★YUKAの気ままな有閑日記★

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【本】クラインの壺

2008-11-11 19:17:35 | 本【小説・日本】

       『クラインの壺』       岡嶋二人       講談社文庫
【comment】
超~遅ればせながら岡嶋さんの作品にハマったら、岡嶋さんの作品をお好きな皆さん、
『SOARのパストラーレ♪』SOARさん   『ともやの映画大好きっ!
』ともやさん 
『映画な日々。読書な日々。』masakoさん   『日々のつぶやき』hitoさん
『~青いそよ風が吹く街角~』BCさん 
から『クラインの壺』が面白いよぉ~と教えて頂きました。
  どうもありがとうございます~

変わり者なので、「皆さんと意見が違ったらどうしよう~」と、人知れず恐れていましたが(大袈裟・笑)、良かったですぅ~『THE・少数派』にはなりませんでした~ホッ
とっても面白くって一気に読んでしまいました―

さて、凄く面白かった小説なので、感想をサクサク書きたいところですが、、、
この物語の感想を書くのは難しいかも・・・ う~ん、う~ん
それでなくても最近スランプで(いや、力不足か?・汗)、グズグズと感想を書いているのに、2度読みしてから数週間経っても、何て書いていいか分からない。(あれれ?ほとんど愚痴っぽい?・汗)
この本の面白さを私じゃー伝えきれないのですよー(威張ってどうする・汗)
だってぇ~スゴイですよ、これ。
1989年の作品なのに、バーチャルリアリティの世界を活き活きと描きだしているのですから。
それも、、、かなりミステリアスで、ともするとホラー的な気味の悪さも醸し出しながら―

  -story-
上杉彰彦は、自らが考案したゲーム『ブレイン・シンドローム』の著作権についての契約をイプシロン・プロジェクトという会社と交わした。
謎に包まれた秘密主義の会社には多少の不信感を抱いた上杉だが、自分が作った原作を元にしたバーチャルリアリティ・システム『クライン2』は、まるで夢のような装置で、世界を変えるほどの力を持った画期的なゲームだった。
『クライン2』の装置に入った上杉が体験したことは、瞬時にゲームの世界に自分がいってしまうことだった。まるで全てが現実に起こっているように、ゲームプレイヤーはスパイとしてアフリカの小国を訪れ、その国の陰謀迫っていくのだ―
上杉とともにゲームの被験者となったのは梨紗という女性だ。
上杉と梨紗は徐々に交流を深めていき、イプシロン・プロジェクトのスタッフである笹森とケネス、そして梶原らとともに『クライン2』の完成度を高めようとした。
だがある日、梨紗の友人の七美が、「梨紗が行方不明になっている―」と上杉に告げる。
「そんなバカな・・・自分は
梨紗と会ったばかりだ―」
そう思った上杉に、イプシロン・プロジェクトは、「梨紗がいきなり仕事を辞め、もうここには来ない」と告げるが―


さて、読了後に味わった感覚を何て言い表わしたらいいんだろう?と悩んでおりましたが、あとがきにピッタリな表現が載っていました。
『この作品のラストでは、多くの読者が身体が宙に浮かんでいるかのような感じを覚えることだろう~』
まさにそんな感じでした。
何だか居心地が悪いような変な感じがして虚脱感すらありました。
で、、、そういう感覚こそがこの物語の魅力なんだろうと思います。

主人公は、ゲームの仮想現実世界にゲーマーとして自由に出入りしていたはずだった―
そして、現実世界で起きたであろう事件の真相を必死に追い求めていたはずだった―
だけど、、、読み終わってみたら、一体どこからがゲームの世界で、どこまでが現実だったのか、、、主人公と同じように読み手も混乱してしまうのです。
だから、「結局こういう終わり方なの?」とか、「広げた話は何だったの?」とかいう疑問や不満があるかもしれませんが、、、それを言っちゃー本作ではナンセンスなんだろうと思います。

平凡だった主人公が仮想現実に飲み込まれ、自分の見えている全てが現実なのか仮想なのか、、、それを区別する方法がなくなってしまったとしたら?
最後に主人公がいた場所はどちらの世界だったのか?―どちらだったとしても、もう普通の現実には戻れなくなってしまった主人公が悲しかったです。

さてさて、タイトルの『クラインの壺』とは―
『メビウスの帯』は、2次元のテープ状のものをひねり表をたどっていくとそのまま裏に行きつくのに対し、『クラインの壺』は、3次元のチューブをひねり内部をたどると外部に行きつくようになったものだそうです。
形にすればこんな感じです。
  よく分かりませんが面白いですね~♪

岡嶋さんの作品は20年ほど前の作品ばかりだけど、どれも読んでも古さを全く感じない作品ばかりでオススメです。
 今度は井上夢人さんの作品も読みたいなぁ~   (4点)

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12 Comments

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こんばんはっ♪ (SOAR)
2008-11-12 00:44:06
『クラインの壷』、レビュー待ってました~!

岡嶋作品の中からひとつ選ぶとしたら、私は断然これです。由香さんのおっしゃる“ホラー的な気味の悪さ”、これは後の井上夢人の作風そのもので、温かさと寒々しさが常に一緒に在るような独特の空気感がいいですよねえ。

ここまでリアルな“仮想現実体感装置”というのは実際にはまだまだSFの域を出ないかもしれませんが、読み終わったあとに残る奇妙な感覚は妙にリアルなんですよね。
だからちょっとした持ち物がいつもの場所にないと、「あれ、今バーチャルの世界?」なんてつい思っちゃったりして(笑)

あー、久しぶりに読み直したくなりました!
(『解決まではあと6人』はその後読み直したんですよ~)
1989年の小説。 (BC)
2008-11-13 00:19:04
由香さん、こんばんは。

『クラインの壺』読了されたのですね☆
岡嶋二人は21世紀やその先を予知していたようなハイテクな題材ですね。

私は数日前に『クラインの壺』と同じ
1989年の小説『私が殺した少女』(原)を読み終えたんですけど、
約20年前の小説を今になってから初めて読むと
インターネット・携帯電話はもちろんなくて、
新幹線も“のぞみ”がなくて一番早い新幹線は“ひかり”だったりする
ちょっと前の時代のプチレトロ感が味わえるのが良いですね♪

戦前戦後の時代背景の小説や時代劇小説だと構えて読んでしまいがちだけど、
10~20年前の小説だと自分が知っている時代だからまだ気楽に読めるかな。

私は今『警官の血』(佐々木譲)を読み始めています。
来年のドラマ放映までに読み終えなきゃ。^^
こんばんは~ (masako)
2008-11-14 00:00:51
クラインの壺と99%の誘拐は私も読んでその面白さにびっくりした本です。
かなり昔に書かれた本なのに全然色あせていなくて、すごいですよね~。由香さんも楽しんで読まれたようでよかったです。

それからTBはgooに問い合わせたら、フィルターかけられてたみたいで、解除してもらいました。これからまたTBできるようになったはずなので、送らせていただきますね!
よろしくお願いします。
こんにちは~ (hito)
2008-11-15 10:44:25
すごく面白いですよね!!由香さんも気に入ってくれたようでよかったです☆

全然古さを感じさせず、今でもありえそうな感じがしちゃいますよね。
スリル感あって、岡嶋作品では「99%の誘拐」の次に好きな作品です♪


SOARさんへ^-^* (由香)
2008-11-16 11:27:20
こんにちは~^^・
コメント頂きありがとうございました♪
お返事が遅れて申し訳ありません!!
それから、文中にお名前を書かせて頂きました。物凄い遅い報告になりましたが(汗)、、、スミマセン!

SOARさんは本作がイチオシでいらっしゃいますか~
これは凄く興味深い内容でした。
『ここまでリアルな“仮想現実体感装置”』
20年も前にこういう作品を書かれたなんて、、、天才ですよね!岡嶋さんの作品は映像的なので、頭の中で映像を思い浮かべながら夢中で読みました~

『“ホラー的な気味の悪さ”、これは後の井上夢人の作風そのもので、温かさと寒々しさが常に一緒に在るような独特の空気感がいい』
温かさと寒々しさ、、、そうですよね~何だか居心地が悪いようなフワフワとした空気感が堪らない魅力でした!
井上夢人さんの作品は未読ですが、是非読んでみたいと思っています♪
BCさんへ^-^* (由香)
2008-11-16 11:41:43
こんにちは~^^・
コメント頂きありがとうございました♪
それから勝手に文中にお名前を書かせて頂きスミマセン!

警官の血を読了されたんですね~
私は最近本を読んでいないんです(汗)
ちょっと多忙になっちゃって・・・実はこのクラインの壺も随分前に読み終わったんですが、感想が遅れました~(汗)

『岡嶋二人は21世紀やその先を予知していたようなハイテクな題材ですね』
そうですね~それに興味を惹かせる文章で、ついつい一気読みしたくなる面白い作品を書かれますよね~
あと手元に一冊岡嶋作品があるので、早く読みたいです(いつになるやら・・・泣)

『ちょっと前の時代のプチレトロ感が味わえるのが良いですね♪』
最近昔の本を読みたい気持ちが湧いています。
レトロ感もいいですし、いい作品はいい作品ということで、、、時間がないくせにちょこちょこエドガー・アラン・ポーなんかを読んでいるんですよ^^・
masakoさんへ^-^* (由香)
2008-11-16 11:44:37
こんにちは~^^・
gooとTBが復活したようで良かったです♪
お問い合わせをしたり、、、と大変でしたね~お疲れ様です!

99%とクラインは物凄く面白いですね~
こんな面白い作品を書く作家さんをつい最近まで知らなかったなんて、、、勿体ないことをしました(笑)
これからも岡嶋さんと井上さんの作品を読んでいきたいです♪
hitoさんへ^-^* (由香)
2008-11-16 11:47:09
こんにちは!
はい!面白かったです♪途中でやめることが出来ずに一気読みしました(笑)

hitoさんは99%の方がお好きですか?
私もそうかも~あれにはビックリしました!!今年読んだ本の中でかなり印象に残っています。
こちらにも・・ (ミチ)
2008-11-17 22:48:56
発行当時に購入して読んでます!
あのころ岡嶋二人は本当に人気があったんですよ~。
色々読みましたが、私の中で岡嶋二人の作品では「クラインの壷」が一番かな。
あまり大きな声では言えませんが、わりと軽めの作品も多いので「クライン」と「99%」のみ印象に残ってます~
号泣~! (ともや)
2008-11-18 07:38:06
こんにちは、由香さん♪
これを読んだとき、まだ初心だったので、読みながらボロボロ泣いちゃったのを覚えてます。
小説を読みながら泣いちゃうなんて、後は島田荘司の「異邦の騎士」くらいしか無いんですが…。
岡嶋さんの作品は映画とかにすると面白いトリックのものばかりなんですけど、なかなか映像化作品ってないんですよね~。
ミチさんへ^-^* (由香)
2008-11-19 17:28:07
こんにちは~^^・
ミチさん、コメントありがとうございました♪
ミチさんは発行当時に読まれていらっしゃったんですね~
私は20年前は生まれていなくて、、、いや(笑)、海外物ばかり読んでいたので、こんな面白い作家さんがいらしたことを今頃になって知りました。
クラインと99%は私も好きです♪地味なところですが、「そして扉が閉ざされた」も好みです!
ともやさんへ^-^* (由香)
2008-11-19 17:34:07
こんにちは~^^・
ともやさん、面白い本をご紹介下さり有り難うございました!
ともやさんはボロボロ泣いちゃいましたか~
上杉君の最後は可哀想でしたね、、、あんな孤独のまま、、、(泣)
このお話は、凄く前に書かれたものなのに、今の方がしっくり分かるようなものでしたね。当時は斬新だったのではないでしょうか。

島田荘司の「異邦の騎士」!!
おお~!!その本は他の方からも薦めて頂いたんです。
最近『占星術殺人事件』を読んだので、今度はソチラも読みたいな♪

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