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2006年5月からの記録
ナニをしているのかよくワカラナイ

大口病院異物混入連続殺害殺人

2016年09月27日 | ヒトゴロシ

特定医療法人財団 慈啓会 大口病院
診療科目, 内科、整形外科、小児科、リハビリテーション科. 病床数, 85床 (一般42床、療養43床).

〒221-0002 神奈川県横浜市神奈川区大口通130
電話: 045-402-3333




横浜市神奈川区の大口病院で入院患者の点滴に異物が混入され殺害された事件で、同院の4階でトラブルが相次いでいたことが24日、分かった。飲料への異物混入などが春から続発し、事件と同時期に入院患者3人が亡くなっていた。この日会見した高橋洋一院長は、殺害事件の犯人について「院内の人物の可能性も否定できない」と話した。

最初の異変は今年4月。看護師用のエプロンが切り裂かれているのが見つかった。さらに6月20日には、患者1人のカルテ数枚が抜き取られていたことが発覚した。病院はスタッフへの聞き取りを実施。横浜市は7月上旬に情報提供のメールから、エプロン切り裂きの事実を把握した。8月には、女性看護師がペットボトル飲料を飲もうとして違和感を訴えた。ボトル上部から、注射針ほどの穴が見つかっており、飲料は「漂白剤のような」味がしたという。病院側によると、これらのトラブルは全て4階で発生している。


市医療安全課によると、エプロン切り裂きを市に情報提供した同じ差出人からメールがあり、「飲んでしまい、唇がただれた」と記されていた。その後、病院関係者から所轄の神奈川署にトラブルの相談があったという。

同院では今月20日に殺害された横浜市港北区の無職八巻信雄さん(88)の他にも、点滴を受けていた別の80代の男性患者2人が18日に死亡。点滴は受けていなかったが、90代の女性患者も八巻さんと同じ20日に亡くなった。4人が入院していたのも4階で、院内のトラブルも合わせて全て同じ階で起きたことになる。


八巻さんの遺体や点滴袋からは、ヘアリンスや殺菌剤などに使う界面活性剤の成分が検出されていたことも、捜査関係者への取材から分かった。一般に市販されているものの可能性がある。点滴袋の中に微量の気泡があるのを担当の女性看護師が見つけ、異変を察知した。袋に目立った穴や破れはなかったという。点滴袋は、4階フロアのナースステーションに無施錠の状態で保管。誰でも手に取ることが可能な時間帯もあり、近くに界面剤成分を含む製品があったことも判明。神奈川署特別捜査本部は、何者かが不特定に患者を狙って在庫の点滴袋に界面剤を混入させた疑いもあるとみて鑑定を急ぐ。

高橋洋一院長によると、同院は「(病気が進行した)終末医療の患者が多い」という。犯人について「院内の人物の可能性も否定できない」と話した。川崎老人ホーム連続殺人事件など、高齢者施設での虐待事件などが相次いでいることにも触れ「我々の考えられないような感情を持つ若い方もいるのかもしれない。今回がその流れで起きているならば残念」と漏らした。


界面活性剤 
1つの分子の中に、水になじみやすい「親水性」と、水になじみにくい「親油性」の2つの部分を持つ。性質の異なる2つの物質の境界面(界面)に働きかけ、水と油のように混じり合わないものを混ぜ合わせる働きをする。せっけんや洗剤の主成分。誤って飲んだ場合、嘔吐(おうと)や吐血などの症状が考えられ、肝機能障害や、肺水腫による呼吸困難から死亡するケースもある。




別の男性患者1人も中毒死 横浜・入院患者死亡

(2016年9月26日 朝日新聞デジタル)

横浜市神奈川区の大口病院で、点滴に異物が混入されて入院患者が死亡した事件で、神奈川県警は26日、
別の男性患者1人の死因も界面活性剤による中毒死だったと発表した。
男性は18日に点滴を受けた後、死亡していた。
殺菌作用が強い同一の界面活性剤が検出されており、
県警は消毒液を点滴に混入したことによる連続殺人事件とみて捜査を進める。

県警によると、新たに中毒死が判明したのは、横浜市青葉区梅が丘の無職、西川惣蔵さん(88)。
寝たきりで、20日に中毒死した八巻信雄さん(88)と同じ4階の病室だったという。

大口病院では、点滴は医師の指示で薬剤師が用意し、
病院1階の薬剤部で保管。
投与する患者の名前と日付を書いたラベルを貼ったうえで、各階のナースステーションに運ばれていた。
ステーションに搬入されてから24時間以内に使うのが原則だが、
17~19日は3連休だったため、17日午前に一括して搬入。段ボールに入れてステーション内に置かれていたという。

4階では18日に別の80代男性が、20日には90代の女性がそれぞれ死亡していたが、この2人はいずれも病死と判断された。




患者連続殺人 医療に詳しい人物関与か 痕跡目立たず

(毎日新聞 9月28日)

横浜市神奈川区の大口病院で点滴に異物を混入された入院患者2人が中毒死した事件は、医療に知識のある人物が関与したとの見方が浮上している。事件では、中毒症状を引き起こす界面活性剤を含む消毒液が、点滴袋のゴム栓から注射器で混入されたとみられる。注射器を使った薬液などの注入は日常的な医療行為で、痕跡が残りにくい。界面活性剤は体内に入ると死に至る可能性がある一方、他の薬品類ほど管理が厳重でなく、悪用が発覚しにくいことを認識していた可能性もある。

界面活性剤にはさまざまな種類があるが、医療機器などの消毒液に使われるタイプの成分は殺菌作用が強い。高い濃度で人体に入ると死に至る可能性がある。過去には、誤って飲んだ患者が死亡した例や、看護師が誤って点滴に混入した例などが報告されている。点滴で直接血中に投与し、血中濃度が高まれば危険性が増す。

点滴袋のゴム栓に注射針を刺す方法は、医療現場で看護師らが点滴にビタミン剤などを注入する際に行っている方法と同じだった。点滴のゴム栓は収縮性が強く、注射針を刺しても密閉性が保たれる上、痕跡が目立たない。こうした特性が利用された可能性がある。

また、人体に影響の大きい薬品類は保管する数量など管理が徹底されているのに対し、消毒液は厳重に管理されていない。ナースステーションなどに常備されており、容易に入手することができる。こうしたことから、医療機器の取り扱いに慣れている人物が関与したとの見方が浮かんでいる。

神奈川県警によると、中毒死したのは横浜市港北区の無職、八巻信雄さん(88)と、同市青葉区の無職、西川惣蔵さん(88)。界面活性剤が原因の中毒死とされ、県警は殺人容疑で捜査している。

中毒死した2人に投与された点滴と同時期に病院4階のナースステーションに保管され、未使用だった点滴約50袋のうち、10袋前後のゴム栓に貼られた保護フィルムに、細い針で刺した穴が残っていた。点滴袋には患者の氏名などが記載されているが、捜査関係者によると、2人とは別の複数の患者に投与する予定のものも含まれていたという。県警は、無差別に界面活性剤が混入された可能性があるとみている。






相次ぐ中毒死、利用者ら動揺 「通わせるのが怖い…」

(2016年9月26日 朝日新聞デジタル)

いったい誰が何のために――。
横浜市神奈川区の大口病院で、入院患者が点滴に異物を混入されて死亡した事件で、
新たに別の男性患者が中毒死していたことが26日、判明した。
亡くなった2人からは、同じ界面活性剤の成分が検出されたという。病院のスタッフや利用者の間には、衝撃や疑心暗鬼がさらに広がった。

界面活性剤による中毒死とされた八巻信雄さん(88)と西川惣蔵さん(88)は、ともに4階の同じ大部屋に入院していた。
大口病院の別の階で働く女性看護師は、「4階は7月に入ってから急に死者が多くなった」と語る。

看護師によると、7月以降、1日で複数の患者が死亡したことが何度かあった。
8月も変わらず、9月になってさらに死者が増えたという。
容体が悪くなった患者は個室に移っていたが、個室に入れず大部屋で亡くなった人もいた。

この病院は終末期の患者が多いが、
4階では死者が急に増えた印象があったため、病院関係者の間で「4階が呪われている」という声もあったという。



点滴異物混入に「普通は気付く」大口病院殺害事件
(2016年9月26日 日刊スポーツ)

横浜市神奈川区の大口病院で点滴に界面活性剤(界面剤)が混入され入院患者の八巻信雄さん(88)が殺害された事件で、近くにある同じ系列の病院に勤務する看護師が25日取材に応じ、点滴が泡立つなどの異常があれば「普通は気付く」などと管理体制を明かした。八巻さんに投与された点滴は17日午前に1階の薬剤部から、入院する4階のナースステーションに運び込まれたことも同日、捜査関係者への取材で分かった。

 事件が起きた大口病院と同じ慈啓会の病院に勤める30代女性看護師は、点滴にあらかじめ異物が混入されていれば「普通は気付く」と語った。

 界面活性剤が入り、点滴が泡立っていたとの一部報道を聞き「そう異常が見られれば、普通は使わない」と説明。未使用の場合、点滴袋とチューブをつなぐゴム栓は通常、ラベルが貼ってあり、それをはがさないと注射針などで異物を混入することはできないという。もし、はがれるなど少しでも異常があれば、点検したり、報告するという。

 30代看護師の病院では、薬剤部から運ばれた点滴などはナースステーションに保管されるが、施錠などはされていない。しかし「看護師以外がナースステーションに入れば簡単に気がつく」と話し、一般人が点滴に異物を入れるまでできるのかには疑問を呈した。

 医師の指示で点滴に別の薬剤を混ぜる際も含め、点滴を扱う際は必ず「看護師2人でダブルチェックをしています」と語った。一方で同病院に勤める20代女性看護師は「薬剤を混ぜる際に使う注射器に、あらかじめ異物が仕込まれていたら…」と指摘した。男性看護師は「看護師経験者なら病室で点滴をセットした後でも、異物を混入することはできるだろう」と話した。さらに閉鎖式三方活栓と呼ばれるプラスチック製の接続部分から注射器を刺せば「痕跡なく異物を混ぜることは可能」とした。

 20日に死亡した八巻さんが入院していた大口病院の4階では、4月に看護師のエプロンが切り裂かれ、6月にはカルテが紛失し、8月にスタッフの飲料に異物が混入するなど不審なトラブルが続いていたことが分かっている。4階に、過去に家族が入院していた男性は「ナースステーションは入ろうと思えば、何のチェックもなく入れたと思う」と語った。




横浜大口病院、死亡患者遺族がずさんな管理体制証言
(2016年9月27日日刊スポーツ)

横浜市神奈川区の大口病院で点滴に界面活性剤が混入され入院患者の八巻信雄さん(88)が殺害された事件で、神奈川署特別捜査本部は26日、八巻さんと同じ4階に入院し、18日以降に死亡した男女3人を司法解剖した結果、点滴を受けていた男性1人の死因は中毒死だったと発表した。連続殺人事件に発展した。また、同病院に入院しながら、今年7月に死去した女性(当時91)の長男(63)が管理体制のずさんさを証言。点滴の袋や薬がナースステーション外の机に置かれていたこともあったという。

 母は本当に病死だったのか-。大口病院に入院中だった今年7月に死去した女性の長男は、今回の事件報道を見ながら、そんな思いを抑え切れずにいる。長男によると、女性は肺気腫などで、昨年2月に大口病院の4階に入院。その後3階に移り、今年6月中旬から、胃ろうから点滴に変更。容体が悪化して7月5日朝、多臓器不全のため亡くなった。死亡診断書には多臓器不全と書かれていた。

 同病院では4月に看護師のエプロンが切られ、6月にカルテが紛失。8月にスタッフの飲み物に異物が混入していたと報道で知った。長男は「母が入院していた時期に一部重なる。点滴を始めて1カ月もせずに亡くなった母は、事件と関係がなかったのか。説明してほしい」と話す。

 長男は女性が入院した昨年2月から、死去した今年7月までの間、毎日のように病室を見舞った。他の見舞客にはほとんど会ったことがないという。昼に見舞いに行くと「ナースステーションのカーテンの奥で看護師が食事していたり、フロアに病院スタッフが誰もいなかったり。母の見舞いでは、母にしか会わないこともしばしばあった」という。長男は「逆に言えば、誰でも自由に入れたということです」と指摘した。

 点滴の袋や薬などは「ナースステーションの外側の机に置かれていたこともある。誰でも触れる場所に置いて大丈夫かと思った」という。看護師については「ほとんどの人がいい人で、いい病院だと思っていた」と話すが、事件を知った後は、女性の酸素吸入器具が鼻から外れていたり、一部の看護師が別の患者を強い口調で怒っていた場面などが次々に頭に浮かび、疑念を拭い去れずにいる。

 神奈川では7月26日、相模原市の障害者施設で19人が死亡、24人が負傷する殺傷事件が発生。長男は「大口病院も動けない人が狙われた。怖い。患者の家族は心配している。真実を知りたい」と話した。



「院内感染疑ったが…」 連続中毒死、大口病院長が説明

(2016年9月27日 朝日新聞デジタル)


横浜市神奈川区の大口病院で入院患者2人が相次いで中毒死した事件で、大口病院の高橋洋一院長は27日朝、病院前で取材に応じ、
「悔しくて仕方がない。何でこんなことになってしまったのか」と語った。

大口病院では夏以降、1日に複数の人が亡くなるなどしたため、高橋院長は院内感染を疑ったが、問題は確認できなかったという。
「酸素吸入を必要とするような重篤な症状の方が入院してくるからだと考えていた」と説明した。

院内で点滴に消毒液が混入された疑いが出ていることについて、
「内部の人を本当に信じたいが、そういうことを言っている場合ではない。とてもつらいし、恐ろしい」。
ナースステーションに置いていた看護師の服が切り裂かれるなど、4月以降にトラブルが相次いでいたが、
「大きな問題に展開するとは思っていなかった」と話した。



「手がかかる人,抱き上げて投げ落とした」今井隼人容疑者(23)


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