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秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

信号の順番

2016-10-23 19:40:14 | 秋田の地理
先日の「探偵ナイトスクープ」で、深夜に大阪の御堂筋を、車で一定の速度で走行すれば、一度も赤信号に引っかからずに完走できるというのをやっていた。
御堂筋に限らず、同じ通りの信号機をまとめて制御して、法定速度でスムーズに車を走らせようとすることは、全国的に行われているようだ。
秋田でも行われているのだろうが、その一方で、近い信号機が連動していなくてもうちょっと工夫できるように思える場所もある。連動させるには費用もかかるだろうし、安全上あえて流れを遅くしている箇所もあるのかもしれないけど。

さて、秋田市内で、連続する交差点の信号機がきれいに連動する場所がある。
少なくとも30年前からそうなっていて、子どもの頃、その美しい動作(?)を見るのが好きだった。

その場所は、通町と竿燈大通りの間の東西方向の市道。道路の通称などはない。
東側から行くと、秋田中央警察署の南・一丁目橋から、秋田ニューシティ跡地やホテルパールシティ秋田大町の北辺を経て、秋田県社会福祉会館の北で新国道に出る。
社会福祉会館など西側は旭北栄町。中央部から東側は大町一丁目と二丁目の境界。大町地区の区間は西向きの一方通行(一丁目橋→旭北栄町)になっている。交通量は多くないが、道が狭く、たまに逆走車がいるので注意(ホテル利用者など不慣れなドライバーも来るわりに標識が少なく目立たないのかも)。
Googleマップより。左方向へ15度ほど回転させているため、上が真北ではありません
一方通行区間は570メートルほど。その中に、6つの信号機付き交差点がある。(上の地図で赤いマル1~6)
1~6の間に限れば430メートルほどで、その区間はすべての交差点に信号が設置されていることになる。
交わる南北方向の道路は、マル1は、バス通りである大町通りだから交通量は多い。それ以外のマル2~6の交差点では多くなく、裏道どうしが交わる小さな交差点といえる。
それなのに、全部に信号機がある。平行する他の道の同じ区間では、北側の通町では3つ、南側の竿燈大通りでも5つ(オレンジ色マル1~5)、さらに南の東向きの一方通行の四丁目橋の通りも3つ(ただし南北の交わる道が少ない)しか、それぞれ信号機付き交差点がないのと比べると、多い。
道幅が狭くて家が並んで左右の見通しが悪いこと、交わる両方向の道とも、きれいな一直線でスピードを出しがちになることから、事故防止の意味で多く設置されているのだろうか。

いずれの交差点も全方向に横断歩道はあるが、歩行者用信号はなく、歩行者も車両用を見て渡ることになる。そのため、一方通行の反対側にも、車両用信号機がしっかり設置されている。
かつては、マル2~6ではすべての交差点・すべての方向に、同じ形の鉄製ボディの日本信号製の横型信号機が設置されていた(おそらく1970年代中頃製)。ただし、一方通行の出口で道幅が変わるマル6の交差点だけは、2台ずつの両面設置。
(再掲)かつてのマル2の信号。在りし日の秋田ニューシティ北西角ミスド前
マル3の交差点は、南北方向の道で隣の交差点の信号を誤認した事故が多発したため改善がなされた一環で、比較的早期に縦型に更新された。

現在は、すべての交差点が縦型に更新されたものの、機種や仕様はまちまち。
新品か中古か(中にはボディが着色された中古も)、電球かLEDか(一方通行逆側ではまだ電球式が多い)、アームの形状などがバラエティに富む。
秋田県警の方針として、同じ交差点内の同じ時期に設置された信号機でも、その更新は交通量などに応じて個別に判断していたと思われる時期あった関係上、一斉更新されなかったため。
ニューシティ跡地前から西の2~6の交差点を見る

で、この信号機たちが連動しているという話。
一斉に変わるのではなく、東から西へ向かって順番に変わっていき、最後の5と6は同時に変わる。青→黄→赤も、赤→青も同じ順。青の時間は、東西方向のほうがやや長いはず。
西側から見た、赤に変わる順は以下の写真。手前の2台の信号機が6で、いちばん奥に見えるのが2。(1は見通せないようだ)
  
奥から順に黄・赤に変わっているのが分かる。

マル1の交差点は、今は歩車分離式に変更されたので、昔よりサイクルが長くなっている。
その影響で、1と2の間にはけっこうなタイムラグがあるが、歩車分離化前はもっと短かったはず。
2~5・6は、2秒程度の間隔だろうか、テンポよく変わっていく。通常の速度でこの道を走る車が、黄色に変わるタイミングに遭遇した場合、最初の交差点は通過できても、その次では必ず引っかかってしまうような感じ。


全国的に、一方通行の道路では、車両の進行方向に沿って信号を変えていくことが多いようだ。
竿燈大通りをはさんで南側の四丁目橋の通りの逆方向の一方通行路は、西から東へ向かって順に変わっていて、やはり同じ法則。でも、こちらほどきびきびとした動作(?)ではないし、信号機の数自体が少ない。
仮に進行方向と逆方向の順番に変わるとしたら、赤から青に変わる時は、スタートのカウントダウンをしていることになってしまい、見切り発車や暴走を招くだろうから、それを防ぐ目的だろうか。
あと、赤の間に、交わる道側から右左折してきた車が次の交差点との間にたまって、青に変わってから直進する車が詰まってしまうのを防ぐ目的もあるのかも。
5と6が同タイミングで変わるのは、間隔が50メートルほどと近いため、一体的にとらえているのだろう。


ところで、南隣の竿燈大通りのほうも、こちらと別パターンで連動していたはず。大通りの流れをスムーズにしたいだろうから。
たしか昔は、冒頭地図でオレンジ色のマル1の日銀前が先に変わって、残りの2~5が一斉に変わっていて、それはそれで美しかった。

しかし現在は、日銀前に右折矢印信号が増設されたし、自転車専用から歩行者も渡れるようになった箇所もある、そして、5の西側に秋田中央道路地下トンネル出口と合流するための信号も設置(西向きのみ)されている。以前とは違う状況の今、どうなっているか?

確認したところ、やはり以前とは変わっていた。赤に変わる時は、
1日銀前(矢印点灯)→2→5(同時に日銀前の矢印が黄色)→4→3大町西
変わる間隔は等間隔ではなく、特に5と4はほぼ同時と言って差し支えないほどのわずかな差。5と4の黄色が同時に点灯している瞬間もあるほど。
ほんとうは同時にしたかったのだけど、設定を間違ったり技術的な制約でズレてしまったかのように思ってしまう。
西側から。中ほどの大町西が最後まで青
最初は東から西へ順に変わると見せかけておいて、大町西を1つすっ飛ばす。そして西側の2つが同時に変わるのかと思いきや、ごくわずかな時間差。しんがりに大町西。
大町西がパターンから外れているのは、上記、南北方向の道路の誤認を防ぐために、北側の道の信号とタイミングを揃えているためなのかもしれない。
地下トンネル出口との関係もあるかもしれないが、以前ほど「美しい」変わり方ではなくなってしまった。
※休日(土日?)は、大通り側の青が少し短くなるが、全体の順は変わらないはず。ほかにも時間帯で違う可能性あり。
コメント (6)
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