狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

幻の沖縄戦記映画  朝日が企画した映画『鉄の暴風』

2008-06-08 08:33:10 | ★集団自決

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沖縄タイムス 2008年6月7日(土) 朝刊 28面  
 
「ひめゆり」全国上映/公開2年目では異例

 体験者二十二人の証言を記録したドキュメンタリー映画「ひめゆり」(柴田昌平監督、プロダクション・エイシア制作)が、今年も六―八月にかけて全国各地で上映される。関係者によると、公開二年目の作品がロードショーに近い形で全国再上映されるのは異例。県内でも桜坂劇場のほか、市民団体が上映会や関連イベントを予定している。
 プロデューサーの大兼久由美さんは「証言に込められた普遍的な力を伝えるため、慰霊の日を挟んだこの時期に、今後も毎年、上映を続けていきたい。戦争や平和、命について考えるきっかけになれば」と話す。

 「ひめゆり」は柴田監督が十三年かけて証言を記録した二時間十分の長編。昨年三月二十三日、学徒が戦場動員された日に合わせ桜坂劇場で公開、自主上映を含め全国百十一会場で上映。二〇〇七年度文化庁映画賞大賞、日本ジャーナリスト会議(JCJ)特別賞など、数々の賞を受賞している。

 制作したプロダクション・エイシアが、ボランティアなどと連携してつくる「映画ひめゆりを観る会」には、「命のことを感じた。周りの人を大切にし続ける」(二十代)「家に帰ったら、おばあちゃんの話を聞きたい」(十代)などの感想約三千通が寄せられた。

 今年は全国十二カ所で公開予定。県内では桜坂劇場で十四日から二十七日まで。沖縄市のくすぬち平和文化館では毎月第二、第四土曜日に上映している。八日には浦添市社会福祉センターで、自主上映とシンポジウムが行われる。

                                          
                    
  ◇

沖縄戦が映画化され、全国的にその悲惨な地上戦の模様が知られるようになったのは、戦後8年経って公開された今井正監督作品の『ひめゆりの塔』 (東映・1953年)からである。

その後、ひめゆりの塔をテーマとした作品はいくつか作られたが、いずれもドラマ性を重視した脚色が多く、必ずしも事実を正確に伝えているものではい。

上記「ひめゆり」は、生存者の証言映像を基に構成されたドキュメント映画で、他の映画作品とは趣を異にしている。

筆者は同映画を見ていないので敢てコメントは避けるが、アレな団体の日本ジャーナリスト会議(JCJ)の特別賞や、悪名高い文化庁の映画賞大賞などを受賞となると、イデオロギー臭がにおってきて、逆に作品の価値を下げるのではないか。

今井正監督の「ひめゆりの塔」が作られる3年前の昭和25年、朝日新聞が中心になって制作が予定され、大々的に前宣伝もしたといわれる幻の沖縄戦記映画があった。

そう、昭和25年といえばあの『鉄の暴風』が朝日新聞社から発刊された年であり、その沖縄戦記映画のタイトルは『鉄の暴風』であった。

だが、結局この映画は製作されず幻の沖縄戦記映画に終わった。

その年の8月15日に『鉄の暴風』は出版されるわけだが、その前日のの8月14日の沖縄タイムスに、

次のような11段を使った「『鉄の暴風』のできるまで」と題する対談記事が掲載されている。

対談は沖縄タイムスの専務、常務と執筆した大田良博記者や読者代表などにより、ラジオを通じて行われた。

その対談の司会をしたラジオ局アナウンサー川平朝申氏は、現在テレビのサッカー解説でお馴染みの 川平慈英 の父・川平朝清の実兄であり、叔父に当たる。

■『鉄の暴風』は、記録性と文学性の中間■

大江健三郎氏の「『沖縄ノート』はドキュメントの類ではなく、独自の大江ワールドを描いた文学作品だ」という説がある。

その理由として、大江氏は自ら何ら取材することなくの『鉄の暴風』を鵜呑みにして「沖縄ノート」を書き上げ、そのネタ本の『鉄の暴風』自体がドキュメンタリーではなく、良く出来た戦記読み物だというのだ。

しかし、批判的論者の論を待つまでもなく、沖縄タイムスの重役や執筆者が参加した対談特集の紙面で、次のような大きな見出しで、『鉄の暴風』の性格を見事に規定していた。(昭和26年8月14日)

<座談会> 
『鉄の暴風』が出来るまで

記録性と文学性の中間


なんと沖縄タイムスは『鉄の暴風』出版と同時に、これは純粋な記録性を持つ本ではなく、文学性と記録性の中間の性格を持った本だと自ら吐露しているではないか。

 更に同じ昭和25年7月24日の沖縄タイムス記事に、次のような朝日新聞出版部長の読後感の記事が掲載されている。

<朝日新聞出版部長杉山静夫氏は本社に左のような「読後感」を寄せている。 これは、出ずべくして出でなかった沖縄人による沖縄戦記であるとともに、日本軍国主義に協力しながら、あざむかれていく沖縄戦の悲劇でもある。 豊富な資料と多面的な角度じゃら縦横に書かれているのは、一つの驚きである。 読み物として充分な面白さを持っているがドキュメント(記録)としての価値はそれ以上のものがある。>

朝日の出版部長の「読後感」の本音は,次のようなものではなかっただろうか。

ドキュメント(記録)としての価値は充分あるが、読み物としての面白さはそれ以上のものがある」と。

当初、『鉄の暴風』を映画化する予定だった朝日新聞も、あの時期に、ドキュメント映画ならともかく、面白おかしい娯楽映画『鉄の暴風』を作る気はなく、急きょ製作中止なったものと推測する。

沖縄戦の娯楽映画にはわざわざ朝日新聞が出てくる幕ではなく、三年後の今井正監督「ひめゆりの塔」(昭和28年)にバトンを譲ったのであろうか。

                    ◇

昨夜、「『集団自決』訴訟・大阪地裁の真実」と題する講演会に参加しました。 

原告側弁護団の徳永信一弁護士が講師で、裁判で証人に立った大江健三郎氏の屁理屈が法廷で打ち砕かれていく様子を解り易く解説してくれた。

第一審は原告敗訴だったが、この裁判に和解はありえず、いずれにせよ、控訴審、最高裁と縺れ込むことは当初から「想定済み」のことであった。

その意味で、この裁判は長い距離を競うマラソン競技のようなもので、いくらスタートダッシュで先頭を切っても最終ゴール(最高裁判決)で負ければ勝負は負け。

逆に一審敗訴でも、また最悪で二審でも負けても、最高裁判決が全ての、終わり良ければ全てよし、といえる。

講演の内容は稿を改めれ報告の予定だが、講演を聴いて「この裁判は結局は原告勝訴に終わる」という感想が益々強くなった、というより原告勝訴が99・9%の確信になった。

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