ラグの「素直に生きれば人生は楽しい」

主に人生の歩き方について「人生お弁当箱診断」など
以前のブログ名:和色ムーブメント

小豆島探訪 【 醤の郷 ② 】

2008年11月21日 | 楽時々益




「ヤマロク醤油」 さんです。

道中、
地の道へ入るとナビが役に立ちません。仕方なく、助手席に座っておられる
お偉いさん(嫁さん)に地図を渡してナビゲーターを依頼します。

 私 : “ここらで曲がるんちゃうの?”
 嫁 : “あっ、今のとこかなぁ~ ?・?・? ”
 私 : “この先、どっちの道?”
 嫁 : “たぶん右 ・・・ いや、左! ・・・ ?”
 私 : “お嬢さん、右折はできますが、左には道がございませんので
      左折はできかねますが ・・・ !!”

少し迷いましたが、
何とか到着です。そこそこ細い道があります。対向車が前から来れば、擦れ違う
のは無理で、どちらかがバックしなければならない箇所もありました。高校時代の
友人の家へ行くような地の道です。そして、この庭先と母屋、離れの様子がとても
似ていて ・・・

この山六さんは、
小豆島へ来る前から自分自身も気になってチェックしていた蔵だったのですが、
偶然、「島宿 真里」 さんで使っておられる醤油の一つが、この蔵の 「再仕込み醤油」
でした。なら、行かないわけにはいきませんよね。





懐かしい気分で
車内から辺りの様子を眺めていると、女性の方(蔵のお嬢さん?若奥さん?)が
気づいてくださいました。私は “ここで商品は買えますか?” と声を掛けてみました。
“ハイ!” と答えが返ってきましたので、クルマを停めて中へ ・・・

“蔵も見学なさいますか?”
“ハイ、お願いします!”





蔵(醸造所)内の
大きな杉樽の側面や柱には、たくさんの菌が貼り付いて真っ白になっています。

 木の樽(杉樽)でないとあかん。
 木の柱、土壁でないとあかん。
 土間でないとあかん。

とは、社長さんのお言葉( HPの社長さん語録より )です。

いかにも歴史があって、
見た目は静かなのですが、どこか仕込みの臨場感が伝わってくるような様相で、
もろみたちの息吹をごく近くに感じます。もっと醤油の濃いニオイや湿った空気が
漂っているのではないかと予想していましたが、それらはほとんどありません。
どちらかと言えば、穏やかで爽やかさすら感じる空間です。
( ひょっとして、カラダに良い菌が飛んでるのか ・・・ ??? )





「登録有形文化財」 の
もろみ蔵です。築100年以上経っているようですが、まだまだ現役です。その
蔵内には 「三十二石(約6,000L)の大杉樽」 が配置されています。何と表現すれば
良いのかわかりませんが、この大きな杉樽を見ていると、単に 「道具」 というよりは、
もろみと一緒に活動しながら、もろみを育てているように感じます。表面に白髪の
ような菌を蓄えた年寄りの古い樽なのですが、とても強い生命力を感じます。





通常、
大手メーカーさんなら4~6ヶ月、ヤマロク醤油さんでは、1~3年、この樽で
育むそうです。そして、「再仕込み醤油」 は、その2倍の歳月を掛けるそうです。
まさに、それこそ “手塩にかけて育てた子” なのでしょうね。





“加減”
というものが、どんな仕事でもポイントです。特に、経験や熟練を要する工程は ・・・
目の前に積んでいたということもあるのですが、この圧搾に使う布が気になって
仕方ありませんでした。これも大事な 「道具」 です。たぶん、“加減” を考えると
この圧搾布にもこだわりや愛着があるのでしょうね ・・・ 。





テイスティング(味見)
させて頂きました。右から2番目が 「再仕込み醤油」 です。
「三十二石大杉樽二度仕込み 『 鶴醤(つるびしお) 』 」 と言います。 色は濃い
褐色ですが、舌の上でフヮ~ッと広がり、まろやかな香りが鼻を抜けていきます。
“千秋万歳の雅味” といったところでしょうか ・・・ 。

『 鶴醤(つるびしお) 』 は、
家ではもったいない味わいでしたので、一番右の 「丹波黒豆三十二石大杉樽
仕込み 『 菊醤(きくびしお) 』 」 を買って帰りました。写真にはありませんが、
一緒に買った 「海苔の佃煮」 が絶品でした。もちろん、ヤマロクさんの醤油を
使って仕上げた佃煮です。( 私のおすすめです! )

訪れて知ったのですが、
色々なメディアに取り上げられているようで、ロンブーや榊原郁恵さんたち、
芸能人のサイン(色紙)がたくさん飾ってありました。





少し道に迷い、
「ヤマロク醤油」 さんの居心地の良さもあり、少し時間が予定オーバーです。
もう数ヶ所行きたい醤油蔵と製麺所(素麺)もあったのですが、あきらめて
「オリーブ」 を扱っている施設に向かいます。


ヤマロク醤油
  〒761-4411
  香川県小豆郡内海町安田甲1607
  tel 0879-82-0666




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