先週末、久しぶりに本屋へ立ち寄った。
本屋へ行くと、『スポーツの本』がズラッと並んだコーナーに必ず足を止める。
今回・・・何か新しく出た『野球の本』はないかな~と、ふと目に止ったのがこの本。
矢崎氏の『ただ栄冠のためでなく・・・』
矢崎氏が監修されておられる『白球と宿命』 『甲子園の奇跡』 『夢を力に』・・・などなど
数々の高校野球を舞台にした著書の中で、やはり1番お気に入りは『終わらない夏』
大事にしている一冊である。
矢崎氏の新刊・・・ただ栄冠のためでなく。
時間があったので、ちょっとだけ立ち読みして帰ろうかな。
そう思って表紙を開けると・・・
特別寄稿 『真実の絆 ~日大三高 頂点に立った夏』 と見た瞬間
”日大三高” ”昨年の夏の甲子園” がクローズアップされ、じっくり読みたい衝動に駆られてしまった
今、昨年末に購入した、川井 龍介氏 著書の 『0対122 けっぱれ!深浦高校野球部』を読んでいる最中で
あ~これを買うとまた読みかけの本が増えてしまう・・・ そう思ったのですが、
でも、私の三高病が発症してしまい 『0対122 けっぱれ!深浦高校野球部』 は、しばらくお休みすることにしました
この調子だから読みかけが何冊かあるんです
『0対122 けっぱれ!深浦高校野球部』 は、また読み終えたら感想を書こうと思います。
その先の『122対0の青春』も読まれる時を静かに待っています
『ただ栄冠のためでなく・・・』
高校野球、高校球児に関わる7人の監督さんと、聖光学院 歳内投手が登場するのですが、
この本の題名の意味が読み終えて分かった様な気がしました。
どの監督さんも 『野球』 と 『人』 に向き合う姿勢や気持ちは、
現役の高校球児たちよりも断然熱い情熱を持っておられる様に思いました。
ご自分の経験だけを押し付ける野球ではなく、流れている時代に沿って・・・
栄冠のためだけじゃなく『人間』を育てる野球を追求されておられる様に感じました。
『人間』を育てるために、すごく色々な事に悩み、時には仲間になり、時に母になり父になり、兄貴になり。
今は気付かなくても、素晴らしい監督さんに出逢ったと思う日がいつか必ず来るだろう。そう思いました。
こんな出逢いができた選手たちが少し羨ましくもなりました。
そして、自分自身の子育てと置き換えて読みながら 『導き・見守り・認めてやる』の大事さを改めて感じる一冊となりました。
一章づつ追ってみようと思う。
特別寄稿 『真実の絆 ~日大三高 頂点に立った夏~』 矢崎 良一 氏
一昨年の夏・・・大塚組の鶴が丘戦 今思い出すだけでも手に汗が。とても悔しかった戦いでした。
冬の合宿・・・ これを見るためだけに三高グラウンドまで行ったのに、到着するとナイター照明が消される瞬間だった。
真っ暗なグラウンドにドラム缶の焚き火が赤かったなぁ~。
その日の練習、選手と小倉監督さんとのやり取りが文中から見れてあの日を思い出しました。
そして畔上組の夏・・・最強のチームだった。
何故こんな強いチームが作れたのか?
「畔上です。あいつがいたからでしょう」 と小倉監督さんが言われた。
畔上選手・・・すごい選手、いや、すごい人だなと思う。
プレーだけではなく、人柄がすごい。
そして小倉監督さんが育てられた『ただ栄冠のためでなく』を感じた出来事を本文より~
ウチには僕が自慢できるような”いい子”がたくさんいる。
甲子園の大会中、毎朝、球場の周りを散歩していたんですが、誰が言い出したのか花壇のゴミを拾いながら歩いていたんです。
それを地元の方が見ていて、優勝した日に、私に花束を、畔上に手作りの表彰状を持ってきてくれました。
「野球が強いだけじゃなく、こうやってゴミ拾いをしてくれるような選手が、自分たちの住む地域の宿舎に泊まってくれて誇りに思う。」
と、書いてありました。
これは本当に、甲子園の優勝と同じくらい嬉しい出来事でしたね。
やっぱり、何事も一生懸命やるチームが強いんですよ。
やらされているのではなく、自然にこういうことができる選手たちは素晴らしい。
栄冠だけを追い求めるのではなく、こういう「人間」を育てられておられる小倉監督さんが素晴らしい。
関わった者だけにしか分からないだろう小倉監督さんと選手の絆・・・
私も間接的にしか分からない。
ただ羨ましいなと思う。
生まれ変わったら・・・
男に生まれて小倉監督さんの下で野球をやりたいと本気で思うほど尊敬できる監督さん。
畔上組、最強チームの夏。
一戦一戦素晴らしい対戦だった。
私にとって想い出深い夏になりました。
まだ短い時間しか見ていない三高の、見てきた場面が蘇る内容でした。
第一章 『本気でやれば何かが変わる!~泥臭く・・・青山学院高等部の挑戦~』 矢崎 良一 氏
挨拶もしない、ゴミを拾おうともしない・・・
そんな生徒を見てカルチャーショックを受けた。
「俺が変えなきゃいけない」
「挨拶」とは、押し合い。
90度に腰を曲げて挨拶できるアオガクの選手たち「人間」を作りあげた
安藤監督さんと選手の『ただ栄冠のためでなく』
安藤監督さんの『ただ栄冠のためでなく』を文中より~
親がする、家で出来る教育。
学校で出来る教育。
クラブ活動の、こういう現場で出来る教育。
人を育てるには、その三つがバランス良く噛み合わないと、絶対に上手く前には進まない。
やっぱりいちばん大事なのは親の考え方じゃないかなと思います。
ただそれを、僕らの立場で言うのは言い訳だし、負けになってしまう。
学校の先生は、もう諦めているように見えるんです。
それがもし自分の子供、自分の身内だったら、ほおっておけますか?
何故それを許せるの?・・・ということが多すぎる。
だからこそ我々現場の人間が頑張らなきゃいけない。
とくに野球って、世の中で起こることに本当によくにているでしょう。
一人のミスで全てが台無しにもなれば、一人のミスをみんなでカバーしたり。
だから最高の教材なんです。
教え子たちが卒業していく時に「良かった」って言うじゃないですか。
でも、本当の「良かった」は今言うことじゃない。
大学に行って、社会に出て、初めて問われるものですから。
ここで培ったものを世の中に還元できて、社会に貢献できて、初めて、
あいつらの中で活きてくるんじゃないかと思うんです。
大きな情熱を持って子供たちを育てておられるなと感じました。
アオガクの安藤監督さんは、とても熱い。
第一章まで振り返ってみた。
第二章 『震災と甲子園 ~野球の力を信じて』・・・続く
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