ふっ と想うこと

山・雪・風・人、徒然なるままに--

いつもと違うとき

2016-09-24 22:26:57 | 映画

”ハドソン川の奇跡“
誰もが知っている”美談“
ところが、この事故の後の、パイロット達への事故調査委員会の取り調べ。
そして、コンピュータでのシミュレーションでは、今回の着水とは異なる結果。でも、パラメータを少し変えると異なる結果。
この映画、悪人は誰もいません。事故調査委員会のメンバーは、ただ職務に忠実に対応。
クリント・イーストウッド監督は、敢えて感情を殺して淡々と描いています。淡々として進んで行くものの最後のクライマックスに向けて引き込んでいく、その描き方は、さすが。トムハンクス他の役者達も、淡々と、しかし、自己の職務に確固たる信念。
このようなことは、自分の普段の生活ではないように思われますが、実は、このような”命に関わるものではない“事態は日常でも。
仕事で突発的なトラブルはよくあります。このような時に、経験の少ない人よりも、年配の経験者の対応のほうが上手くいくこと、多々あります。これは、やはり、経験の多さによるものかもしれません。
この映画、結局は、経験の多さと、長年の経験に裏付けされた適切な判断が、あのような結果になった、ということを、静かに表現しています。
今年観た映画の中でも、1、2を争うくらい、個人的にはよかった!

コメント
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