狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

うなぎの価格がうなぎのぼり

2006-07-15 09:45:05 | 食文化

「土曜の牛の日にどうしてウナギを食うの」とは子どもの頃の素朴な疑問。

「土用の丑の日」を23日に控えて今朝の我が家の折込チラシにはウナギの蒲焼のが目立つ。

地元スーパー「りうぼう浦添店」のチラシ広告で見ると、

●中国産 炭火うなぎ蒲焼<養殖> 大きいサイズ一尾 580円

●鹿児島産 うなぎ蒲焼<養殖>  一尾         880円

●沖縄産  うなぎ蒲焼<養殖>  一尾         980円

やはり中国産が一番安いが、これでも高くなっているそうだ。

一時は中国産は390円前後だったのが昨年の抗菌剤問題以来、検査が厳しくなりその手間の為の値上げだとか。

沖縄県産のうなぎが一番高いとは・・・。

今では死語になりつつあるが、沖縄方言で「シマーグァー」と言う言葉がある。

「県産品」と言う意味だが多少解説が要る。

沖縄復帰の前に良く使われた言葉で、おらが県のお国自慢ではなく粗悪品として自嘲を含んだ言葉だった。

だから「島産品」は安かろう悪かろうの代名詞だった。

ん? そう、その頃は沖縄は県ではなかったので「沖縄県産品」と言う言葉はなく、「トーサンヒン」。 音声が倒産品に重なって「トーサンヒン」にはあまり好い印象がない。

その悪い印象を打ち破るべく「島産品愛用週間」なんて、懐かしい言葉もあったっけ。

「シマーグァー」を漢字で書くと「島小(グァー)」で小は接尾語。

(例;「童・わらばーぐぁー」は子ども。 「犬小・いんぐぁー」は犬。)

「しまーぐぁー」と言えば沖縄産品全てを表わすが、それだけで代表するものが泡盛。

復帰前は泡盛は「安かろう不味かろう」の代名詞で泡盛愛好家にさえ泡盛とは呼んでもらえず「しまーぐぁー」と蔑視されていた。

飲み屋さんでも、もし「泡盛下さい」なんて言おうものなら「この店はそんなモノはおいていません!」とマダム(当時はママさんではなかった)怒られたものだ。

金の無いヤツは「町屋小・まちやーぐぁー」(おばーが経営する雑貨店)で買った「2合瓶・にんぐーびん」(2合瓶入りしまーぐぁーの愛称)で酔いをまわして、それから飲み屋さんに繰り込んだ。

で、しまーぐぁーを置いてない飲み屋さんでは何を呑んだかって?

おっと、ウナギの話から脱線した。

今年の土用の丑の日は二回あって、

7月23日(日)と8月4日(金)だそう。

いずれも土曜日でなくて残念!

「土曜日の牛丼の日」って無いの?

                     *

うなぎ急騰 中国で検査強化 輸入減り品薄感 

「丑の日」控え業者悲鳴

写真
ウナギの香ばしい香に誘われ、うな重を購入する客 =3日、博多駅中央街のウナギ店

 夏バテ防止のスタミナ料理、うなぎのかば焼きやうな丼を値上げする小売店や料理店が相次いでいる。国内産より安い中国産の輸入量が減り、年々仕入れ値が上がっていたところに、昨年の中国産稚魚(シラスウナギ)の不漁が追い打ちをかけたという。豊富な栄養と食欲をそそる香ばしい味で夏場に人気が上がるウナギだが、書き入れ時である「土用の丑(うし)の日」を23日に控えた店主らからは「価格のうなぎ登りは勘弁して」との声が聞こえてくる。 (社会部・布谷真基)  (略)
 
 中国産などの輸入ウナギが販売量の70%を占める福岡市内のスーパーでは、仕入れ値が昨年より2割も高くなったため、うな重を100円値上げして480円にした。

 中国産の輸入量は、抗菌剤などの使用に対する検査基準が強化されたことなどから減少。財務省によると、2001年に約7万1300トンあった輸入量は、05年には約3万2400トンと半分以下になった。

 =2006/07/08付 西日本新聞夕刊=

 



土用の丑の日

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

土用の丑の日(どようのうしのひ)は、土用の間で日の十二支である日のこと。

夏の土用の丑の日は、暑い時期を乗り切る栄養をつける為に、を食べる習慣がある。 土用入りの日が申から丑の間の場合は、丑の日が2回あることになる。この2回目の丑の日を二の丑という。 一般には土用の丑の日といえば夏を指すが、土用の年4回あり、土用の丑の日は年に数回ある事になる。 近年、の人口当たり消費量上位に位置する長野県岡谷市を中心として寒の土用の丑の日にも鰻を食べようというキャンペーンが展開されつつあり、全国に広まりつつある。

鰻を食べる由来

鰻の蒲焼丼
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鰻の蒲焼丼

鰻を食べる習慣についての由来には諸説あり、讃岐国出身の平賀源内が発案したという説が一般的であるが、万葉集には大伴家持が、夏痩せの友人に鰻を食べるように勧めている和歌が収められている。


江戸時代、商売がうまく行かない鰻屋が平賀源内の所に相談に行った。源内は、「丑の日に『う』の字が附く物を食べると夏負けしない」という民間伝承からヒントを得て、「本日丑の日」と書いて店先に貼ることを勧めた。すると、物知りとして有名な源内の言うことならということで、その鰻屋は大変繁盛した。その後、他の鰻屋もそれを真似るようになり、土用の丑の日に鰻を食べる風習が定着した。

この他に、土用に大量の蒲焼の注文を受けた鰻屋が、子の日、丑の日、寅の日の3日間で作って土甕に入れて保存しておいたところ、丑の日に作った物だけが悪くなっていなかったからという説もある。

ちなみに、土用の丑の日に食べるものは鰻でなく「う」の付くものでいいのだから、うどんでも、ごぼうでもいいのである。主に鰻を食べるのが主流なのは先ほどにも記述したように、ほとんど習慣に近いものになっているからである。

なお、最も脂が乗っている鰻の旬は冬である。土用の丑の日がある初夏あたりの鰻は脂がかなり落ちており、身も淡泊である。一説に、鰻屋が源内に相談を持ちかけたのは夏に売れない鰻を何とか売るためであったとも言われている。ただ、鰻にはビタミンB類が豊富に含まれているため、夏バテ、食欲減退防止には効果的であり、そういった面から鑑みると、夏の時期に鰻を食べるのは実に理に適った習慣であるともいえる。


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