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秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

年末年始のバスダイヤ

2013-01-04 21:33:27 | 秋田のいろいろ
正月3が日が過ぎ、いちおう平常生活に戻った。路線バスのダイヤも、年末年始の特別扱いが終わり、今日からは曜日に従ったダイヤで運行する所が多いはず。

年末年始の秋田市内の秋田中央交通の路線バスは、30日は土日祝ダイヤ(今回は元々日曜日)、31日~2日は土日祝ダイヤから減便した特別ダイヤ、3日は土日祝ダイヤでの運行。
「登町上丁」上り土日祝ダイヤ時刻表。この中の「□」印を除いたのが特別ダイヤ
ただし、秋田市中心市街地循環バス(秋田市が事業主体で、中央交通に委託して運行)は、毎日平常通り運行。
それと、秋田市郊外部の秋田市マイタウンバス(秋田市が事業主体で、バス会社やタクシー会社に委託して運行)のうち、西部線(秋田中央トランスポート)と笹岡線(キングタクシー)は、30日~3日は土日祝ダイヤでの運行。※他の各方面は、年末年始の期間の定義があいまいだったり、対応自体が不明。


中央交通のダイヤの分け方では、「30日や3日は比較的需要が高く、31日から2日は需要が低い」ことになるが、例えば2日と3日ってそんなに差があるもんだろうか。1日は初詣に行く人の利用が多いかもしれないし、昔は2日だった初売りが今は1日から始まり、3が日の人出は平均化してきているかもしれないのだから。
利用者数だけでなく、道路渋滞による遅延や社員の勤務シフトからの影響もあるかとは思うが、こういう日ごとのダイヤの区切り方にどんな根拠があるのか、疑問に思っている。

秋田市以外の地方都市の各バス会社では、年末年始をどのようなダイヤで運行しているのだろう。
秋田市と同じくらいの規模の都市などにおける、この年末年始の状況を、各社公式ホームページから拾ってみた。
※以下は、各本社所在の都市における一般路線バスダイヤ。会社によっては、市外では別扱いなところもあります。来年以降は異なる可能性があるので、利用の際は公式情報で確認してください。
・青森市企業局交通部 29~3:土日祝
・(盛岡市)岩手県交通 29~30:土日祝、31~3:特別
・(山形市)山交バス 29~31、2~3:日祝、1:一般路線バスは運休(山形駅~蔵王温泉線を除く)
・松江市交通局 31:土日祝、1~3:年始ダイヤ
・(松江市)一畑バス 29~31:土日祝、1~3:土日祝からさらに減便
・(鳥取市)日ノ丸自動車、日本交通 31:始発地18時発まで運行、1~3:土日祝ダイヤで始発地10時~17時発ダイヤのみ運行(鳥取砂丘、イオン鳥取方面は通常)
・鳥取市循環バス「くる梨」 1~2:運休
・(高知市)土佐電鉄バス 30~3:日祝
・徳島市交通局 29~3:土日祝
・(徳島市)徳島バス 29または31(路線によって異なる)~3:土日祝

・(青森県弘前市)弘南バス 31:始発地18時55分発まで運行、1:始発地8時~18時55分発ダイヤのみ運行、2:始発地8時発以降のみ運行(いずれも例外あり)
・(秋田県大館市)秋北バス 30:土日祝、31:土日祝ダイヤでおおむね16時以降運休、1~2:土日祝ダイヤでおおむね10時までと16時以降運休、3:土日祝

以上、結論を言えば、さまざまでした…
傾向としては、早い所では29日から土日祝ダイヤになる。一方で、31日も平日ダイヤで運行し、遅い時間帯のみを運休する所もある。
年始は、どこも3が日までは何らかの特別扱い(日祝ダイヤか特別ダイヤ)。中央交通のように、3が日の中で、ダイヤに差をつけているところは、あまり多くない。
山形市の山交バスでは、元日は路線バスがほぼすべて運休というのが、すごい。初詣や初売りの需要もあるだろうに…
鳥取市や大館市では、2日または3日も早朝や夕方以降は全便運休のようだが、それも、買い物や旅行などの需要を考えれば、どんなもんだろうか。鳥取市の循環バスが、2日まで運休というのも、不便な気がする。


日祝ダイヤそのままか、特別ダイヤにするかの選択は、各社それぞれの事情と方針によるのだろうが、特別ダイヤでは、印刷や告知に手間と費用がかかることも考慮しないといけない。
秋田中央交通では、2010年の正月までは、特別ダイヤを編成し、それを各バス停に掲示していた。これは、秋田市営バスが行なっていたものを引き継いだと思われる。(ただし、市営バスでは、特別ダイヤは3が日に実施され、1日はさらに減便。時刻表は掲示されず、案内所や車内で配布)
移管前の中央交通ではどうしていたかは、知らない。
(再掲)2009年末~2010年始の特別ダイヤ時刻表
2010年10月のダイヤ改正の際、土日祝ダイヤの一部便に「□」印が付けられた。その年末からは、土日ダイヤから印があるものを運休するものを特別ダイヤとすることになった。
これだと、掲示の手間がなく、(時刻表欄外に注記があるため)日頃から乗客に周知ができることになり、中央交通さんにしては珍しく、よく考えていると思う。


さて、その秋田中央交通の特別ダイヤだが、通常の土日ダイヤからどの程度減便されるのか。
まず、総数でどのくらい減便されるかを見たいけれど、そもそも、秋田市内では1日どれだけのバスが運行さているのだろう。

公式サイトの時刻表検索と表計算ソフトを用いて、秋田駅西口から千秋公園入口、千秋久保田町、市民市場前、明田地下道入口、秋田駅東口から東通一丁目、東大通り、手形東町の各バス停間を走るダイヤ数(運行便数)をカウントした。これにより、秋田市内のほぼすべての路線バスの片道の運行本数が分かるはず。
※赤沼線の東口→西口→車庫と運行する便は2度カウントしてしまいました。逆の車庫→西口→東口は重複していません。また、赤沼線のほか手形・牛島方面などと駅西口を経由して車庫を結ぶ路線は、片道ではなく上下それぞれでカウントしてしまったことになります。

その結果。
平日ダイヤ 826本
土日祝日ダイヤ 629本
(平日の76.1%)
そして、 
31日~2日の特別ダイヤ  392本(平日の47.5%、土日祝の62.3%)
となった。
ちなみに、うち、広小路を通るもの(千秋公園入口)は、平日577、土日451、特別278。


では、特別ダイヤで減便される便は、どんなダイヤか。他の町のように、朝や夜が運休など、法則はあるだろうか。※下り・秋田駅発を中心に紹介します
傾向としては、やはり早朝と夜間は減便対象になっている便が多い。
しかし、秋田駅西口発では、7時00分発の新国道経由組合病院線を皮切りにちらほら運行され、8時台には各方面へ何本も出ている。
秋田駅行きでは、6時台着は全休。7時30分前後着の新国道経由2本、神田線、仁別線などは運行される。

夜は19時台から減便が多くなるが、主要系統は秋田駅発20時台までは運行。20時40分発の仁井田御所野線、21時02分の長崎屋経由大川反車庫行き、22時00分の県庁経由大川反車庫行きでおしまい。(通常ダイヤでも、22時00分が最後から2番目で、次の23時03分の県庁車庫が最終)
秋田駅行きは、駅着20時台から減便が多くなり、秋田温泉線や新国道経由は20時台まで運行。最終は、22時00分着の仁井田御所野線(これが上記車庫行きになるのか。これも通常でも最後便から2本目。同路線22時58分着が最終)。


一方、昼間も減便されるものが少なくない。全路線をトータルで見ると、3~4割減くらいかな。
新屋方面、神田線、泉ハイタウン線など、毎時2本以上の路線では、1時間に1本は減便されるかされないかといった感じ。割合としては4割を越えている。
大住みなみ野団地線、添川線、仁別線など、毎時1本かそれ以下程度の路線では、2~3時間に1本が間引かれている傾向。

毎時1本の路線でも、御野場団地線は朝と昼の計2本しか減便されず、県立プール(スケート場)線では1本も減便されないというケースもある。
それ以下の路線では、五城目線、二ツ屋福島線、太平線、松崎団地線、東口発横森経由ノースアジア大線などでは、減便は早朝・夜間のみで、昼間は減便されない。それに対し、大野線、泉山王環状線、茨島環状線などは全休。
土日祝日は1日4便ある、有楽町・牛島経由和田(河辺)行きは、すべて運休なのに対し、3便ある愛宕下橋・牛島経由雄和行きは、すべて運行。
路線によって、さまざまということのようです。


今まで、時刻表や実際に走るバスを見たところでは、特別ダイヤでも、けっこう多く走っているなという印象があった。
でも、便数・割合でみると、平日の半分以下、土日の6割しか運行されておらず、けっこう減らされていると感じた。この違いは、減便が朝と夜に集中していることによるのだろうか。

路線ごとに見ると、市街地の主要路線で、昼間もけっこう減便されているのに対し、1時間に1本程度の路線は思いのほか減らされていないと思った。
これは、1時間に1本の路線の多くは、昔はもっと多かったのに通常ダイヤが減便された結果でそうなってしまい、これ以上減らすことができないのかもしれない。

今年1日や2日に見かけた限りでは、新国道経由はけっこう乗客がいて、立ち客がいた便もあった。新屋西線はそれなりに。思いのほか多いと感じた。山形のように、元日は全休というのは、(秋田では)やるべきではないと思った。
とはいえ、路線によっては、あるいは大晦日や夜などは、ガラガラの便もあっただろう。
3日夜の下り川尻割山線はガラガラ(古い大型車「319」が正月も活躍していた)
ちなみに、毎日通常ダイヤで運行された中心市街地循環バスは、わりと乗っている便もあったが、ガラガラの便もあった。通常と同様のバラツキ。(年末は渋滞に巻き込まれて大幅な遅延があったが、年始はほぼ定刻)
秋田市中心市街地では、カレンダーに関わらず、毎日一定の移動の需要はあるものの、さほど多くはないということか。


本当は、上記で少し触れた、市営バス当時の年末年始ダイヤを紹介したかったのですが、まずは現状の紹介ということで。続きはいずれまた。

【2017年12月30日追記】2017年に気づいたら、土日ダイヤから□印の便を運休する特別ダイヤが、1月3日にも適用されていた。調べると、おそらく2014年1月までは1月2日まで。3日まで拡大されたのは2015年1月から。
【2018年1月8日訂正】自分で過去の記事に書いていた。2013年10月のダイヤ改正時に、早くも□印適用が1月3日にも拡大していたので、適用は2014年1月3日からということになる。
【2019年9月19日追記】2019年末からは、□印適用が12月30日にも拡大。12月30日から1月3日となる。(□も運行する日祝日ダイヤ適用は12月29日のみ?)
2020年末~2021年始の状況

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2 コメント

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特別ダイヤ (FMEN)
2013-01-05 00:13:31
減り方も様々なんですね。
夜間軽視されたとこ、新年会から帰る人はどうすれば…
逆に大晦日は秋田の場合家で紅白な人が多いから遅い便にはメス入れも構わないかも…
東京は紅白後半は視聴率50%弱ですが秋田は視聴率60~70%でしょうし。
市営バスとは (taic02)
2013-01-05 18:56:23
いつかアップするつもりですが、市営バス当時は、元日に限ればもっと運転本数が少なかったはずです。ライフスタイルの変化によるものかもしれません。

大晦日は、多くの大型店舗ですら閉店が早まりますから、バスも早上がりで構わないでしょうね。
元日は、自宅でゆっくりという人も多いでしょうし、一方で初売りや旅行の人も少なくないわけで、どうするかですね。実際の利用者数やバス会社の方針次第ですが。

ちなみに、善光寺とか伊勢神宮とか、初詣の人がとても多い所では、増発や交通規制があって、バス会社はまた別の配慮が必要になってくるようです。

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