(すでに個人のフィールドに書きこんだものですが、久々に腹が立ちましたので、こちらにも再掲させていただきます)
沖縄タイムスのこの記事における「最大規模の退役軍人の会」という見出しは虚言です。米国で最大級の退役軍人組織といえば、The American Legon、The Veterans of Foreign Wars (VFW) 、AMVETS (American Veterans)など会員数百万人を超える組織のことを指します。
ここで取り上げられているVeterans For Peaceの会員数は公表されていませんが、2015年の会費収入約14万ドルを基準会費40ドルで割ると3500人程度と推定されます。会費の割引制度があるようですが、会員数を多めに見積もってもおそらく5000人程度でしょう。
米国には会員規模百万人規模、数十万人規模の退役軍人組織はたくさんありますが、Veterans For Peaceを「最大規模」とするのは明らかに世論を誘導するための虚言です。こんな虚言を見出しに掲げてもバレないと思っているのでしょうか。読者をバカにした話です。
また、Veterans For Peaceの2016年総会における会議資料のなかの議決事項のリスト(http://www.vfpnationalconvention.org/…/website.2016%20Resol…)を読むと、高江(正確には国頭村なんですが…)のヘリパッド移設工事が、沖縄最大の在日米軍施設「北部訓練場」の返還に伴う工事だとは一切書いてありません。「辺野古移設は沖縄の自立を妨げる」「沖縄は植民地として扱われている」という主張にはアホらしくて反論する気も起きませんが、基地縮小プログラムを無視した、著しく偏った説明をもとに議決に付されていることは明らかです。
海兵隊出身の憲法学者(日本国憲法の専門家)であるダグラス・ラミス氏などおふた方が提案者ですが、周知のようにラミス氏は著名な反基地活動家です。