狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

日本軍「強制」は修正=沖縄戦の集団自決-高校教科書の検定

2007-03-30 18:42:15 | ★集団自決

日本軍「強制」は修正=沖縄戦の集団自決-高校教科書の検定結果・文科省
 
 文部科学省は30日、主に高校2年生以上が来春から使用する教科書の検定結果を発表した。日本史で、太平洋戦争末期の沖縄戦の際、日本軍による強制で住民が集団自決したとする記述すべてに検定意見が付き、各教科書会社は「日本軍により」という部分を削ったり、「自決した住民もいた」という表現などに修正したりした。理科や数学では、学習指導要領の範囲を超える「発展的内容」が倍増した。
 沖縄戦の集団自決を扱ったのは6社8点。うち5社7点に「実態について誤解するおそれのある表現」と意見が付き、「日本軍に集団自決を強制された人もいた」が「集団自決に追い込まれた人々もいた」(清水書院)などに改められた
 2005年度(主に高校1年生対象)は申請段階から今回意見が付けられたような記述がなかったが、04年度は「日本軍に…『集団自決』を強制されたりした」と記述した中学の歴史教科書が合格している。
 文科省は「以前から(命令や強制はなかったとする)反対説との間で争いがあり、軍の命令があったと断定するのは不適切で、今回から意見を付けた」と説明している。(時事通信2007/03/30-16:46 )

                    ◇

奇しくも今日3月30日は沖縄住民を軍命令で「集団自決」に追いやったとされる梅沢元少佐らが、大江健三郎氏と岩波書店を提訴した「岩波訴訟」の第8回口頭弁論が大阪地裁で行われていた。

時事通信の続報によると、

≪命令を出したとされる元陸軍少佐梅沢裕さん(90)は同日、大阪市内で取材に応じ「(修正は)とてもうれしい。強制などとんでもない」と興奮気味に話した。≫

集団自決の生き残りである中村一男さん(73)=沖縄県座間味村=は30日、こう語った。

「文部科学省には、歴史を曲げるようなことをしてほしくない」。

座間味島で沖縄戦を体験したのは10歳の時。

日本軍から手りゅう弾を渡され「米軍に捕まったら体のあちこちを切り刻んでじわじわ殺される」と聞かされた。

「自決しろとはっきり言われたか記憶にないが、暗に自決しろと言っているのと同じだ」。

                    *

「従軍慰安婦」、「南京大虐殺」、「化学兵器遺棄」そして「集団自決」はいずれも「日本軍の残虐性」を吹聴し反日運動を起こすのには絶好のテーマ。

いずれも軍の「命令」、「強制」「関与」と言った言葉が共通項だが唯一「集団自決」のみが被害者とされる側が同じ日本人。

この点が「被害者」が朝鮮人、中国人等の外国人である他のケースと異なり「援護法」の適用その他の微妙な要素持つ。

先ほど聞いた地元「テレビ朝日」のニュース番組では文部省の意見を「歴史の改竄はけしからん」と言った口調でこれを報じていた。

「集団自決」の火付け役を果たした「鉄の暴風」の出版元沖縄タイムスは30日の口頭弁論を前に岩波応援のキャンペーン記事を連続で載せ27日には次のように報じている。

訴えられる側の当事者だとしても、何とまー思い入れの激しい記事!

沖縄タイムス  2007年3月27日(火) 朝刊 27面  
「集団自決」忘れない/座間味村、平和学習本発行へ

 沖縄戦で、日本軍の軍命や誘導により起きた「集団自決」を伝えようと、座間味村で平和学習ガイドブック編集が進んでいる。六十二年前に「集団自決」が起きた二十六日は、戦争体験者が「平和之塔」を参拝、編集作業の一環で、沖縄戦記録フィルムを鑑賞し理解を深めた。
 同村には平和学習用のガイド本がなかったため二〇〇六年十二月に編集作業を開始。「集団自決」の聞き取りをし、本をまとめてきた同村出身の元小学校長の宮城恒彦さんを委員長に、各地区ごとに委員を委嘱。住民が「集団自決」に追い込まれた過程を明らかにするため、戦前の体験も調査しており、八月に出版予定。

 沖縄戦フィルムの鑑賞は、当時の状況を思い出してもらうために企画された。戦闘状況を食い入るように見詰めていた中村一男さん(73)は「日本軍と米軍の攻撃の間で、皆どうしょうもないと泣き出し、渡されていた手りゅう弾で自決しようとした」と振り返った。


     ◇     ◇     ◇     

強いられた死 生存者訴え/岩波訴訟支援者ら「証言 胸に刻む」


 慶良間諸島での「集団自決」への理解を深めようと来沖中の「大江健三郎・岩波書店沖縄戦裁判支援連絡会」(大阪府)の二十二人は二十六日、那覇市で生存者の一人、金城重明さん(78)=沖縄キリスト教短大名誉教授の証言を聞いた。

 元軍人らが軍命の記述をめぐって大阪地裁に提訴した「集団自決」訴訟で、連絡会は被告の岩波書店などの支援活動を続けている。

 「『鬼畜米英』教育を受けた私たちには生き残ることこそ恐怖。死が唯一の選択肢だった」。日本軍に強いられた集団死の実相を訴える金城さんに、参加者は何度もうなずきながら聞き入った。

 あいさつに立った同連絡会の西浜楢和世話人(63)は「沖縄戦の真実の塗り替えを絶対許してはいけない。金城さんたちの言葉を胸に刻み、裁判支援の輪を広げたい」と誓った。一行は三日間の日程を終え大阪に戻った。

  
 

 

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2 コメント

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集団自決 (阿弥陀)
2007-03-30 20:01:01
10歳の頃に家族が目の前で自決する現場を見たとしたら「トラウマ」になるでしょう。
その生き残りの方を気の毒に思います。
誰かの責任にして追及したい気持ちもよく理解できます。

だからと言って曖昧な記憶で「軍の命令でやった」と言った為世間の激しい糾弾を浴びて人生を棒に振った人もいるわけですから、もし無実だったらこれも又悲劇です。

複雑な気持ちです。
集団自決 (狼魔人)
2007-03-31 09:43:42
阿弥陀さん

コメントありがとう御座います。

おっしゃるとおり、10歳前後の少年が「家族の殺し合い」と言う苛酷な現場に遭遇した悲劇は飽食の時代に生きる我々には想像の域を超えます。

ただ、まだ推さない少年がその苛酷な現場で「このような惨劇を引き起こす命令を下したのは誰?或いは命令系統は如何?」と考えるほうが不自然です。

後になって生き残った「大人たちの意見」が刷り込まれたと判断するのが自然ではないでしょうか。

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