広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

水玉と竿燈

2014-08-05 23:43:19 | 秋田の季節・風景
草間彌生という前衛芸術家がいらっしゃる。
1929年生まれだが、その名や作品が広く知られるようになったのは、ここ10年くらいか。特にここ数年は、創作活動が活発なご様子。
最近は、ものまねタレント・ミラクルひかるがものまねをしていて、なんて言うかシュール。
秋田では、外旭川病院(の系列病院)の屋上に、黄色に黒の水玉の大きなカボチャのオブジェ(「南瓜」2007年作)が置かれていて、市民にはけっこう知られているはず。

今年、「永遠の永遠の永遠」という草間さんの展覧会が全国を巡回していて、今は秋田で開催中。後援に秋田県外の東北各地のマスコミが名を連ねているので、東北地方では唯一の開催だろうか。
会場は秋田駅近くの2か所に分かれているらしく、アトリオン内の秋田市立千秋美術館とエリアなかいちの秋田県立美術館。外旭川のカボチャも、一時的に下ろして県立美術館に展示されているようだ。
特に千秋美術館は、最近はこういう話題性のある企画展をよく開催している気がする。さらに、外旭川病院の経営者は秋田市長の兄だから…とかいろいろ考えてしまうが、実際に遠くから観覧に来る人、竿燈見物のついでに立ち寄る人もいるようだから、街のにぎわいとか、経済活性化には悪いことではないでしょう。

その宣伝のため、秋田駅周辺などでは、水玉模様をよく目にする。
アトリオン仲小路側出入口
千秋美術館があるアトリオンの仲小路側では、玄関前の広いスペースを利用して、赤地に白の水玉の造形物が並べられている。(銀色の角張ったものはもちろん草間作品ではなく、常設)建物のガラスには、赤い丸がシールでたくさん貼られている。
上の写真の右側手前に少し写っているように、ケヤキの木も、幹の下のほうは水玉の布を巻かれていた。冬の「こも巻き」のごとく、下に虫が集まっていたりして?!

そういえば、この時期のここって、例年なら…
 (2010年の写真を再掲)
本物と同じ竿燈を展示する「置き竿燈」が設置されていたのだった。

今年も、大屋根下などにはいつも通り置き竿燈が設置されている(市役所前は工事のためないだろう)。
アトリオン仲小路側は、水玉オブジェに追いやられる形になってしまったようだ。

まあ、ここに置き竿燈を置く意味ってあまりなさそうだし、これでいいのかも。
なお、アトリオン地下の秋田県産プラザ(昔の産業会館)の宣伝のため、ナマハゲがうろついていることがある。運が良ければ、草間作品とナマハゲという光景が見られるかも。

では、仲小路側と比べて玄関前のスペースがさほど広くない、広小路側の出入口は、
竿燈と水玉!
こちらには、小型(子ども用の「小若」規格【6日訂正】小若よりさらに小さく最小の「幼若」か)の置き竿燈が出ていた。その後ろのガラスには、赤い水玉が!

竿燈の提灯の外側の列が赤い水玉のように見えてしまうけれど、これは草間作品の水玉とは関係なく、日の丸の赤丸をモチーフにしているはず。竿燈の提灯ではたまに見られるデザインのはず。【16日追記】「日の丸」ではなく、扇に満月(月丸)の佐竹家の家紋から丸だけを取り出したのかもしれない。
それが、偶然に水玉とコラボレーションというか同化してしまっていた。

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