哀・誕生日4(ウィルス地獄編)

もはやトホホでは済まされない。哀しい誕生日の物語の最終話。
ホントの地獄はまさに誕生日が終わるその時だった…、トホホホホ…。

※下品で汚い内容になることをあらかじめご了承ください。


「哀・誕生日1(バースデーイブ編)」
「哀・誕生日2(曇りガラス編)」
「哀・誕生日3(レイクタウン編)」
　の続きである。

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(前回までのあらすじ)

危うくトイレの中で誕生日を迎えそうになり、午前中の病院では採血のときに内出血を起こすハメに。午後になり「悲しき誕生日計画」を実行すべく一人でイオンレイクタウンに出掛けるも、まずいカレーを食べて憔悴しきって計画半ばにして帰って来た、軽く寝るつもりが、目を覚ましたのは23時過ぎ、間もなく誕生日が終わってしまう。


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「嗚呼、僕の誕生日が終わる…。」

思ったよりも長く眠ってしまい時計は23時を回っている。こうして僕の誕生日は終わっていくのだなと部屋で「哀」を嘆いた。

「ホント、トホホな誕生日だな。」
「日本一不幸な誕生日を過ごしてるんじゃないか。」

そんなことより、異様に体がだるいことに気づいた。
明らかに熱がある、体が熱い。
使えるのかわからない体温計を脇の下にあてがい、一向に鳴らない体温計を出してみると、36.3℃と表示されている。僕の感覚が狂っているか、体温計が狂っているかだな。

「ホント、トホホな誕生日だな。」

のどを潤すために台所に行くと、母親が買ってきてくれた吉野家の牛丼が置いてある。僕が小さい時から牛丼が大好物なので、誕生日の今日わざわざ買ってきてくれたのだ。

なんて感動的なお話!!

話は感動的なんだけど、吉野家が「師走のくいてー!祭」3杯食べると1杯無料のキャンペーンをやっているので、最近は仕事の休憩で吉野家の牛丼を食べているため、「またも、牛丼か…」とちょっぴりため息。
しかも、家族3人分買ったので、さらに一杯食べれるように3枚の券が一緒に置いてある。財布にも券が集まっているし、今年あと何倍の牛丼を食べればいいんだぁo(´^｀)o

「ホント、トホホな誕生日だな。」

とはいえ、親の愛情に感謝して牛丼を部屋に持って帰ったものの、明らかな体調不良のため、まったく食欲がない。それどころか吐き気まで催した。


そして、吐いた。

部屋が散らかっていたおかげで、ゲロ袋になるものが転がっていたのが幸いだった。

「ホント、トホホな誕生日だな。」
「世界一不幸な誕生日を過ごしてるんじゃないか。」


さらに、吐いた。

それから、吐いた。

それでも、吐いた。

たぁちゃん史上最大量のゲロを吐いたような気がする。

ついでに下痢までしだした。

嘔吐と下痢が交互にやってきた。

「カレーにあたったか…。」

「ホント、トホホな誕生日だな。」
「いや、もはやトホホでは済まされない。」


余談だが、毒にあたるときの「あたる」は漢字で「中る」と書くらしい。「中毒」というのは、つまり毒に中ること。普通読めないよなぁ。


嘔吐と下痢は朝7時まで続いた。地獄の7時間だ。最初は不思議そうに気の毒そうに見ていた愛猫キャロルも、次第にハタ迷惑そうな表情に変っていた。

「キャロルめっ、キサマの戻したゲロを片付けているのは俺なんだからな!!(▼O▼メ) 」

こうして僕の「悲しき誕生日計画」予想もしていない方向へと進んだ。中途半端な計画の遂行の果てに食あたりもしくは、食中毒。

その後、出勤前の昼ごろまでは眠ることができた。吐き気はだいぶ落ち着いたらしいが、カレー風味のゲロ臭が部屋にこもっているし、起きた枕もとにはカレー風味のゲロがたっぷり入った袋が2袋あるし、これをレンジでチンしたら…と無駄な事を考えてしまい、また吐き気を催す。

仕事に行くか迷ったものの、信用ならない体温計で熱がなかったので渋々向かうことにした。バスに酔い、電車に酔いで、なんとか胃の中にためておいたものを、職場についてすぐに大放出。


30代初出勤は欠勤に終わり、病院に向かう。普段通院しているのは総合病院で受け付けは午前で終わっているので、帰りの駅のそばで探すことにした。auの携帯のezナビウォークがこういう時には大変役立つ。徒歩2分の北越谷クリニックに寄った。受付を済ますと、熱を計るように言われた。体温は37.9℃。確かに熱っぽい感じがしたが、感覚的には、昨夜よりも楽。ということは、あの体温計はイかれてる。朝から熱があったのが分かっていれば、出勤なんてしなかったのに…。

先生はとても感じのいい人だった。
症状を説明するなり「今ハヤリの、アレですね。」といった。「次に診る患者さんも同じです。」


ノロウィルスとか何とかウィルスとか何とかウィルスとかあるんですけど、それを調べることはここではできないらしく、検査には保険も聞かないから、総称して「ウィルス性胃腸炎」というらしい。

食べ物は関係ないらしい。カレーも悪くないらしい、まずかったけど。

僕の立てた「悲しき誕生日計画」は大いに軌道をはずれて、挙句の果てにウィルスに感染。ゲロゲロで誕生日を終えるという、結末に終わった。


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・誕生日をトイレですごしそうになる。
・採血のときに内出血をする。
・そのせいで、左腕がぷっくり膨れて痛みを放っている。
・まずいカレーを食べる
・ウィルスに感染
・イかれた体温計
・食べ飽きた牛丼のプレゼント
・嘔吐と下痢の連打。

いったい、いったい僕が何をしましたか。30になったとたんに病んでます、いろいろと…。

これは、トホホででは済まされない、ただただ、哀しい物語です。

「可哀想な人:たぁちゃん」

【完】


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【リンク】


「哀・誕生日1(バースデーイブ編)」
　http://blog.goo.ne.jp/taira1216/e/ed77ba73729c3f8a5c3b302aa9fbac89

「哀・誕生日2(曇りガラス編)
　http://blog.goo.ne.jp/taira1216/e/84b5b09f70768086bbb383cfe2824697

「哀・誕生日3(イオンレイクタウン編)」
　http://blog.goo.ne.jp/taira1216/e/8dbfda0b6e1a4d21539db19707709f74

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「吉野家」のホームページ
　http://www.yoshinoya.com/
↑「師走のくいてー!祭」キャンペーン中!

「イオンレイクタウン」公式サイト
　http://www.aeon-laketown.jp/
↑わが街にできた日本最大のショッピングセンター

「イオンレイクタウン」(Wikipedia)
　http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%82%A6%E3%83%B3