笑いとばしたら、心も晴れるさ。

人生、山あり谷あり、壁に耳あり障子にメアリー、
結構毛だらけ猫灰だらけ、おしりの回りは…わりと綺麗っ!!

素晴らしき先輩

2013-07-19 23:23:32 | 日記
久しぶりに尊敬出来る人に会った。

先日仕事で行った現場の責任者、
その人はこの道40年の大ベテラン。
掃除のパートから社員になった現場一筋の人だ。

普通、現場(ビル)責任者になったら、
ビルの清掃などほとんどやらない。
パートさんの仕事のチェックが主な仕事になるからだ。
だがその人は自らトイレ清掃からバキュームかけなど、
ありとあらゆる清掃をすすんでやる。
私のような責任者見習いなどは、
パートさんの休みの穴埋めに行くのが仕事なので、
もちろんこのような仕事をやるのだが、
立場的には現場責任者と同じである。
ところがほとんどの現場責任者は何を勘違いするのか?
私ら見習いをまるで自分の部下のように思っている。
このベテラン責任者も私が現場に入った途端、
あれやこれやと仕事を押し付けてきた。
よその現場よりも多い仕事に始めはゲンナリだった。
おまけにやり方がなっていないと怒鳴る怒鳴る。
イライラMAXで切れそうになったが、
私は気がついてしまった!!!
その人は私と同じように床に膝をついて汚れを落とし、
私と同じように便器を磨きながら怒鳴っていた。
つまり近くで全て手本を見せながら、
ダメな部分を叱っていたのだ。
入社して1ヶ月、様々な現場に行ったが、
そんな風に同じ目線で物言う責任者に会った事がない。
いつも机にいながら指示を出す人ばかりだった。
そして怒鳴られる事を除いてその指示に従ってみれば、
とても効率がよく美しい仕事を伝授してくれているのだった。
そして最後にその人が言った言葉、

いきなり社員で入って来て、
便器一つ磨いた事のない人間の言う事を誰が聞く?
私ら社員はパート以上の仕事をして見せて、
初めて信頼を得て仕事をやってもらえるんだよ。
厳しく言われたと思うだろうけど、
上に立つ前に現場でいっぱい這いつくばって、
現場の仕事を体に叩き込んでおきな。
今はそれが出来る最初で最後のチャンスだよ。

この人に会えてよかった。
心から「ありがとうございました」と言って現場を後にした。
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