田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

言葉足らず 認識不足

2016年10月12日 | 日記
 電車の車掌さんが車内アナウンスで「本日は外国人のお客様が多く乗車し、ご不便をおかけしております」と放送したそうです。それを聞いた日本人女性が「社内ルールに定められた放送なのか」と問い合わせたそうです。
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 この出来事が記事になったのは「外国人差別」をした車掌はけしからんとの苦情を受けたものでしょう。昨日この件の写真がツイッターにありました。それによりますと、外国人旅行者が大きなキャリーケースを通路に置いている写真でした。あれでは通路の通り抜けは難しいでしょう。また旅行客はキャリーケースに手を添えるとか、足で押さえているようではなかったので、乗客はきっと不便を強いられたことと思います。
 
 これを聞いた車掌さんはおそらく、ことの様子を認識せずにアナウンスしたのででしょう。差別の意識はなく、ただ謝らねばと思ったのでしょう。また放送を聞いた女性は「外国人」の言葉だけで差別と受け止めたのでしょう。
 
 女性が駅員に問うた「社内ルールに定められた」の言葉から、語る言葉や挨拶をマニュアル化しようとする、近ごろの風潮のように思えてしかたがありません。
 
 車掌さんが、言葉が通じなくてもキャリアケースを手で押さえるしぐさで伝えたり、状況を確認した後『キャリーケースをお持ちの外国人のお客様が多く・・・』と言葉を付け加えたらこれほどの問題はなかったと思います。
 
 昔々通学時、長いトンネルで照明が点かず、真の暗闇になりました。女性の引きつった悲鳴が起こりました。トンネルを抜けた後、車掌のアナウンスが『通電失念、断電しておりました』意味が解りませんでした。おそらく失態を隠そうとしたのだと思います。これこそが言葉の空洞化だと思うオイラです。