狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

21人の恥知らず② 目的の為には手段を選ばず 【追記】

2007-05-25 14:38:57 | 県知事選
被告、遺族と目合わさず 5年ぶり姿 '07/5/25

 光市母子殺害事件で殺人罪などに問われた犯行時少年の男性被告(26)の差し戻し審が二十四日、広島高裁で始まり、被告は無期懲役の広島高裁判決以来五年ぶりに法廷に立った。無期懲役を破棄された差し戻し審がどんな結論を導くのか。傍聴席に詰め掛けた六十人は被告の背中に視線を集中させた。(野田華奈子)

 午後一時半、三〇二号法廷。被告は青と白のチェックの半袖シャツにベージュのズボン姿で現れた。傍聴席の本村洋さん(31)ら遺族と目を合わせなかった。

 弁護側が被告の生い立ちや犯行に至る経緯を話し始めると時折、目を閉じてうつむき、母親が自殺した場面では、上方を仰いで虚空を見つめた。退廷時には弁護士と短く言葉を交わし、本村さんが妻子の遺影を抱いて座る傍聴席に表情を変えることなく一礼した。

 弁護人二十一人のうち十五人が出廷。閉廷後の会見で、安田好弘主任弁護人は「母恋しさ、寂しさからくる抱き付き行為が発展した傷害致死事件。凶悪性は強くない」と主張。犯行当時の被告の精神状態や贖罪(しょくざい)意識などを明らかにし、死刑回避を求める方針を強調した。

 昨年六月の最高裁判決で「被告は罪の深刻さと向き合って内省を深めていると認めるのは困難」と指摘された。が、接見した人たちに「生きて償いたい」と話し、これまで本村さんに謝罪の手紙などを計四通送ったという。気持ちをどう表現するべきか悩む様子を見せることもあったという。

 弁護人らによると、被告は三月から広島拘置所内で一日六時間の労務作業を始めた。初めて得た一カ月分の報奨金九百円ほどを供養代として初めて本村さんに送金した。

 男女二人を殺害し無期懲役を言い渡された男性受刑者が、手紙や報奨金を送り続けた被害者の父親から礼状を受け取った例を知り、その受刑者と文通を始めた影響もあるという。「同じような境遇の人と話すことで、罪に向き合おうとしているのではないか」と関係者はみる。接見した一人は「差し戻し審で本心を見せてほしい」と話した。

【写真説明】記者会見で男性被告の心理状態や今後の主張について話す弁護団(広島市中区の広島弁護士会館)

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検察「死刑は不可避」 光母子殺害差し戻し審 '07/5/25

 ▽弁護側「殺意なし」

 一九九九年四月に光市で起きた母子殺害事件で殺人などの罪に問われ、最高裁で無期懲役の二審判決を破棄、審理を広島高裁に差し戻された犯行時少年の男性被告(26)の差し戻し審初公判が二十四日、広島高裁であった。犯行時十八歳一カ月だった男性被告への死刑の可否をめぐり、検察、弁護側が主張を述べた。

 弁護側は女性暴行目的で襲い、首を絞めて殺害したと認定した最高裁の判断について「自殺した母への人恋しさから抱きついた。乱暴の意思はなく殺意もない」と主張。女性暴行致死罪などではなく傷害致死罪の適用を求めた。

 「家族から暴行を受けるなど精神的に発達する機会を失い、犯行時の精神状態は著しく未成熟で成人と同等に非難することはできない」などとし「贖罪(しょくざい)の気持ちを表し、生きて償おうとしている」として更生の可能性もあると強調、死刑回避を求めた。

 一方、検察側は「少年特有の非行行為とはかけ離れた犯行。精神成熟度を検討する必要もなく極刑以外に選択の余地はない」と従来通り、死刑の適用を求めた。

 弁護側は法医鑑定や精神鑑定などを証拠請求、次回六月二十六日に被告人質問と犯罪心理鑑定をした専門家の証人尋問が実施される。

 一、二審は(1)女性暴行目的の犯行だが殺害の計画性がない(2)犯行時の年齢は(死刑が適用できる)十八歳に達してわずか三十日で、内面が未熟で更生の可能性がある―などとして無期懲役の判決を言い渡した。

 最高裁は「女性を殺害して乱暴、幼児まで殺した冷酷、残虐で非人間的所業」と認定。殺害の計画性を「偶発的ではなく死刑回避の事情にならない」とした。被告が十八歳一カ月だった点も「内省を深めているとは言えず、死刑回避の決定的な事情とはいえない」と、特に酌量すべき事情がないか審理をやり直すよう広島高裁に差し戻した

 事件は九九年四月十四日、光市のアパートの会社員本村洋さん(31)方で、妻弥生さん=当時(23)、長女夕夏ちゃん=同(11カ月)が殺害されているのが見つかった。(門戸隆彦)(中国新聞)

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今朝の第一稿では「2ちゃんねる」の引用で手抜きをしたが、この裁判の大弁護団の屁理屈を聞いているとやはり我慢できず、同じテーマで書き直した。

 

一般的に言って殺人予告に共感を覚えるものはいないだろう。

だが、本村洋さんが8年前メディアに向かって宣言した次のような「殺人予告」に心を動かされたのは私だけでは無いだろう。

「もし犯人が死刑にならずに刑務所から出てくれば、私が自分の手で殺す」。

罪を憎んで人を憎まずという建前論から言えば、過激で異常ともいえるな報復宣言だ。

だが、それを論理的に説明する本村さんの弁舌が実に明快で、対する弁護団の粗雑な詭弁とも取れる論理と好対照を成したのを鮮明に記憶している。

元々裁判は人間が本来持つ素朴な復讐の念から始まった。

愛する妻や我が子をいわれなく虐殺され、その下手人に復讐の念を持たない神のような人を私は知らない。

個人間の復讐劇を禁ずる為に出来た裁判制度ではあるが、

加害者の人権のみに加担する人権派弁護士の跋扈により裁判がいたずらに混乱させられる事は、麻原裁判の例でも指摘された。

屁理屈を捏ねる弁護団におもねって、裁判官が被害者遺族の素朴な復讐心を全く踏みにじるような判決を下すようだったら本村さんの「殺人予告」の心境を誰が非難できよう。

裁判制度はその信頼を失い、世の極悪人をお上に頼らず仕留めてくれる「必殺仕掛け人・藤枝梅庵」にでも依頼せねばならぬことになる。

 

8年の時の流れを経て被告側は21人の大型弁護団を組織した。

数を揃えて相手を威圧すると言う作戦は本村さんの冷静な論理で「失笑」の一言で粉砕された。

自分の愛妻を絞殺した行為を「ままごと遊び」の「スリーパーホールド」というプロレス遊びの結果だと言い、

わずか生後11ヶ月の愛娘を床に叩き付けた上紐で絞め殺した行為を「ちょうちょ結び」しようとした結果だと強弁する。

絞殺した愛妻を陵辱した行為を「蘇生のための死姦 」と言い張るに及んで、この事件の弁護団の「死刑判決阻止」の為には手段を選ばないと言う頑なまでの意図が垣間見えて実に見苦しい。

専門家の意見によると「傷害致死罪」に死刑はないとの事。

何が何でも「殺意は無かった」、「計画性も凶悪性も無い」と主張する弁護団は「水道屋のコスプレ」で弥生さんを騙したことに計画性が無いといえるのか。 

 

弁護士と言えば日本で最も難しい資格試験を通った優秀な人というのが世間の相場だが、試験で問われる科目は、いわゆる六法(憲法・民法・刑法・商法・刑事訴訟法・民事訴訟法)のみである。

その試験に合格したからといっても、社会常識が備わっているとは限らない。

「仕事帰りに近くの赤提灯に立ち寄るのを常としていた」、という被告の証言を『提灯屋でアルバイトをしていた』と勘違いしたというウソのような法律バカ・弁護士の話さえある。

 

どんなに凶悪な犯人にも弁護士がつく国選弁護人制度に異論を唱える人は少ないだろう。

だが今回の被告人(福田孝行)を弁護する安田好弘を初めとする弁護団は国選ではなく民選だと聞く。

自らの主義主張を実現させるべく、全ての論理を死刑規定の無い「傷害致死」に焦点を当て、無理やり屁理屈を組み立てているように思える。

本村さんの「弁護団は死刑制度廃止の為にこの裁判を利用している」という批判に対して、

「弁護活動の目的は真実の解明です」と反論した弁護団の言葉が虚しい。

2ちゃんねるで「アホを21人集めても出てくる結論はやはりアホの戯言」といったような書き込みを見た。 

これをもじって21人の恥知らず、・・・じゃない、21人の大弁護団に次の言葉を捧げたい。

≪詭弁士を21名集めても、出てくるのは真実や正義ではなくやはり詭弁に過ぎない≫

 


 

◆【詭弁】
「きべん」を大辞林でも検索する
 

1 道理に合わないことを強引に正当化しようとする弁論。こじつけ。「―を弄(ろう)する」

2 《sophism》論理学で、外見・形式をもっともらしく見せかけた虚偽の論法。

1は「奇弁」、2は「危弁」とも書く。


 
【追記】

◆速報

北朝鮮ミサイル発射、地対艦ミサイルか 
date:5/25 17:44
 
北朝鮮がきょう、地対艦ミサイルと見られるミサイルを発射しました。複数の関係筋によりますと、発射されたのは射程100キロ程度の地対艦ミサイルとみられ、北朝鮮北東部から日本海に向けて発射され、海上に落下した模様です。これは弾道ミサイルではなく、日本には届きませんが、日本政府では詳しい着弾点やミサイルの種類、北朝鮮の意図などの分析を行なっています。 (テレビニュー福島)

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