ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

トラブル

2017-07-12 21:00:22 | つぶやき
帰国いたしました。

今回、利用したのは中国南方航空だった。酷さ加減で悪名高い大陸御三家のひとつだ。
その中でももっともまともだと思っていた南航だったが、見事に期待を裏切ってくれた。

往路は武漢までが2時間半、その先の広州までがさらに2時間の計4時間半の遅れ。
まぁ、この程度の遅れは仕方ない、単に遅れの偶然が重なっただけかもしれない。
しかし、今度は荷物が出てこない。私のだけでなく全員分だ。30分、40分待っても出て
こない。さすがの中国人も怒りだし、係員に詰め寄り始めたその時、ようやく出てきた。
まぁ、ロストバゲージではないだけ良かったと気持ちを切り替えて、ホテルへ向かった。

けれど酷いのは復路の便での出来事。復路は広州発上海経由名古屋行きのフライト。
この便は広州から上海までは国内線扱いとなっている。そのため、広州から名古屋へ通しで
乗る客の出国手続きは経由地の上海で行うことになっている。

けれど、広州でのチェックインは国際線カウンターで行い、さらにその後は、国内線の出発
ゲートへは向かわず、店もなにもない閉塞感のあるゲートで隔離される。店のある方へ
戻ろうにもセキュリティーは通過しているので戻ることもできない。その為か、ここには
缶ジュースとお菓子が無料で置かれている。もっともジュースは冷えてなかったけれど…。

この日の広州から名古屋までのお客の数はちょうど20人で、そのうちの15人ほどは日本旅行
の年配の団体客で、桂林とその周辺の棚田を見るツアー客だった。中国人は2人だけ。私を含
め残りの3人が個人の客だった。

なんとなく待合室でこのツアー客の3人組の夫婦、計6人と話をすることになり、出発までの
小一時間を過ごした。逃げ場がなかったというのもある。

この便は出発が40分ほど遅れて上海へ飛んだ。けれど上海の空港は慢性的な混雑で到着して
から降りるまでにさらに遅れに遅れ、ターミナルに入った時点ですでに出発時間に迫って
いた。ここでは上海からのお客さんも乗り込んでくる。当然、この時点では、広州から乗った
客の誰もが出発は大幅に遅れるものだと思っていた、と思う。

到着ゲートでは係員が名古屋行の客の出国の誘導のために待機していた。皆、その係員の
後に続いて出国審査を優先的に終えた。その後、セキュリティーチェックがあるのだが、
いつの間にか、この係員は消え、皆、それぞれ列に並ぶしかなかった。この時点で、そこまで
急ぐ必要はないのだろうと、勝手に判断した。

私が並んだセキュリティーの列には待合室で話をした3人組のうちの2組の夫婦がいた。ほぼ同
じようなタイミングでセキュリティーを通過し、あとは示されたゲートへ向かうだけだった。
ゲートは今の場所からエスカレーターを降りたすぐ近くにある。

エスカレータを下りる手前に店があった。そこで、広州の空港で買いそびれたパンダクッキーを
買おうと2人組の夫婦に「ちょっとクッキーを買っていくので、先に行ってて下さい…」と伝えた。

結局、それがいけなかった。

私がそういうと、二人組の夫婦も「私たちも広州の空港で土産が買えなかったので、ちょっと
見ていきます…」と、皆で店に寄ることになってしまった。

私は、パンダクッキーを手に取り、すぐ会計を済ませたが、二人組の夫婦は、なかなか決まらない
ようだったので、「では、先に行ってますね…」と言って、私だけ先に搭乗ゲートへ向かった。

ゲートへ行くと、すでに乗客は誰もおらず、ファイナルコールも終わる寸前という感じだった。
大きなバスはもうなく、小型のバンが一台止まっていただけだった。係員に「あと4人、すぐに
来ますから…」と伝えたが、「ゴー、ファースト!」と言われ、とにかくバンに乗らされること
に。けれど、バンに乗ると、すぐに扉が閉まり飛行機に向かって走りだした。

てっきり、バスに乗り4人を待つのかと思ったが、そうではなかった。
「もう一台、バスがあって、それで4人を運ぶのかな?」そうも思ったが、嫌な予感もした。

結局、私が飛行機に乗り込んで席に着くと、すぐに扉が閉まった。

もう、とにかく信じられなかったし、ショックだった。

あと3分もすれば来るはずだし、しかも乗らない乗客の預け荷物を下ろさないまま飛ぶことな
んてありえるのか、なんであと少し、待てなかったのか…?
けれど、寄り道した私たちだって、ほんの5分程度でしかなかったはずなのに…。他のみんなは
なぜ、きちんと乗れたのだろう?考えれば考えるほど、疑問だらけだった。

まぁ、どう考えても、信じ難いのは南方航空の対応だが、責任の一端は、私もあるような
気がしていた。

ともかく、あの4人は乗れなかった。

私があの時「クッキーを…」なんて言わなかったら…。

もう、なんて申し訳ないことをしてしまったんだろうと、名古屋に着くまで、ずっとそんなことを考えていた。


残された4人はどうなったんだろう?

飛行機は、翌日の便に変更ができただろうか?その保証は?

そしてホテルは自分たちで確保できただろうか?

まったく、なんとも後味の悪い帰国になってしまった。




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1 コメント

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Unknown (0730)
2017-07-25 12:00:58
こんにちはー。桂林4日間、29900円のダイレクトメールが来ました。航空会社が同じ、広州から上海も同じ、棚田観光あり、募集会社は違えども内容が同じと思われる。安さに引かれたが恐い。四人の高齢者は無事名古屋に帰れたろうか。

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