高麗人参の泰盛社 あきない日誌

このブログでは高麗人参産地の様子や加工法,栽培法をご紹介したり、食べ方、エピソードなどをご紹介できればと思います。

高麗人参の栽培法など

2015年11月12日 | 営業日誌
この時期になるとよく聞かれるのが高麗人参の栽培法などです

当社のサイトで高麗人参の種や苗を受け付けるということで問い合わせが多いです
うちとしても人参に興味を持ってもらえるのはいいことなんですが多くの方がどこにでも植えれば簡単に育つという誤解をしていることが一つあります

高麗人参栽培で当社のサイトにも繰り返し、くどいほどに書いていることがあります

それは土づくりです!!

最初の土づくりが失敗していればいくら良い苗や良い種を当方でお買い上げいただいても3年持たないこと変な意味で保証できます。

高麗人参はほかの作物と違い一度埋めれば植え替えをしない限りはずーっと同じ土地で過ごしますのでいろんな意味で土づくりが肝心です。



ベストな方法は前年に肥料を入れて畑を耕しモロコシなどの窒素を良く吸収する作物で窒素抜きをして(マメ科は線虫を呼ぶのでいけません)モロコシ収穫後に七月、八月くらいにモロコシなどを漉き込んで週に一度くらいのペースで天地返しをして畑を作ります。農家によってはこれを最低8回以上繰り返す人も見えますがそこまではしなくてもいいですが、Phを5.5前後で調整して晩秋の種まきに備えます。

天地返しを多くするのは土壌殺菌と、雑草の種などを繁殖させないためです。高麗人参栽培は数年かかる上に、小屋掛けなどをするので雑草の処理などが大変なのでこれに失敗するとかなりてこずります。そして土壌殺菌をしっかりしないと梅雨時期の根腐菌が繁殖しやすい時期に土壌に残っていると一気に出る場合があります。

また何度も天地返しをすることで土壌に空気を入れて好気性の菌などを繁殖させて土壌を健康に保つ役割もあります。

また、これらのことをきちんとしても様々な条件で育つ育たないは大きく違います。
ベテランの方でも毎年コンスタントに出荷ができる作物ではないことを考慮して気長に構えて作ってほしいとお思います。

高麗人参はたくさん肥料をあげすぎると一発でダメになりますので注意してくださいね。
追い肥も基本的には禁止です。

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