座頭市 1989年映画版

『座頭市』

1989年2月4日松竹封切り

監督 勝新太郎

座頭市 勝新太郎
おはん 樋口可南子
八州　 陣内孝則
鶴 　　　片岡鶴太郎
五右衛門 奥村雄大
おうめ 草野とよ実
儀肋 　　　三木のり平
仁 　　　蟹江敬三
赤兵衛 陣内孝則
浪人 　　　緒形拳



陣内孝則と内田裕也とジョ－山中と樋口可南子が出てるやつとゆー噂を聞いて当時のそれっぽいノリのやつかなーと思い（このニュアンスを説明すんのがムツカしい）　
映画館で観る気がせず　何年か後VHSで観たら以外とオモロかったやつです



でもね今観るとね　やはり出演者がヨロシクありませんですな
樋口可南子と陣内と片岡鶴太郎と内田裕也が　座頭市とゆー格調高い文体の品格を下げています
監督が勝新太郎自身で　プライドやら思惑やら断崖絶壁四面楚歌で追い込まれ過ぎ現場は混乱混沌を極めていたとゆー話です
勝さん的には　お客さんを楽しませるエンタテーメントを徹底的に極めるために
いろんなもんをぶっこんできてます　ぶっこみ過ぎです
お腹いっぱいなのに　どんどんと料理が出て来て　それぞれの味がまずくなってしまうアレです

色んな芸能をぶっこみたかったんでしょうし
もっともっとポピュラーで人情味があって下町っぽい座頭市をやりかったキモチもわからないわけではありませんが
やっぱし座頭市は寅さんではなく孤高であって欲しいところです
ま　楽しいキモチでニヤニヤしながら見れるのですが
勿論ヨイ所も一杯あります　勝新太郎版の「座頭市」ですから

緒形拳と奥村雄大と新人の草野とよ実さんがヨイです
奥村雄大は勝さんの溺愛した息子さんです　
今や当時のシャープさの面影もなくデブデブな姿でバラエティ番組に出ておられて悲しくなりました






勝さんは緒形拳が大好きなので　つまんないドラマに出まくるのは止めて欲しいとお願いしてたみたいです　
この映画でも緒方拳を殺すのは厭だとダダをこねたみたいです

内田裕也さんがやはり色々やらかしてくれます
他の映画で色々やらかしてくれるのはオモロくてイイんですが
座頭市では止めて欲しかったです
勝さんは　それについてどう思われていたのでしょうか？



やはり樋口さんと陣内が極めてヨロシクありません
別にこの二人のことが嫌いではないのですが
この映画では　なんかヨロシクありません
「爆裂都市」でも極めてヨロシクなかった陣内とゆー感じでヨロシクありません
どーヨロシクないのかニュアンスを説明するのはムツカしいのでしが
好き嫌いの問題ですな



最近　ドラマ版第３シリーズのラストにかけての勅使河原監督バージョンに立て続けに痺れたおしたので
どーしてもそれに比べるとヨロシク無いのですな

新座頭市　第3シリーズ　第２５話「虹の旅」　勝新太郎×勅使河原宏 　1979年

新座頭市／第３シリーズ　最終回「夢の旅」勝新太郎×勅使河原宏　1979年

色々娯楽をやろーとし過ぎで　ぼんやりと散漫になってる印象がらあるのです　比較論ですな
この作品自体は楽しめる要素が満載なので　初めて見る方にはさぞやのエンタメだと思うのですが

殺陣シーンはお見事の極めばかりですし
勝さん最後の納得いくまで粘りに粘った作品だと思うのですが
なんか色んな意味で残念な作品で仕方ありません

1979年～1989年　あたりに　勝さん周辺にどのような出来事があったのでしょうか
1978年にアヘンの不法所持で書類送検される。
1979年には映画『影武者』の主役に抜擢されるが、監督の黒澤明と衝突して降板する。
1981年には勝プロダクションが12億の負債を残し倒産
1982年　中村玉緒を社長とした勝プロモーションを設立するが、後に長女と長男が大麻密売で揃って逮捕された
1984年　鴈は大麻取締法違反の容疑で再び逮捕

迷走地図 (1983) - 寺西正毅 役
帝都物語 (1988) - 渋沢栄一 役

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	クリエーター情報なし
	J.V.D.