狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

石垣市長婦女暴行疑惑、刑事告訴は幻だった!

2010-04-01 08:15:23 | 資料保管庫

今日はエイプリルフールということで、ウソをついてもよいとのこと。 で、今日の沖縄タイムスもこれについてコラムを書いている。 でも、今日のエントリーはこれには関係ない。

阿久根市の竹原市長が「ブログ市長」として全国紙でその“勇名”を馳せている。

その一方、南の島の「元祖ブログ市長」は「事件」の重大さにおいて阿久根市長をはるかに凌駕するが、落選して以来、とんとその“勇名”を聞かない。

落選すれば権力者も「唯の人」。 噂を聞かなくて当然ともいえるが、ブログ市長というより「婦女暴行疑惑」で告発された市長となると、落選してもその動向が気になるもの。

ましてや、「ブログ発信者」を刑事告訴しているとなると、「唯の人」になってもなおさら気になる。

ところがその刑事告訴が真っ赤なウソだったと聞くと、ついエイプリルフールかと疑いたくもなる。

だが、冒頭で断ったようにこれはウソではない。

 

ウソをついたのは下記記事の大浜前石垣市長と三人の弁護士である。

去るものは日々に疎し。

薄れ行く記憶の確認のため、昨年12月の八重山毎日と沖縄タイムスを再度引用する。


大浜長照市長は19日、官公労職員会館で記者会見し、石垣市の元女性職員が市長から暴行(未遂)を受けたと書き込んだブログ問題について「弁護士が18日午後3時すぎ、那覇地検に告訴状を提出した」と述べ、名誉棄損事件として刑事告訴したことを明らかにした。

大浜市長は「時間的都合から来週早々に受理するということで検事が預かっている」と報告、「法廷の場で事実でないこと、身の潔白を示していきたい」と述べた。


ただ、告訴状の内容や告訴する相手など基本的な事項に関して質問が及ぶと「告訴状は今日の夕方届くことになっている」「今日は申し上げられない」「この場では差し控えたい」と言及を避けるなど、今週中に告訴、受理されると議会で答弁した約束を履行した、という事実を示すだけの会見内容となった。

会見には仲山忠亨後援会長、与党6人が同席した。那覇地検に告訴状を提出したと発表する大浜長照市長
 
                    ◇
沖縄タイムス 2009年11月4日
 
ネット上告発で 大浜市長告訴へ

「一方的な中傷」

【石垣】大浜長照石垣市長は3日、記者会見を開き、元市職員の女性が7年前に大浜市長から市内居酒屋で暴行を受けたとインターネット上のブログ」で告発していることについて、「事実と合わない一方的な誹謗中傷」と述べた。 弁護士はプロバイダー(接続業者)を特定し、早ければ年内に名誉毀損で刑事告訴すると明らかにした。 3人の弁護士のうち、宮城和博、笠原静夫の両弁護士が同席、ブログでの告発は10月中旬から始まったが、大浜市長は「準備にいろいろかかり、(市民への説明が)が今日に至った」と話した。 「裁判や捜査への影響」を理由に質問を受け付けず、会見は約7分で終わった。 同ブログの内容のどの部分が事実と異なるかなど、細かい説明はなかった。 
野党系市議10名でつくる政策グループは2二日、「市民が動揺している」と訴え、市長に報道機関を通じた説明を求めていた。
 
                   ◇
改めて二つの記事を眺めてみると、大浜市長(当時)は刑事告訴をするため仰々しく弁護士を3人も立て、11月12月と続けて二度も大軍団による記者会見をしたことになる。
 
タイムス記事によると、告訴が遅れた理由として「準備にいろいろかかった」と説明しているが、
 
「ブログ告発」が「事実と合わない一方的な誹謗中傷」なら極めて単純な事件であり、それにしては大げさな記者会見だと今でも感じる。

相手は何の権力も持たない市井の一主婦ではないか。

 
事実、市長は記者会見を開いて「那覇地検に名誉毀損で『ブログ発信者』を刑事告訴した」と発表した。
 
そして現在は筆者の予言通り選挙で敗れ、「二度と立ち上がれない」状況にある。
 
だが、あの記者会見はウソだったのか、つまり刑事告訴はウソだったのか。
 
記者会見で次のように公言したが、これも石垣県民を欺くためのウソだったのか。
 
「弁護士が18日午後3時すぎ、那覇地検に告訴状を提出した」
  
「時間的都合から来週早々に受理するということで検事が預かっている
 
告訴状は今日の夕方届くことになっている」
 
「法廷の場で事実でないこと、身の潔白を示していきたい」と。

ところが、事実は小説より奇なりの例え通り、弁護士三人を立て後援会など多数の応援団に囲まれた「記者会見」の内容が真っ赤なウソだったのだ。

筆者が調査した限りでは3月29日現在、那覇地検に大浜市長(当時)の刑事告訴が受理された事実はない。

ということは大浜市長と3人の弁護士がウソをついて石垣市民を騙したことになる。
 
ただ、ここでもう一つの可能性として、告訴状を提出はしたが「名誉毀損」の訴訟要件や証拠資料に欠け、不受理になったことも考えられる。
 
訴訟要件とは、一にも「ブログ告発」の内容の真偽にかかっているが、「婦女暴行疑惑」が事実であれば当然、名誉毀損の訴訟要件に欠けることになる。 
 
つまり名誉毀損は成立しないことになる。
 
本件は12月の刑事告訴以前にサラさん本人により、「婦女暴行」の容疑で所轄の八重山署に「被害届け」を提出してあり、八重山署の刑事二人が出張でサラさんに事情聴取は済ましている。
 
もし、大浜市長の告訴状が那覇地検に提出されたとしたら、地検は所轄の八重山署に「事件の真偽」を問うことが出来る状況にあった。
 
だとしたら那覇地検が告訴状を見た時点で、既に「事件」の全容は把握しており、名誉毀損としては訴訟要件に欠けるとして「不受理」にしたことも考えられる。

刑事訴訟法上は、警察署は受理を拒否する権限はないが、一方の検察は告訴状を提出しても、立件の目処がたたない限り、「受理」して貰えないのが実情とのことである。
 
いずれにせよ現時点で大浜市長の刑事告訴が那覇地検に受理された事実はない。

そもそも今回の那覇地検への「刑事告訴」は大浜氏自らが積極的に動いたというより、石垣市会議員の「事実無根なら何故告訴しないのか」との追及の結果の「アリバイ作りの告訴」の疑いもあった。刑事告訴はアリバイ作り?婦女暴行疑惑

 
当初、那覇地検への刑事告訴と聞いた時、民事訴訟ではなく刑事告訴に踏み切った理由を、筆者は次のような疑念を持った。
 
同じ名誉毀損でも民事訴訟なら、比較的容易に受理され訴訟は成立するが、刑事告訴の場合は訴訟要件等の審査が厳しく、告訴状を提出してもなかなか受理しない場合が多い。 大浜氏側がそこを狙って、「不受理」を想定した「アリバイ作り」のための刑事告訴ではないかとの疑念である。
 
というのはサラさんに何度も面談し、長時間に渡って告発を聞いた結果、大浜市長が言うような「事実無根」の話とは到底考えられなかったからである。(続く)

 

【お知らせ】


沖縄県民緊急フォーラム:

「このままでは、沖縄が再び日本でなくなる!」
~普天間基地の県外移設を喜ぶ中国人民解放軍~


日時:4月4日(日) 

開場:11:30~   開演:12:30~

場所:県立武道館 (那覇市奥武山町52番 電話:098-858-2700)

アクセス:沖縄都市モノレール 奥武山公園駅から徒歩で約5分 壺川駅3分

主催:沖縄と共に自立国家日本を再建する草の根ネットワーク
:沖縄の自由を守る会有志

【プログラム】
<フォーラム>
12:30~16:00
◎ビデオメッセージ「沖縄への応援」
埼玉県議会議員、JSN顧問 鈴木正人、石平氏

◎特別講演1
日本ウィグル協会代表 イリハム・マハムティー

◎ミニライブ
英霊来世

◎ 緊急レポート
JSN代表 仲村覚

「尖閣諸島の危機」と「普天間基地移設問題」
※プログラムは変更になる可能性があります。

<平和行進>
16:30~18:00

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当初大浜市長が刑事告訴すると聞いた時、それが事実なら大浜市長は「二度と立ち上がれなくなる」と書いた。

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