エッセイ☆自慰7

放言あるいは呆言

ライブドア報道

2006年01月23日 00時47分44秒 | 時事問題
テレヴィをつけても、ネットの掲示板を見ても、堀江貴文社長の話題ばかりである。たいへん熱狂的である。だけどすぐに忘れられるであろう。今は好奇心から大騒ぎをしているが、じきに無関心になる。おもしろそうじゃん、などと嘯(うそぶ)きながら散々ネタにして、いじるだけいじって、あとはポイである。そしてまた別の「おもしろそうじゃん」を求める。そういう虚しいいとなみの繰り返しである。

森茉莉が嘆いた日本

2006年01月23日 00時17分34秒 | けふの一冊
鴎外森林太郎(「おうがい_もり_りんたろう」と読みます。「おうがい_しんりんたろう」ではありません)の娘・森茉莉のエッセーが読みたくなった。ちくま文庫から出ている『マリアのうぬぼれ鏡』というアンソロジーを買ってきた。痛快であり、優雅である。この二つを両立させるのはなかなか難しいと思う。辛口にして甘美とでもいうのだろうか。わたしのまずしい語彙ではなんともうまく表現できないが、とにかく刺激的なエセーをたくさん残している。ぱらぱらとめくっているうち、次のようなものを見つけた。

「日本人は平常、お互いの間では、足を引っ張り合ったり、誹謗したりするが、外国との交渉になると、莫迦のように人が善い。米人はその反対であって、同国人同志は互いに温かく交際(つき)あうが、政治の面では凄腕を発揮する。その方が本当だろう」(196頁。「ドッキリチャンネル」からの引用)

実際のアメリカ人はどうなのだろうか。わたしは知らないが、上の森茉莉の引用はうなずける。日本の政治家を見ていると、ああ、そうだそうだ、うん、そうだ、などと思ってしまう。去年の秋にわたしたちは見たではないか。自分の意に添わぬ政治家に対し、選挙の際に当てつけがましく別候補を立てていたわが朝の与党を。一方でアメリカや近隣諸国の無理難題を突っぱねることができない。日本人に対し「刺客」を向け、外圧にはあっさりと屈してしまう。その点で今回の中川昭一農相の対処は天晴なものであった。経産大臣時代にも資源問題を巡って中川大臣は一歩も引かなかったし(しかし後任がぶちこわしやがった)。

猫とオオカミと豚とハイエナとイノシシと毛蟹

2006年01月19日 15時09分00秒 | 時事問題
これは仏リベラシオン紙の記事の一部である(文字化けするのでアクセント記号は表示しませんよ)。

Mais celui que l'on surnomme Horiemon, en raison de sa ressemblance avec le celebre chat jovial de la bande dessinee nippone Doriemon, est insatiable.


次のようなことを言っている(読み難いかもしれませんが直訳でイキます)。「しかし、日本の漫画の有名な陽気な猫ドリえもんに似ているという理由でホリエモンというあだ名で呼ばれている者は貪欲である」と。フランスにおいて、ドラえもんはピカチューほど認知されていないようで、「ドリえもん」などと呼ばれている。そんなことはどうでもよいが、堀江社長がホリエモンと呼ばれているのは、彼が所有している馬に由来するのではないのか?まあいい。とにかく漫画に出てくる陽気な猫とルックスは似ているが、堀江社長のやっていることはあくどい。リベラシオン紙の記者はそんなことを言いたかったのであろう。しかしである。わたしは、ドラえもんが「陽気な猫」と思ったことはない。大山のぶ代の声が陽気なだけである。ネズミによってカタワにされたトラウマを抱えているドラえもんが陽気なはずはない。彼のボディの青さは、明らかにPTSDのあらわれである。また狸に間違われたときの尋常ではないキレ方から、相当ルックスにコンプレックスがあることが伺える。暗愚な主(あるじ)の報復のためには手段を選ばない。22世紀の技術を以てして金物屋のわんぱく息子や富豪の御曹司を追いつめ、そうすることで満足感を得ている。やはりドラえもんの人格はかなり歪んでいるといえる。
堀江社長とドラえもんが似ているのは、容姿容貌ではなく、むしろパーソナリティーあるいは行動様式ではないだろうか。
卑屈なドラえもんとその主は、技術力により一旦は成功を収めるが、そのあと調子に乗り、最後にはしっぺ返しを喰らう。そういうパターンが多い。堀江社長はどうであろうか。ちなみに同紙の件の記事のタイトルは「Takafumi Horie, le sale gosse du Net japonais」で、日本語にすると「日本のネットの糞餓鬼・堀江貴文」である。

フランスYahooのニュース記事において、堀江社長は「急ぎすぎた日本のインターネットの若きオオカミ(un jeune loup de l'internet trop presse)」などと呼ばれている。「un jeune loup」は直訳すると上の通り「若きオオカミ」であるが、フランス語では「野心満々なヤング」という意味で使われる。今日15人の知人に、堀江社長を動物に喩えると何かと訪ねた。結果は15人中10人が豚、3人がハイエナ、残り2人はそれぞれイノシシ、毛蟹と答えていた。彼の一般的なイメージは貪欲さ、肥満した体躯(豚)、狡猾さ(ハイエナ)、猪突猛進さ(イノシシ)、派手な暮らし向き(毛蟹)なのだろう。

株って何だろう

2006年01月18日 23時26分32秒 | 時事問題
ライブドアに強制捜査が入り、同社の株が下落。それに伴い、ご存知の通り、まあ、大変なことになった。東証が全銘柄取引の中止を決定し、本日は早々におしまいと相成った。経済に蒙(くら)い文学部出身のわたしでさえ、こうなることはわかっていた(まーネットでいろいろと調べた結果なんだけど)。

最近やたら株、株言う人が増えていた。テレヴイを見ていても株、書店に行っても株。そんなに株が好きだったら株の家の子になっちまえと悪態をつきたくなるほどに世間は「株ブーム」であった(あり続けている?)。むかし「財テクブーム」なるものがあった。バブルの頃であろうか。あれと同じ現象であろう。十分な経済の知識がないのにもかかわらず、軽い気持ちで株を始めた人が多いようで、プログ等を眺めていてもそう感じさせる記事が多く見受けられる。経済学について無知なわたしは、株を「「贔屓(ひいき)の会社を盛り上げるために金子(きんす)を出す一つの仕方」」と考えているがどうだろうか。権利云々、配当云々については、わたしは無頓着である。これは青臭い書生の論理であり、あまりにも甘っちょろい、あまりにもロマンティックに過ぎるということは、わたしも重々承知である。

「株=ギャンブル」という見方もあるようだが、株価が上がり配当金がばこばこ入ってくることのみに頓着する人が多い限り、その見方は間違ってなくもない。マネーゲームだけでむなしくはないだろうか。金は生きるための「手段」ではあるが、決して生の「目的」になり得ないのではないだろうか。

わたしは時事問題にも経済学にも疎い。ズレたことを言っているかもしれない。株って何だろう。

今週の月曜の夕方、ライブドアに手入れが入るとのニュース速報があった。テレヴィ画面の上の方にテロップが流れるあれである。あれを夜ひとりで見ると怖い。そのニュースを出先の箱根の旅館で知った。なんとその宿に去年の暮れ、ホリエモンこと堀江貴文ライブドア社長が泊まったとのことである。礼儀正しい好青年だったとのこと。しかしこのニュースのおかげで他の大ニュース(阪神淡路大震災11周年、証人喚問、宮崎勤死刑判決)が霞んでしまった。伊藤公介議員は助かったのであろうが…。伊藤議員に関しては、去年の9月に町田駅の前で実物を拝見している。選挙前のお願いであった。自分に票を投じて呉れ、という旨のことを言っていた。その応援に歌手の千昌夫が来ていて、町田でお買い物の人たちは完全に伊藤議員を放置していた。あとわたしが泊まった箱根の宿に、なんと伊藤議員も以前宿泊したとのことである。なかなかニュースな宿である。宿の名は挙げないが、あの有名な富士屋ホテルではない。

ま た 大 阪 か

2006年01月13日 19時26分42秒 | けふの一冊
まずはこの新聞記事から。




※引用開始
「大阪は醜い」誤解やで! 府がイメージアップ作戦
「醜い街」「ヤクザの中心地」-。大阪府は海外のインターネットサイトや観光ガイドブックに大阪に対する誤解や偏見に基づく記述が目立つとして“イメージアップ作戦”に乗り出す。府などは「観光客や企業が逃げ出しかねない」と危機感を募らせ、情報発信を強化する方針だ。
「米国の大手検索サイトに、ひどいことが書かれている」。府や関西経済連合会などが大阪ブランドの向上を目指して設立した「大阪ブランドコミッティ」の担当者は昨年5月、民間企業の社員から指摘を受けた。
同サイトの観光ガイドに「醜いのに愛されることを切望する街」「大阪の都市景観を避けたければ、歌劇がある(兵庫県の)宝塚へ」などと紹介されていることに驚いた担当者は、22カ国の旅行案内書やウェブサイトをチェックした。
(共同通信) - 1月13日17時7分更新
※引用終わり




「醜いのに愛されるのを切望する街」とはどういうことか?別の言い方をすれば、「醜いのに愛されるのを切望する街」とは「相当マイナスポイントがあるのにもかかわらず、他者に認められ、高く評価されることを求める街」である。

では「街」を「女」に置き換えてみたらどうだろうか?「相当マイナスポイントがあるのにもかかわらず、他者に認められ、高く評価されることを求める女」となるが、いったいそれはどんな女なんだ? 人を不快にさせる容姿であり(ブスという言葉あえて使わない)、カロリー摂取過多のため体脂肪率がはなはだ高く(デブという言葉使いたくない)、ものの考え方がズレていて、そのうえ性格が悪い。にもかかわらずそれを棚上げし、厚かましくも自分が大切にされることが当たり前だと思っている女、である。被害妄想の激しそうなフェミニズム団体の構成員が目に浮かぶ。田島陽子のような女性だろうか。米国のサイトの大阪像が正しいとするなら、大阪は「田島陽子のような街」になってしまう。そんなことはないだろうに…。

以前、井上章一『関西人の正体』という本を読んだ。ゆがめられた関西像を、たくさんの資料を用いて検証したもので、東京生まれのわたし(といっても一時期京都に住んでいたが)はかなり啓蒙された。

テレヴィや漫画に出てくる大阪人は、どこか「変」であることが多い。粗暴で滑稽というか。実際はそんなことはないだろうに…。あたかもアメリカ映画に出てくる日本人を見ているようだ。マス・メディアが作り上げた大阪人はあたかも「キルビル」や「ラストサムライ」に出てくる日本人みたいではないか(この点についてはサイードの『オリエンタリズム』なんかが面白いのだろうね)。府民性をおもしろおかしく誇張し、それを媒体にのせたマス・メディアの責任はおおきいぜ。それともわたしが知らないだけで、リアル大阪は「不当に表象された大阪」と大差なのだろうか。わからない。

そっくりさん。つーかキャラかぶりすぎ。

2006年01月12日 22時08分30秒 | テレヴィ問答
下の写真をご覧いただきたい。男性が二人。わたしはこの二人の区別が最近までつかなかった。といっても顔は全然似ていない。

             


わたしは右の男性のことをずっとユースケ・サンタマリア氏だと思っていたのだ。しかしこの男性はオダギリ・ジョーという方で、左の男性がサンタマリア氏らしい。賢明なる諸兄諸姉なら既にお気づきかと思うが、お二方とも芸名がカタカナであるために混同していたのである。しかしどう見ても右の青年の方が「ユースケ・サンタマリア感」がある。ネットで調べた所、右の青年は米国留学の経験があるという。右の方は、実にサンタマリアの名ににふさわしい美男子である。一方で、左の男性にはサンタマリアな風情(どういう風情だ!)が微塵も感じられない。これは亀井静香にもいえる。あれは亀井静香という顔ではない。

とにかく、以後気をつけたい。

なぜこの人はスルーされているのか

2006年01月12日 19時03分57秒 | 時事問題
        

ポスト小泉の話である。小泉首相の後継者として、麻垣康三、すなわち生太郎、谷禎一、福田夫、安倍晋の四人が有力とのことである。その他に与謝野金融大臣、小池環境大臣、竹中総務大臣、そしてなぜか前原民主党代表の名前が挙がる場合もある。まー、おそらく安倍さんになるんだろうけどね。しかしマスメディアよ。誰かひとり忘れてないかい。そう、写真の人物、中川昭一農林水産大臣である。

ちなみにが総理にふさわしい、あるいはなりうると言っていた人物は、わたしの知る限り鈴木宗男細木数子の二人だけである。もう何も言うまい。宗男議員はは昭一大臣の父・一郎の元秘書。一郎は謎の死を遂げており、その死には宗男議員が(以後自粛)。そういうわけで白々しいと思った。細木氏に至っては…。はー、萎えるな。書く気がなくなってきた。酒席の政談は日を改めてまたします。

中川昭一議員については、中川昭一経済産業大臣のまとめサイト をお勧めしますのそれをご覧ください。男も女もしびれる何かがそこにあります。

         うほっ、いい男



※中川昭一議員の関係者の方がここをご覧になるとは思いませんが、もしご迷惑でしたらメールをください。即削除します。

仏蘭西の新聞

2006年01月12日 15時58分58秒 | 仏蘭西ネタ
仏蘭西の新聞でも読んでみようと思う。自己啓発の一環である。さてどの新聞を読もうか…


まず一番有名な高級紙ル・モンド。中道(よりやや左寄り)の新聞。東京支局長のフィリップ・ポンスはたまにズレたことを言っているる模様。邦訳された著作も。一番無難そうである。

次に有名なのはおそらくリベラシオンだろう。これは左寄りの新聞。リベラシオンはliberationと綴り、「解放」という意味です。日本で「解放」といえば革マル派の機関誌になってしまう。仏リベラシオン紙とはあんま関係ないと思うが。日本の赤旗みたいな共産党系の新聞もあるが、必要に応じて読んでみよう。

ル・フィガロは保守系の新聞。なんかかっこいい名前だな。

フリーペーパーもいくつかありますが、メトロが一番読まれているようだ。


まー、適当に読んで、面白い記事があったら訳文でもこしらえてみよう。

炒飯をこしらえた

2006年01月12日 12時39分02秒 | つまらないこだわり
炒飯を作るときにはフォーション(Fauchon。ティーやアイスクリイムで有名なところ)の炒飯ミックス(assaisonnement pour riz cantonais)を入れる。まあ化学調味料なんだけど…。

今日からブログというものを始めてみます

2006年01月12日 11時09分48秒 | Weblog
ジャンル:やっちゃった

ジャンルはコレでいいのだろうか。今日からインターネット上にふだん考えていることを乗っけていこうと思います。以前、やはりgooの簡単ホームページで日記を晒していましたが、半年ほどでやめてしまいました。すこし構えすぎたのでしょう。死なない程度にがんばるので、ご贔屓のほど。