「この世界の片隅に」日本の良心と能年玲奈

監督 片渕須直
脚本 片渕須直
原作 こうの史代

出演者
のん
細谷佳正
稲葉菜月
小野大輔
潘めぐみ
岩井七世


去年　話題になっとったが全然気付かんかってん
本日　やっとこさ　滑り込み鑑賞
全く　何の情報も得ず　「イイ映画ですよ」とゆー口コミのみ
どんな話か　誰が作ってるのか　誰が声をやっているのか　情報ゼロ

まずは　一発目の歌で泣かしにきよる
私は自慢じゃないが　「悲しくてやりきれない」が映画やテレビのBGMで使われてると　
大抵は泣くよーな体にできている　パブロフの犬だ
加藤和彦は自殺したのです　あんなに才能を持て余して　自殺したのです

	劇場アニメ「この世界の片隅に」オリジナルサウンドトラック
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	フライングドッグ

そしてTHE JAPAN アニメーション　
柔らかい配色　柔らかい形　柔らかい線　
柔らかい方の広島訛り　柔らかい方の呉訛り
これは　フツーに良い
できれば　お話を悲しい方向に持って行って欲しくないと願うが
年代とか　土地柄とか　でいくと　
あーゆー方向に話を持っていくんだろーなと中盤で予測はつく

主役の声優がとにかく　抜群に良い　素晴らしい　
聞き覚えがあるのに思い出せない
誰や？誰や？この　「のん」　とゆー声優さんは？？？
と　かなりビックリしてモドカシー気持ち
帰宅して　ググると能年玲奈であることが判明して　合点が行く
能年玲奈なら仕方ないか

あのボォーっとしてる感じとか
突然怒り出す感情起伏の持って生き方とか
憑依力
「あまちゃん」を全話録画して熱心に鑑賞しとったので　体が覚えていました
能年芸
こんな才能をある人を　日本の芸能のプロダクションの力関係で
片隅に追いやられてるなんて　なんて　なんて　宝の持ち腐れ
みんなだって　能年芸の凄まじさと破壊力をよくわきまえているはずなのに

「あまちゃん」1話～12話　能年さんの肩のタオルがヨイ

ＮＨＫ連続テレビ小説「あまちゃん」が2013年8月1日クランクアップ

「海月姫」の能年の白目

で　やはり　お話はあっちの方にどんどこ進んでいくので
これは　泣かないで済む
自分は　あっちの方のお話なら　泣かないで済む体質なのです（「ホタルの墓」は別やけど）
「黒い雨」の方ね
でも　思い出せない　黒い雨

泣かずに済んだかと安心してたら
最後にイケズなお姉さんが　広島の原爆跡で拾ってきた子供のために　
自分の娘の服を行李から出してきたラストカットで涙腺が切れた

日本の良心
日本の希望　
日本人のセンス
日本に生まれ育ってよかったなと思える映画

でも　欲にまみれ飽和してる現代なので　ちょっとしたら　この感覚は忘れます
残念ですが　忘れると思います
自分は女子じゃないし戦争体験者でもないので　このあたりの感覚は忘れがちです

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広島市への原子爆弾投下　1945年（昭和20年）8月6日午前8時15分

呉軍港空襲　1945年

黒い雨　1989年　今村昌平

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