狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

断末魔の再発狂!玉津氏上京で

2011-09-13 06:50:50 | 八重山教科書採択問題

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9月も半ばともなると、南国沖縄でも真夏の不快指数は急降下し、朝夕は秋の到来を感じる今日この頃であるが、ここ数日燻っていた沖縄タイムスの発狂指数は本日急上昇している。

久々に沖縄タイムスの一面と社会面のトップを飾ったのは次の「発狂見出し」。

★一面トップ

≪自民、玉津教育長を招致≫

きょう会議 市民「政治介入」

★社会面トップ

≪2教育長に説明責任≫

退席・政治介入に疑問

この大見出しを見た一般読者はどのように感じるか。

「悪代官玉津氏の法律を踏みにじるあくどい行為に、自民党も堪りかね玉津追求の立場にまわった」・・・とでも印象操作するつもりだったら、この苦心の見出しにも大爆笑である。

           ☆

沖縄メディアが「悪代官玉津」のイメージ作りに、一丸となって「報道談合」に血道をあげているその一方で、小さな新聞八重山日報だけが県民の知る権利に応え、8日に石垣市で行われた県首謀の「ペテン会議」の内幕を暴露してくれている。

■八重山日報社 9月12日

「数の力」背景に押し切る 
 県教委 ” 援護射撃 ”で主導
2教育長、必死に抵抗 < 逆転不採択の現場 ▼1▼ >   

 育鵬社の中学校公民教科書を逆転不採択とした8日の全教育委員13人による「採択協
議」。6時間近くに及ぶやり取りから、「育鵬社不採択」に向け、事実上協議を主導した
県教育委員会と、数の力を背景に押し切ろうとする教育委員8人、必死に抵抗した玉津
博克石垣市教育長ら教育委員5人の攻防が見えてくる。逆転不採択の現場を再現する。

玉津教育長 「県教育庁義務教育課の指導自体が不当介入であり、違法であります」

 攻防は3市町の全教育委員会で構成する「八重山地区教育委員協会」の
臨時総会という形で始まった。しかし、それに先立ち、玉津教育長は県教
委の「不当介入」を文科省に訴えた要請書を報道陣に朗読、機先を制した。
要請書は同日午前、送付したばかりだった。
 会会直前、オブザーバー参加した県教委の狩俣智義務教育課長があいさ
つにたった。

狩俣智義務教育課長 「県教委には公正適正な採択をしていただく立場で、交通整理をする法
               的な役目がある。教科書が3市町で一本化できていない。ここで統一
               をしてもらいたい」

 教科書無償措置13条4項によって、3市町は「協議」し、同じ教科書
を使用しなくてはならない
 正式な「協議」の場である採択地区協議会はすでに、育鵬社版の公民教
科書を選定し、3市町教育委員会答申している。市教委、与那国町教委は
答申通り育鵬社版、竹富町教委は答申に従わず東京書籍版を採択した。
 解決策は
①竹富町を指導して答申に従わせる
②新たな「協議」の場を設定して採択をやり直す、
の2案。
 狩俣課長の発言は、県教委が②を採用し、この場が教科書を一本化する
ための「協議」の場であることに「お墨付き」を与える意味があった。

仲本英立石垣市教育委員長 「8月31日に採択協議会も終了し、これは大変なことだ、八重山の子
              供たち、学校の管理運営ははどうなるのかと思った。
八重山高校3年生
              が八重山毎日新聞社に出した投稿
で『子どもは親の背中をを見て育つ。
              情報公開、説明責任を果たす真の民主主義の姿を見せてほしい』という
              記事を書いたことに感動し、勇気をもらった

 冒頭のあいさつから、育鵬社版教科書の不採択を訴える高校生の新聞
投稿を引き合いに出す仲本委員長。
 
仲本氏は臨時総会の招集権者。臨時総会の招集者が、育鵬社版教科書を
採択した石垣市、与那国町教育委員会の決定を覆す狙いだったことを濃厚
うかがわせる発言だった。

崎原用能与那国町教育長 「この場を教科書無償措置法13条4項の
協議として位置づける根拠
             は何か。採択協議会とは別に協議会を設置するのか

仲本委員長       「そういう方向性が見えたらいいと話しただけだ」

崎原教育長       「県の資料によると、
3教育委員が認めたときにしか協議できないことに
             なっている。勝手に
、この会合で多数決できるものではない」

 県教委は前日の7日に作成した文書で、教科書採択をやり直すための
「協議」は3市町教委の了解が必要だと明記していた。玉津教育長も
発言を求めた。

玉津石垣市教育長  「教科書無償措置法13条4項に定める協議は、採択地区協議会で、しっかり
           議論して結論を出している。残念なことに竹富町教委が自分たちで教科書の選
           択までやって、東京書籍を採択したことは由々しき事態だ」

慶田盛教育長    「石垣市教育長の話は許されない。非常識な話はするな。採択権は教育委員会に
           ある」

 竹富町教委が協議会の答申に従う理由はないと、声を荒げて反論する
慶田盛氏。玉津教育長はなお食い下がる。

玉津教育長 「採択権者(竹富町教委)が、答申と違う採択をするから問題になっている」

慶田盛教育長 「答申には法的拘束力はない」

 ここで県教委の狩俣義務教育課長が、慶田盛氏を「援護射撃」する。

狩俣課長   「地区採択協議会は3教育委員会の諮問機関。(答申には)拘束力はない」

慶田盛教育長 「分かりましたか」

 苦笑いして引き下がる玉津教育長。仲本委員長は会を進行した。

仲本教育長  「教育委員13人がそろっている。この場を採択の一本化に向けた協議の場にしていき
        たい」

慶田盛教育長 「教育委員協会は閉めて、教科書を一本化する協議会に切り替えたほうがいい


 
ここで狩俣課長が「指導助言」に立った。

狩俣課長   「異なった採択をした場合は協議を行う。この場を、協議の場にしていただきたいという
        のが県教育委員会の指導助言だ」

仲本委員長  「臨時総会は閉じます。閉会のあいさつをお願いします」

 入慶田本朝政与那国町教育長が閉会のあいさつをして、臨時総会は終了した。

仲本委員長  「(引き続き)この場を教科書一本化に向けての協議の場とします」

 
一方的に宣言する仲本委員長。すでに終了した3市町の公民教科書採択が
白紙化され、全教育委員13人による新たな「採択協議」が始まろうとしていた


               ☆

八重山日報が良い仕事をしてくれた。

「発狂新聞」が必死に隠蔽しようとするペテン劇の内幕を赤裸々に暴露してくれた。

オブザーバーとして参加し、「交通整理」役のはずの狩俣課長が、最初から慶田盛教育長側に立ち、ルールを乱発する有様が見事に炙り出されているではないか。

八重山教科書問題で、これを報じた県内4紙、4テレビ局のなかで国民の知る権利に応えてくれたのは、わずかに八重山日報ただ一紙だけという事実は、沖縄のマスコミ史上特筆すべき出来事である。

沖縄メディアによって強固に張り巡らされていた全体主義の呪縛から沖縄が解き放たれた瞬間である。

小林よしのり氏が言うところの「全体主義の島沖縄」は、沖教組、沖縄タイムス、琉球新報そして県教育委という四大極悪共同体が堅固に塗り固めた巨大なダムに支えられてきた。 そのダムも、八重山日報の放った一矢で今正に崩壊寸前の様相である。巨大ダムも蟻の一穴からというではないか。

同時に濃密な沖縄の共同社会の基底に幾重にも絡み合っている極悪共同体の地下茎が、ネットというビールスで腐食を始めたのだ。

突然降って湧いたように持ち上がった全教育委協の会議は、法的に何の根拠もない親睦会のようなもの。 そんなところではお茶でも飲みながら孫の自慢話でもしたほうが良い、と書いた。

勿論、筆者は8日に石垣市で行われた全教委協の臨時総会を傍聴しに足を運んだわけではない。

にもかかわらず、10日のエントリーで、これは県が首謀したペテン劇だと書いた。

県首謀のペテン劇、全教委協

八重山日報及び、発狂した各紙の記事の行間から読み取ると、オブザーバーと称した県側狩俣義務教育課長の専横が突出して見えたからだ。

10日のエントリーでは、9日の各メディアの報道から推測して次のように書いた。

≪誤解を恐れず断言すると、県教育委は玉津、崎原両教育長をペテンにかけて全教育委協会に出席させたことになる。 

先ず県側は、半ば強引に、教科書採択に関し何の法的根拠も持たない全教委総会を仲本会長に招集させた。

玉津、崎原両教育長が出席を拒むのを、県は、協議することに意味があるといった甘言を弄して両教育局長をしぶしぶ参加させた。

総会が開会されると同時に閉会し、直ちに全教委委員会を開会宣言し、オブザーバーで参加したはずの狩俣県義務教育課長が次のような趣旨の宣言をした。

「当委員会は3教育委員会の全教育委員が出席しているので教科書採択委員会の場とみなす」と。

確かに全教委委員会の会議を、『義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律』(無償措置法)第十三条四項にある「協議」の場とすることが出来る。(文科省の「確認文書」④ )

しかし、同会議を、『無償措置法』にある「協議」の場とするには、三市町教育委員会がそれぞれ委員会で、そのことに「合意」することを前提
とする。(同確認文書④)

全教育委員が一同に会して合意すればよいという意味ではない。

勿論、石垣市、与那国町の両教育委員はこれに合意はしていない。

そして両教育長が「合意できない」として採択決議に反対するのを尻目に、強引に多数決で採決した。 

これでは玉津、崎原両教育長が、県の狩俣課長と仲本英立全教委協会長が仕掛けた罠に見事にはめられたようなものだ。

が、例え事後であっても両教育委員会でそれぞれの合意がない限り、全教育委の会議が法的根拠を持つことはない。

この詐欺的手法による採択決議はさて置いても、この会議が「教科書採択の場」とみなされるのは、あくまで三市町村教育委員会がそれぞれの委員会で合意するが不可欠の条件であり、最初から玉津、崎原両教育長が頑なに異議を唱ていた全教育委が、採択協議の場とみなされる法的根拠はまったくないのである。

ましてや狩俣課長が「みなす」と宣言するなんて、一体何様のつもりだ。

勿論、8日同委員会で決議した採択決議は無効である。

県首謀のペテン劇に加担させられた仲本全教委協会長もさすがに後味が悪かったのだろう。

正直に「後味が悪い」だって。(爆)

八重山教科書採択、平和・人権貫く勝利 合議ならず後味悪さも  琉球新報2011年9月9日≫

 

 個々の発言の正確さはさておいても、県の狩俣義務教育課長と仲本全教委協会長が「謀議」に加担した事実を見事に言い当てているではないか。(自己満足!)

八重山日報の特集記事は「逆転不採択の現場 ▼1▼」と題している。

第二弾、第三弾と続編を期待したい。

        ★★★   

 「パンドラの箱掲載拒否訴訟」

第3回口頭弁論と報告会のご案内

 本日9月13日(火)午前10より那覇地裁に於いて第3回口頭弁論が行われます。

傍聴希望される方は、9時半までにお出で下さい。

尚、裁判終了後、会場を護国神社二階大会議室に移し、報告会を行いますのでご参加下さい。参加費は無料です。

予定時間は11時から12時半です。
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合意とは (太平山)
2011-09-13 11:42:56
狼魔人さま

こんにちは。

今日のエントリー記事を読んで、ハタと気づいたのですが、以下のくだりについて

(1) しかし、同会議を、『無償措置法』にある「協議」の場とするには、三市町教育委員会がそれぞれ委員会で、そのことに「合意」することを前提とする。(同確認文書④)

(2) 全教育委員が一同に会して合意すればよいという意味ではない。

(3) 勿論、石垣市、与那国町の両教育委員はこれに合意はしていない。

問題は(3)の合意の定義と権限ですね。それぞれの教育委員会の合意はどのように定義するのかあるいは決定するのか、たとえばその合意の権限は①教育長にあるのか、②教育委員会で合議して決めるのか、③それともそれぞれの教育委員で多数決で決めるのか、そのことがあいまいですね。

狩俣課長は③を定義しているとは思いますが、それでも無理があります。合意の意思決定はそれぞれの教育委員会でそれを決定する協議の場で協議し決定しなければならないと考えます。(同確認文書④)

わたしはなぜ狩俣課長が採択は有効であると考えるのか、狩俣課長の立場で考えたのですが、それでも狩俣課長の解釈には無理があり整合性が無いですね。そこで判ったことは、ビールスに感染した悪徳弁護士から悪知恵を仕込み、それをもって用意周到に罠を仕掛けたのは確実だということです。あの狩俣課長のパー頭だけではそんな芸当はとてもできない。沖教組が主体的に動いていると考えます。

3市町の全教育委員がそろったことがそれぞれの教育委員会の合意と見なされるのか、それが問題点、争点となるでしょうね。しかしつくづく思うのですが、彼等はぞっとするくらい悪知恵、策略が働く、普通人ではなかなか太刀打ちできないなと痛感した次第です。

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