なので、いくつか目星をつけたところを回って
今日の寝床決定!

壁・屋根・電灯・電源・トイレ・床あげと
凡そ寝場所にると助かるものが揃い踏み。

ここしかない!と決めて、
感じによっては天候が回復するまでここに居ようと云うことにして、

三店目『光軒』に行きました!

光軒さんは、席は自由で口答注文、
水とレンゲがセルフです。

注文したのは、肉入り中華そば小 550円。

こちらのスープは白系で濃い徳島ラーメン派としては残念に思いながら食べてみると、

(いや、いけるぞ)

薄目の徳島ラーメンもいけました。

チャーシューは塩味で大きめで食べがいがありました。

食べきってこの日のラーメン道場は終わりです。

寝床に戻るとおじさんが座っていました。

寝床と言っても広いスペースの内で一画が寝れるようになっていて、
それ以外は椅子が並んでいます。

その椅子におじさんが座っていて少しお話をしました。


大分生まれ徳島在住のWさん、
丁度良いと思い大分の事を聞いてみると
生まれというだけで全然知らないんやぁと笑ってました。

あとは、Wさんも十数年前にお遍路をしたらしくその時の話を聞いたり。


徳島の観光スポットはないですかと聞くと、
全然ないらしく、
遊ぶにしてもパチンコぐらいしかない、だから皆こういうとこで暇潰すんじゃ。
と言ってました。

確かにここは中心街から外れていてこの建物以外何もないのに
頻繁に人が出入りします。

駐車場で待機していたり、トイレに立ち寄る人や、
椅子で休憩している人。

僕としては、ある程度人気があった方が安心だし、
時間も潰せるので良いですが不思議ではあります。

ある程度喋って、Wさんがエンジン音うるさいかもしれやんけど。と
車に戻って行ったので僕も寝袋に入り本日就寝。

西日本旅 四国・香川編 二十日目。

2011-11-19 11:06:01 | 西日本旅 三重~四国
11月16日(水)

前回のあらすじ!

四国に上陸して19日目、88番大窪寺のある山の麓で目覚めた僕は、
愈結願かと気持ちを引き締め出発した。

そして山の中腹で朝御飯に買ったパンを写真に残そうとして
とんでもない現実を突きつけられたのであった。

スマートフォンのバッテリー不足である。

一定値を切るとカメラが起動しなくなるスマートフォンに嘆きながら一旦山を降りた僕は充電スポットを探した。

が近くには見つからない、途方にくれ高松市に戻るも結局見つからず、

二日前に泊まったコンセント付きの遍路小屋に舞い戻ったのであった。

果たした無事、八十八箇所を回り結願出来るのか!

そもそも一週間前に次の日結願しそうと言っていたのに何をしているのか!

行く気がないのか!やる気がないのか!

それは今日解ります。

こう御期待!!

デデンッッ!!



えー、と云うことで最後のお寺さん大窪寺まで残り10kmという所まで来て
写真が撮れないことに気づいた僕は(結果的に良かったわけですが)
二日前出発した遍路小屋でまた朝を迎えることになっていました。


(うーん・・・足元寒い)

足元の寒さで目が覚め、寝袋からでると外気はもっと寒い。

(あかん!これは寒い!)

手早く片付けをして、コンビニでホットコーヒーとラーメンを買って体を暖めて銭湯に行きました。

冷めた体を平温に戻して一息ついたので家計簿をつけると
1500円少ない。

レシートをもらってないことが何回かあるのでそれの分だろうと
これから直ぐ様、金額を打てるように家計簿のアプリを導入しました。

スマートフォンはこう言う点が便利すぎて助かります。

それから荷物の整理をして昼ご飯を済まして、日記をつけて、

この発疹は清潔にしていれば治るだろうか、それとも栄養バランスか。
と思いながらもう一度お風呂に入り、

そして遂に最後のお寺、88番大窪寺に向かうことに相成ったのでした。

(結構時間かかったなぁ、あと一時間半か。間に合うかな?)

とりあえず行こうと向かいます。

県道193号線を南下して直接大窪寺を目指します。

山間に入り始め、加えて陰で、物凄く寒い。

天気晴れなのに何故か道中全て陰っていて、
もう少しずれてれば日が当たるのに!と思いながら道を進み、

日が暮れ始めた頃、遂に、やっと、



88番大窪寺到着!!

(間に合っちゃったよ)


行くかぁと本堂に向かいます、
途中、金剛杖という遍路さんが使う杖を奉納した建物があって
当たり前ですが、凄い量でした。

何千本?

等と見て回っていると、同じ様に遍路を終えた人達が、
これで終わったんやねぇとか最後までこれて良かったとか、
各々に最後のお寺を味わっていましたが、

この時、正直僕の心の中では、
着いたことによる達成感とか、終わってしまった寂寥感とか、
そう言うのじゃなくて、

大窪寺に原付で一人で来ていた女の子が気になってました。

僕が大窪寺に着き駐車場に入ろうとしたとき
その子は丁度駐車場から出てきた所でした、
そのまま原付を停めに行くと、もう一台原付が停まっていました。

何か僕は、『原付』『一人』というキーワードに興味が沸くようで、
あくまで、そういう意味で気になっていました。

けして、やましい気持ちではない。

(最後の寺で何、考えてんだ?)

と自分にツッコミを入れながら本堂に向かいます。

居ないと最後のお参りを抱えながら本堂でお参りして、
納経所に行って先客が居たので待っていると、その子が入ってきました。

お守りなどが売られているので、多分それを見てるんだろうなぁ、
しかしここは話しかけれる場所ではない!と葛藤しながら
納経をしてもらって納経所を出ると、その子はもう見当たらず。

最後のお寺を見て、駐車場に戻ると原付はなくなっていました。

ボーイミーツガール始まらズ!!


遍路旅、終わってしまったなぁと思いながらも、

ここは山の中、野宿は出来ないので、早々に気持ちを切り替え
山を下ります。

山間に加え陰、そして日没の3コンボで僕の体温をゴリゴリ蝕みながら、
大声で歌を歌って気を紛らわせて何とか下り終えコンビニで缶コーヒー、飯を買って以前泊まった公園に行きました。

この時僕の心の中は、寒いしかなくなっていました。

直ぐ様、テントを張って寝る準備を整え、夜ご飯を食べました。

なんとか平生を取り戻し明日からの行動予定を考えたり調べながら

原付遍路旅は幕を下ろすのでした。

西日本旅 四国・香川編 十九日目。

2011-11-16 14:02:34 | 西日本旅 三重~四国
11月15日(火)

遂に今日で結願か、と感慨深く起床。

テントを片付けて原付で最後の遍路開始。

の前にふとサイドミラーで顔を見ると赤い発疹が顔中に出来ていることに気づきました。

良く見ると手にも出来ていて、なんだこれは?量が多くて若干怖いなと思いながら
ボディシートで顔を拭くと、クールというのもあって顔が冷たい!

少し乾かさないといけないのを忘れていました。

この赤い発疹、見た目はニキビの出来はじめの膨れている感じですが、

僕は生来乾燥肌なので殆どニキビは出来たことがなく、
乾燥している今の季節に、こんなに大量に出きるものなのかと
正体不明の発疹に不安を募らせつつ、88番に向かいました。

88番まで後10km程のところの道の駅で朝御飯を買って、
手作りパンっぽいので撮っておこうとスマートフォンのカメラを起動しようとすると、

"バッテリー残量が足りません"

(あ、マジか写真撮れない)

このスマートフォンはバッテリー残量が20%を下回ると
カメラが起動しない設定になっているのです。

これはいけないと町に戻り充電できそうな所を探します。

そんななか、『おくごう』という建物が見えて、
何かおしゃれな建物がある!と行ってみました。

特に注意書がなかったのでそのまま駐車場に停めて、
中に入ろうと正面の扉に歩いていくと、

中から、柔和な雰囲気のおじさんが扉を開けて、
こんにちわーと挨拶してくれました。


「こ、こんにちわ!あの、ここはどういった建物何ですか?」


「ここはですねぇ、会議場やレセプションホールなどをする建物でですね」


「ええと、関係者以外立ち入り禁止とかそういうのですか?」

「いえ、そういわけでないです。喫茶店もありますしね」


これどうぞとパンフレットを頂きました。

「どうぞ、中も見てってください」


と案内してくれるおじさん。

「すいません、失礼します」

「どうぞどうぞ」


と笑顔で迎え入れてもらって、中をおじさんに説明してもらいながら
見て回りました。

ここ写真を撮れなかったのは不覚でした。

凄く綺麗なところで、ホームページのトップになっている場所が特に綺麗で、
瓦でホールのように囲まれている中庭です。

綺麗ですねー凄いですねーと言いながら回っていくと、

「写真撮影もやっていて、そういえばこの前もコスプレって解りますか?それで50人ぐらい来てましたね」


「あぁ、コスプレですか、へぇー写真撮影出来るんですね」

等と平静を装いつつ内心、

(ええッと今、そういうのが似つかわしくない人から意外な言葉が出たな、
コスプレの、撮影会?、てか、須磨離宮公園といい引き寄せられてるの?)

とか若干動揺しながら建物を回り、
正面の扉を出て、この辺は芝桜が植えてあってずっと花が咲くんです、
こちらは植えたばかりで土が見えていますがこれから隣同士が繋がってここも一面芝桜になる予定なんです。と丁寧に説明してもらって、
更に見送りまでしてもらい、頑張ってくださいと素敵な笑顔で言われました。

なんて良い人だぁと思いながらそこを後にして、
本題を思いだし、この辺りじゃ見つからないと思い高松市に戻ることにしました。

県立図書館に立ち寄ってみましたが、
ノートパソコンのみの充電。

スマートフォンの充電は完全に切れていて、
宛を探すことも出来なくなったので、コンセントのある遍路小屋に戻ることにしました。

まだそのときは明るかったので、時間を潰し、
日が暮れてから遍路小屋に行ってそこで充電をしつつ寝ました。

(結願は明日だなぁ、まぁ十九日って端切れ悪いし)
と思いながら寝ました。

西日本旅 四国・香川編 十八日目。

2011-11-16 13:03:57 | 西日本旅 三重~四国
11月14日(月)

高松市内見晴台にて起床。

やはりテントのが安心して寝れることを実感しつつ、
朝パスタをしたら水が多くて本当のスープパスタみたいになってしまい、
適量が課題だなと思いつつ平らげ、片付けをして、待機!

何故かと言うと、昨日食べれなかった『ちくせい』さんに開店に合わせて行くためです。

見晴台に居ると、散歩の方が通るので、見晴台に休憩をしに来た人や、
僕に興味を持った人が話しかけてくれるので時間はすぐにすぎました。

あと、昨日見晴台を紹介してくれたおじさんも掃除のために来たみたいで、
「ここで寝たんかぁ。」「はい、良く寝れましたぁ」と話をしました。

そんな感じで開店時間になったので店前に行ってみるとすでにそこまで並んでいる、、。

(え?平日、開店直後でこれなの?)

店近くまで行くと、いらっしゃいと昨日の黄縁眼鏡の人。

「すごい人ですね!」

「えぇ。昨日は彼処まで並んでましたよ」


10m先ぐらいを指差してました。

「えぇ!?それは凄いな。じゃあこれで少ないんですね」

「ですねー。たぶんもう少し伸びると思いますよ。」

でですね、玉子、げそ、ちくわは注文を受けてから揚げるので
先に聞いています!と言われ思わず全部で!と答えてしまいました。

やがて店内に入ると、全貌が明らかに。

左側で麺を受け取り、自分で薬味、汁をかけるセルフスタイル。

このセルフスタイルは自分で好みの量薬味をかけれるのが魅力。

『ちくせい』さんは、ごま・ネギ・しょうが・てんかす。

そしておろし!

おろしかけ放題は良いですね!

等遠目に流れを見ていると、僕の名前を呼ばれました。

揚げ物の注文したときに名前を聞かれたのですが、

出来たでここ!置いとくよ!と立ち席の一画に僕の揚げ物の皿が置かれました。

すごい、壁の無い人だなとか内心思っていると、
今度は脇腹をつんとされ、何!?と振り替えると、
ぼくの横にあった皿を整えたかったらしくおばぁちゃんが後ろに立っていました。

(何なんここ、楽しすぎる!)

とかまた一人でテンションを上げていよいよ僕の注文の番、
麺の入った丼をもらい、お金も払って薬味をかけて、
先ほど指定(?)された場所に行きいざ実食!

麺は太めでしかも思ったより長い!

(うぐ、あれ?長い。もう吸えん)

と一旦噛みきる。

うん、コシが凄い、弾力があって噛みごたえがあります。

そして、うまい!

やっぱうまいわーと思いながら食べていると、
やがてくる満腹感。

(あれ?まだちくわとゲソ、麺も残っているのに腹が・・・あ、そうか。)


トラップカード発動!!

"香川うどんの魅力"!!

香川うどんの魅力は味やアットホームな雰囲気だけではない!
それは価格!

香川のうどんは安い!そしてうまい!
故に、せっかく来たんだからと二玉(200円)を頼んでしまう!

しかしそこはうどん!しかも太い!気付いたときにはもう遅い!!

(うぐぐ、多いしかしうまい)

全てかっこみ、ごちそうさまーと店を出ました。

今日の教訓、

食べたいなら朝から動くべし!!

値段や味の魅力に負けず最善の量を選ぶべし!!

押忍ッ!!



腹を満たし、84番屋島寺に向かいます。


標記に従い進んでいくと、料金所が見えてきました。

(これは無理パターンか?)

と近くに停めて料金所に聞きに行くと、やはり無理らしい。

駅からバスが出てるからそれに乗っていくと良いよと言われたので、
そうしますーと原付の方に行くと、登山道もあるけどねぇと続きました。

キュピーン!

早速探します、そして発見。

それは遍路道で、そいえば遍路道があったなと思いつつ、
荷物を整理していざ登山。

といっても、推定30分と書いてあったのでそんなに高くはないです、
ただ所々急なのと、後地面が完全に舗装されている。

歩きの場合、土のが歩きやすいのです。

ゼーハーゼーハーと到着!

と脇にたっている掲示板を見ると、どうやらこのコースの回数をランキングにしているようでした。

(ふむふむ。四位四千、三位四千、二位七千、何千回とか凄いな、で一位は・・・!?)

一万一千。

格が違いますね。

それから、お参り納経をして、源平縁の山らしいので辺りを歩いてみます、
うーんわからん(もはやデフォ)と思いながら看板を見て回って、
来た道を下ります。

85番八栗寺86番志度寺と回り、
87番長尾寺に着いて、トイレに行って出てくると、

(・・・あれ?コレ原付やん、しかも荷台に寝袋巻き付けてある!)

でも荷物少ないな。もうひとつの袋がテントかシートとしても
どっちか足らないし小物類を容れる鞄がない。

どうやって回って来たんだろうというと、
初めて原付遍路に出会ったので興味が沸きましたが、
現在境内に居る人の誰が持ち主か解らない。

なのでとりあえずお参りに行って納経をしてもらって
納経所を出ると車がなくなっていて原付だけになっていたので
おそらくあの人だなと思い、境内の写真を撮っていたので、
近づいていくと、それに気づいた向こうが、こんにちわーと挨拶してくれたので、

こんにちわー、原付ですか?と聞くとそうですよー。と返ってきたので、
おぉー!僕もなんですよ初めて原付に出会ったぁ。と少し話をしました。

なんでも、このD君は大阪の大学四年生で、
卒論のために、遍路道の建築学的解釈をテーマで回っているらしいです。

もう少し細かく説明してもらいましたが、
僕には、?でした、難しいことはわかんねぇ!

それから遍路の話になって、もう終わりますねーと言うと、
いえ実はと、

どうやら今日、神戸から高松にフェリーで来たらしく、
近くの84番屋島寺から回り始めたので今かららしい。

「それで荷物少ないんですねー」

「それにしても凄い量ですね、でもそのテントを置き方良いなぁ」


何でも、初日の夜に、後ろに積んだテントが落ちるか心配でサイドミラーを傾けて走っていたら、
警察に気づかずにスピード違反で捕まったらしい。

僕も最初は後ろに巻き付けていて不安だったので、今のスタイル、
(椅子に紐で固定してまたに挟む)になりました。

後は、原付しかなかったので原付にして、
原付自体乗っていないので、どれぐらい走るかわかってなかったり、
野宿基本と言っている割りに荷物が軽装備だったり、

旅馴れしていないのでー。と色々疑問に答えたり、
体験を話したりして、

本当は最後に原付で一緒に行けたら良いなぁとか考えてたんだけどなぁとか
思いながら、日が暮れてきたので、野宿場所を探さないと行けないのでーと、
お互いに頑張ってくださいと言い合って別れました。

それから、目星をつけた公園に行ってみると、
広くて良い感じなのでそこに決めテントを張り、
パスタを茹でます。

その時には真っ暗で感覚で作ったらまたスープスパが出来てしまいました、
水が、、と思いながら食べて、

後ろの森でガサガサ言うのを、風で揺れた音と言い聞かせて
眠りにつきました。

西日本旅 四国・香川編 十七日目。

2011-11-15 22:49:16 | 西日本旅 三重~四国
11月13日(日)

遍路小屋にて起床。

いえ、正確には日が明けたので諦めたと言った方が正しいです。


それは、一晩中、蚊と無意味な奮闘をしていたからです。


寝ていると耳元でプーンと羽音を鳴らせながら周回し、
鬱陶しいなーと顔を振ると一時は静かになりますが。


うとー。

プーン。


・・・・。

プーン。


・・・・・・・・。

プーン。


・・・・・・・・・・・・。

プーン。


ええぃ!!

を延々繰り返していました。

寝袋の弊害ここにあり。

以前にテントなしで歩き遍路している人が蚊取り線香を置いて寝ているというのを思い出して
蚊取り線香買おうかと思いましたが、

そもそもこの季節に蚊って。

そんな感じで寝入れずに夜は明け、これ以上寝ているわけにいかない時間になってしまい
起きることになったわけです。

それから、片付けをして出発の準備をして、
残りの日記を打ちました。

丁度、その遍路小屋には電源があったので本当に助かります。

昼過ぎまでかかりなんとか溜まっていた分を解消し遍路再開!

83番一宮寺に行くと、山門の前に托鉢をしている方が居ました。

托鉢とは、人通りの多いところに立ち或いは座り、
読経若しくは座禅をしている人。

三重でも津駅前で時々見かけたりしました。

四国では、托鉢も普通に(三重と比べて)あるのか、
お店やお寺に托鉢お断りの張り紙があったりします。

あと、読経や座禅を人通りの多い所でしてどうするのかと言うと、
それでお金を貰うんです。

お金を貰うためと言うのは語弊があるのかもしれませんが、
先の托鉢をしている人は、
托鉢をしながら自転車遍路していて、
托鉢のみで費用を賄っているのだそうだ、
なので山にある寺は行かずに60日かかって83番まで来たらしい。

托鉢している人は並々ならぬ鍛練のためと思ったりしていたのですが、
話してみると意外とそうでもなく、
雨の日に店先で読経していた人が、出てくると座り込んで煙草を吸っていたので、
今日は終わりですか?と聞くと、雨が強いから止め止めと言うことがあったり。

コレも、ごくごく一部の人なので托鉢している人が全てそうではないとは思いますが。


次の84番屋島寺に行く前に、香川県庁に行きます。

道路標記に従い県庁に到着して写真を撮ります。

何やら形がでこぼこしていて複合しているようなよく解らない形だなぁ。
と思って違う方面に行くと丁度写真を撮ったのが横からで、
真ん中が高く端が低いので、凸のような高さ配置になっていたので、
少しおかしく見えたんだと思います。

そのまま歩きで広い道の方に行くと、
うどん屋を見つけたので中を窺うと暗い。

でも人が居たので、すいませんもう終わりました?
と聞くと、すいません!今日は流れが早くて昼過ぎに完売したんです!
と言うことでした。

対応をしてもらった黄色い縁眼鏡の方が、
営業時間や休業日を甲斐甲斐しく教えてくれるので、
そうですかぁ、また来ます。とその場を後にしました。

(売り切れて閉店が有りうるのか、香川のうどんを軽んじていたな)

等と気概を彷彿とさせながら、近辺で宿泊場所を探し、
無料キャンプ場があるみたいなので向かいました。

そこは大規模の公園の一画がキャンプ場になっているみたいで、
キャンプ場に一番近い駐車場に原付を停めて歩きます。

その間、向こうからは家族連れが沢山来ました。

持っているものから察するに、みかん狩りがあったようです。

しかし、ワイワイと帰る家族連れの流れに反し、
大きいリュックを背負った男が一人黙々と歩いていく様は、

(十中八九不審者だろうな)

なんとか奇異な視線に堪え入り口に辿り着いて、
丁度掃除をしていたおばぁちゃんにキャンプ場の事を尋ねると。

「キャンプ場はありますが、今は閉まっとるよ?」


「えーと、シーズンオフですか?」

「そう、九月一杯で終わってるよ」


「うわぁ本当ですか、、、寝るだけなんで何処か適当に良い場所ないですか?」

「うーん、そう言われてもわたしは決めれんけぇ」


「じゃじゃあ!管理の方はいらっしゃいますか?」

「あ、ちょっと待ってね。」


うーんと。とキョロキョロして、オーイと駆けていくおばぁちゃんに僕も付いていきました。

「この子がね、キャンプ場に泊まりに来たらしいんだけど」


「キャンプ場は九月一杯までやけんね」


「みたいですねー僕も話に聞いただけやったもので、寝れたら良いんで何処か良い所ないですか?」

「うーん、ワシ等市に雇われとるけん、良いよとは言えやんけぇ、すまんなぁ」


「そうですかぁ。いえいえ!まだ明るいんで次のところ探します!ありがとうございました!」

と去ろうとすると、あの見晴台やったら良いんじゃない?と
おばぁちゃん。

「あぁあそこな、あのなぁ、この道をな」


と見晴台の場所を教えてくれました。

「あそこやったら人も少ないし大丈夫やと思うけぇ、ただ何かあってもワシ等が言ったとは」


「えぇ!勿論!教えてもってありがとうございます。行ってみます」

と言うことで、キャンプ場は頓挫しましたが、更なる情報を得て見晴台へ。

見晴台到着!

トイレも水道も近くにあって地面も平坦ということで
そこで寝ることにしてテントを張ります。

そして夜ご飯。

夜ご飯は、パスタです。

前回のガスの使用時間と水の廃棄を克服する奇策。

それは、レトルト製法!!


説明しよう、昔なんたらエックスで見た情報によると、
カレーレトルトは完成の手前で敢えて止めた状態で売り出すことで、
もう一度湯煎をしたとき完成に至るようにして成功したそうだ。

これはそれに乗っとり、完成手前で火を止める!
そして、そのまま置く!

つまり、麺がある程度柔らかくなったら後は余熱で温めるということ、
しかも時間が経てば麺が水を吸い無駄にならない、
さらにそれによっても柔らかくなる!

早速実験。

そして、

フゥーハハハハ!!

この鳳凰院凶真にうんたらかんたら!

要は成功です!

ガスの使用時間もインスタントラーメンと一緒ぐらいで
置いておく事で水を吸って捨てなくてもよくなった。
(完成に吸うわけではないのでスープパスタみたいですが)

(うむ、これでパスタは大丈夫だ、後は味だな)

今は選りすぐりの調味料、

焼き鳥のタレ(タレ類で最安値だった)、
柚子一味(原付を置いた土産さんでなし崩しに購入)、
胡椒(本当は塩胡椒がよかったけど手頃サイズがなく妥協の末)、

という完璧な布陣で挑んでおります!

パスタに可能性を見いだしつつ就寝。

を妨げるようにまた音が、

今度はマフラー音と音楽が爆音でけたたましく鳴っていました。

しかも、段々音が近づいてくるので本気で焦りました、、。

単に近くの団地の人の様でしたが、
相当の爆音だったのですぐ近くで鳴ってるのかと思って肝を冷やした。

そんなこともありながらこの日就寝。

西日本旅 四国・香川編 十六日目。

2011-11-13 13:37:24 | 西日本旅 三重~四国
11月12日(土)

遍路小屋にて起床。

久しぶりに暖かく気持ちよく起きれました。

さて原付遍路も佳境ということで、僕は朝から近くにあった銭湯で
垢を落とすことにしました。

朝からお風呂に入り休憩所で溜まっていた日記を打ち始めました。

軽い気持ちで。

気づけば昼、でもまだ終わらない。

キリの良いところまでするかと思い、そこで昼御飯を済まして
また打ち始めました。

気づけば、もう夜になっていました。

流石に居座りすぎだなと思い銭湯を出て遍路小屋にリバース。

ご飯を食べながら、とりあえず消化してから最終日に臨むかと思い
先ず溜まっている分を解消してから再開することにしました。

そして就寝。

を妨害する蚊。


どっかいったなと寝入りそうになると耳元でプーン。

ぐぬぬ。


西日本旅 四国・香川編 十五日目。

2011-11-13 13:26:10 | 西日本旅 三重~四国
11月11日(金)

ビジネスホテルにて起床。

体力は戻ったようです。

予報を確認するとやはり朝のうちは雨のようなので
止んでいる今の間に屋根のある場所に移動しようと思いチェックアウトして、
近くの運動公園の東屋で時間を過ぎるのを待って。

昼お遍路開始!

77番道隆寺に着いて、もうすぐ終わるなぁと思ってしまったら何か物悲しい気持ちになりました。

納経所から出てくると、鳩がたくさんいて、
めっちゃ鳩おるなぁとか思っていたら、こっちに気づいた鳩が僕に向かって飛んで来ました。

バサ!バサバサッ!と勢いよく無数の鳩が飛んで来るので、
思わずコワーッ!と叫んでしまいました。

至近距離まで近づいてきた烏合の衆は、おそらく餌がほしいんでしょうが
持っていないのを悟ると離れていきました。

78番郷照寺に向かう途中、丸亀城を見に行きました。

丸亀城には、見返り坂という急な坂があったので丁度良いから登ってみようと登って
体力回復を実感しました。

後は日本一深い井戸があって覗いてみると確かに深い。

でも暗くて光の反射でしか視認できないのでそんなに深い感覚はなかったです。

丸亀城を見て回って、次はうどん!

"丸亀"と言えば僕のなかでは『丸亀製麺所』。

三重に最初に進出してきたセルフうどんのチェーン店だと思います。

僕もよく利用するので本場の味を知っておかねばってことで近辺のうどん屋さんを探すことにしました。

そして見つけたうどん屋は、うどんと書いてある暖簾が掲げられているだけのお店(倉庫のような外見)で
試しに覗いてみると、どうやらうどん屋さんのようなので入ってみました。

もちろんセルフなので、ぶっかけうどん大とちくわ天をとって
支払いは?と聞くと食べ終わってからで良いからと言うことで
まず食べました。

極太麺、そして一口。

(・・・ぉお!これはどうのこうのじゃない!美味い!)

うどんは美味しいですが、うどんの域をでないうまさだったのですが
これは美味い。

ただのぶっかけで一杯いけるわ。

蟻屋で働いていた頃、高知出身の人がうどんに拘りがある人で自分で手打ちうどんを作るほど。

そんな人が、三重のうどんはうどんじゃないと力説していた理由が今納得できました。

目から鱗でその店を後にしました。

82番根香寺まで回ってこの日のお遍路終わり。

残り6寺となりました。

遍路小屋を暗闇のなか探し回りなんとか見つけて
寝床確保。

しかし、探している途中車通りの多い道を曲がったら外灯ひとつない道に出て焦りました。

明日で終わりかぁと思いながら就寝。