広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

バスまつり・ドンキ

2009-09-12 19:34:53 | 秋田のいろいろ
9月20日は日本で最初にバスが走った日を記念した「バスの日」。(ちなみに空の日も同日)
各地で記念イベントが行われ、例年秋田でも、県内バス会社が加盟する秋田県バス協会主催の「秋田バスまつり」が土曜日に秋田駅前で行われている。
今年は今日の10時から15時まで開催された。今まで僕は行く機会がなかったが、初めて覗いてみた。
会場は、秋田西武隣りの屋外イベントスペース「アゴラ広場」。「アゴラ」はギリシア語で「広場」の意味だから、ダブっているが、30年近くそういう名前なんだからしょうがない。

行った時はステージで「秋田シティブラスバンド」により、なぜか「浪花節だよ人生は」の演奏中。秋田は吹奏楽が盛んだから、こういうイベントでは企業や学校の吹奏楽団がよく登場する。
右が西武、左で演奏中。奥が駅につながる「ぽぽろーど」の屋根
物販などのテントがあり、県内の路線バス事業者3社の車両が縦列駐車で展示されていた。
以前は、メーカーから借りたバリアフリーバスの展示や高速バスの試乗があった年もあったと記憶しているが、それと比べるとちょっと寂しい。
でも、ブラバンの演奏を聴く人、バスを見る人など、思いのほか人出が多くて賑やか。回数券を買えばババヘラアイスや横手焼きそばの屋台の引換券がもらえたらしいが、人が多くてどこでやっているのか分からないから、ざっと見るだけにする。まずは展示車両。
秋田中央交通から日野の中型車
そんなに新しい車両でもなさそうで、なぜこの車を選んだのかよく分からない。「三平バス」でも持ってくればいいのに。ただ、車高をいちばん低い状態にしているようで、バリアフリーのPRはできたかもしれない。
内陸南部横手市の羽後交通からも日野の中型車
これはかなり新しい車両だと思う。中央交通のバスと同じメーカー製なのにだいぶデザインが違うが、「いすゞと日野の合弁会社が製造し、日野が発売している」もの。中央交通の方は「レインボー」という日野オリジナル車種だが、こちらは「レインボー2」という車種で、いすゞの「エルガ・ミオ」とヘッドライト以外は同一。秋田では珍しい車だが、青森の弘南バスは好んで買っているし、静岡のしずてつジャストラインでもこれの大型版の「ブルーリボン2」を一部で導入していた。扱いやすさや車種統一の狙いがあるのだろう。
そして、北部大館市の秋北(しゅうほく)バスからは、
いすゞ製旧塗装の中型車
「上羽立経由 弥助」という、秋田市民には分からない行き先表示。
そもそも、高速や貸切以外で(つまり一般路線用の)秋北バスの車両を秋田市で見ること自体、非常にまれ。この車も国道285号線をはるばるやって来てくれたのだろう。
しかも秋北バスは、国際興業グループに所属しているため、最近はグループ共通デザインの緑色の車体塗装への変更が行われていて、キャラメル色みたいなオリジナル塗装の車両は減っている(惜しむ声もあり、当分旧塗装を残す方針ではあるようだ)。

これらの車内では、運転席で記念撮影できるほか、客席は休憩所となっているようだった。
事前告知では「落書きバス」があることになっている。バスや鉄道のイベントでたまに行われるが、多くは廃車になる車両を白く塗って、落書きさせるもの。品が良くなく思えて、哀しい気分になりそうで僕は好きじゃない。
でも、今日の会場には展示用の3台以外にバスはいない。
よく見ると、その3台のバスのドア側のボディの一部を白く(塗ったのか紙を貼ったのかは不明)して、落書きスペースにしていた。
羽後交通の新車にも落書き
学校名が書かれていたので、あらかじめ落書きをして会場に持ってきたのだろう。それに会場で書き足せるということか?
現役のバスだから、明日以降、路線に復帰するわけだが、落書きのまま走るのだろうか。いずれにせよ、現役車に落書きというのは意外だったが、廃車になってしまう寂しさはなく好感が持てた。

テントでは、バスグッズのチャリティバザー。かつての秋田市営バス関連のものやネコ(トラ?)の「とまります」ボタンがあれば僕も買おうかと思ったが、なかった。
あったのは、車内放送テープ、デジタル式運賃表示器3000円、整理券発行機1500円(家庭で動かせるのか?)、羽後交通のバス停名部分の看板1500円など。思い入れのある人には安いだろう。市営バスのものがその値段だったら僕も買ったかも。
羽後交通のバス停。楷書体の新しいものだ。昔は隷書体でもっと味があった。

秋田駅からバスに乗る。車内で秋田のバスも捨てたもんじゃないなというシーンに出くわした。
おばさん2人組が乗っており、「すぐのバス停で降りるから、運賃をまとめて私が払う」「いや私が」と回数券を切り離しながら賑やかに譲り合っている。
そうするうち、バスはおばさん達の降りる停留所に近づいたが、2人ともそれに気づかない。すると運転士が、(以下、秋田弁の会話は実際とは少し異なるかもしれません)
 「母さん方、降りるぁんでねぇすか?  過ぎてしまうよ!(奥様方、降りるのではないのですか? 通過してしまいますよ)」 とミラー越しに話しかけた。
東北弁は時として乱暴に聞こえてしまうことがあるが、この運転士さん、とても穏やかな秋田弁で、ぶっきらぼうな感じがしない。
 「あや! んだった。悪りぃすな(あら! そうだった。すみません)」 とおばさん達は降り、
 「なんもなんも(どういたしまして)。ありがとうございました(ここだけ共通語)」 と運転士が答えた。
松江のバスで気持ちよく乗車できたことを書いたが、秋田にだって気持ちいい対応をしてくれる運転士がいた!(他にも何度か経験がある)
ただ松江はバス事業者がしっかり社員教育をして接遇に気を配っているのに対し、秋田(に限ったことでないかもしれないが)では(教育はしているようだが)運転士個々に浸透していない。だから、今回のような運転士もいれば、無愛想や乱暴な運転士もいる。そして、このブログで何度も書いているように、バス会社自体の案内方法にも問題があるから、利用しにくいバスになってしまっていると思う。

さて、ドン・キホーテへ改装中の旧長崎屋秋田店(前回の記事)。先日通ったら、
表示設置中
秋田の看板屋さんが作業していたのが意外。ドンキホーテの仕事なんて初めてだろうけれど、さすがプロだ。
玄関には「驚安営業中」と、もうやっているかのような雰囲気
今日通ると、屋上の大看板など、ほとんど準備できていた。
信号機が取り付けられたゲートも赤くなった
看板は「ドン・キ~」と中黒ではなく「ドン.キ~」とピリオドなんだ。

ところどころ長崎屋マークがまだ残っている。
やけに天井の高い電話ボックス
例の表示、見る度に崩壊が進み、
今度は「中」が危ない!
ドン・キホーテ公式サイトには、「2009 年 9 月 18 日、秋田県内初! 激安の殿堂「ドン・キホーテ秋田店」オープン」というPDFファイルが掲載され、来週金曜日の朝9時にオープンすると告知されている。直営部分は深夜2時までの営業。
テナントの一覧も載っており、ミスドなど飲食店、100円均一「セリア」など長崎屋時代とほとんど同じようだ。
【13日追記】一覧には長崎屋時代2階にあった、地元の「加賀屋書店」がなくなっているのに気づいた。本が買えなくなるとすれば、少し不便。
文書内には交通手段も記載され、「「秋田」駅西口より「秋田中央交通バス」10 番乗場より「長崎屋バスターミナル」行き 終点下車」となっている。でも、下線部分は間違っていて、正しくは「長崎屋バスターミナル経由車庫」行き「長崎屋バスターミナル」下車です。終点だと車庫まで行っちゃうよ。 っていうか、「長崎屋バスターミナル」の名前はどうなるの??
※開店後の様子はこちら

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4 コメント

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バスのお祭り (あどれ)
2009-09-12 22:06:21
こういうイベントがやってるなんて知らなかった。しかもバス停をバザーに出すなんて。きっと欲しがる人居るよね?
ねこちゃんのブーがなくて残念だったねぇ。あれはかなりレア物なんじゃ??

ドンキホーテって、途中で「.」が入るんだ。知らなかった。。。
長崎屋バスターミナルは、「ドンキバスターミナル」って名前になるのかなぁ。うーん。。。
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恒例なのですが (taic02)
2009-09-12 23:21:14
あまり告知してないですからね。でも親子連れなどがたくさん来て、賑やかな駅前でしたよ。
バザーはほしい人には宝の山でしょう。ねこブーね! 秋田ではレアだし、まだ走ってる車だから、入手は難しいでしょうね。普通の型といっしょに2、3個欲しいけど…

会社名としては「ドン・キ」、看板は「ドン.キ」ですね。
ターミナル名変更は、気長に待ってあげなきゃダメでしょうね~
返信する
バスはいろいろ (沖波路)
2009-09-12 23:23:28
秋田ではねこちゃんチャイムってあるんですね。いいですね。

さて、バス運転士の接客態度は様々で、一概に言えないんですけど、最悪な経験をしたのが国際観光都市(?)にもかかわらず、インターホンで経由地を聞いても何にも答えず、その他いやな感じを受けた京都市交通局が思い出されます。あれには文句を言いたいと常々感じます。

逆に、嬉しかったのは鹿児島交通の若い運転手さん。国民宿舎前で降りた時、お疲れ様ですとかお気をつけてといわれたのには感動しました。

運転士もセールスマンであることを考えて欲しいものです。
返信する
ちょっとした一言で (taic02)
2009-09-12 23:46:07
ネコボタンは、一部の中古車に付いています。元は神奈川辺りのバス会社の車両だったらしいです。

京都のバスとはちょっと意外ですね。安全に運転するのが第一とはいえ、バス会社も運転士はセールスマンという自覚を持ち、教育が必要でしょう。
今はなくなった秋田市営バスは「発車します/とまります/ありがとうございました」の3つの案内をマイクで言うことを徹底しており、それだけでだいぶ印象が良くなったものでした。ちょっとした気遣い、一言がうれしいものです。
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