狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

続々・星氏が『鉄の暴風』を批判!県資料編纂所職員の正体

2009-11-05 08:43:22 | ★集団自決

 

沖縄戦「集団自決」の謎と真実
秦 郁彦
PHP研究所

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雑誌『正論』12月号に掲載の星雅彦氏の論文

「鉄の暴風」はGHQの宣撫工作だった 
- 沖縄集団自決の真実と謎

の結語部分の引用です。(太字強調は引用者)

■おわりに

沖縄戦から64回目の夏が巡っていった。沖縄戦の体験者は次々と鬼籍に入り、活字として残された記録が検証されることなく真実として流布されていく。 
その代表が『鉄の暴風』である。 

《恩納河原に避難中の住民に対して、思いがけない自決命令が赤松からもたらされた。 「事、ここに至って、全島民、皇国の万歳と、日本の必勝を祈って自決せよ。 軍は最後の一兵まで戦い、米軍に出血を強いてから、全員自決する」》

こうした記述が、どのような状況の中で生み出されていったのかを、本稿で明らかにしていったつもりである。 事実をないがしらにした議論ほど無益で虚しいものはない。 それは混乱を生み出すだけだ。解釈はいろいろあってよい。 しかし、事実は一つなのだ。
ところで、『鉄の暴風』は初版発行の20年後、70年に再版された。 内容はほとんど初版と同じだが、再版では「まえがき」の最後にあった「この動乱を通じ、われわれ沖縄人として、おそらく、終生忘れることが出来ないことは、米軍の高いヒューマニズムであった。 国境と民族を超えた彼らの民族愛によって、生き残りの沖縄人は、生命を保護され、あらゆる支援を与えられて、更生第一歩を踏み出すことができたことを、特筆しておきたい」という部分が削除されている。 意地悪く勘ぐれば、米軍の宣撫工作や同調圧力に洗脳され、米軍のヒューマニズムを過剰に賛美したことへの反省が働いたのかも知れない。

                   ◇

再三述べたが、星雅彦氏は既に鬼籍に入った集団自決関連の重要人物、例えば『鉄の暴風』の著者である太田良博氏や牧港篤三氏などと親交があり、なおかつ議論を戦わした人物である。

さらに、彼ら『鉄の暴風』の著者が集団自決の現場である渡嘉敷島や座間味島に一度も取材することなく、短期間で同書を書き上げたのに対して、

星氏は県の委託を受けていち早く集団自決の現地聞き取り調査をした人物である。

その人物が述べる次の言葉の意味は大きい。

沖縄戦の体験者は次々と鬼籍に入り、活字として残された記録が検証されることなく真実として流布されていく。 
その代表が『鉄の暴風』である。」 

「事実をないがしらにした議論ほど無益で虚しいものはない。 どれは混乱を生み出すだけだ。解釈はいろいろあってよい。 しかし、事実は一つなのだ。」

星氏が推理小説風の読み物としか捉えていない、『鉄の暴風』が活字として残され、記録が検証されることなく真実として流布されていく。

そして大阪高裁の小田裁判長までも『鉄の暴風』には資料としての価値があると言い出す始末だ。

『鉄の暴風』が残した罪は大きい。

そして、それを真実として頑なに押し通してきた沖縄タイムスの罪はさらに大きい。

さらに付け加えると、それイデオロギーで塗して流布させていった沖縄の左翼知識人も同罪である。

沖縄に現在も居住する星氏が、沖縄の知識人の間では四面楚歌の状況でなおかつ、今回の『正論』の論文を敢えて寄稿したのは、

これまで集団自決に関しては長年沈黙を守り、時々書いたとしても故意に曖昧な表現で終始したこれまでの自分の態度への忸怩たる思いからだという。

論文の文末に「米軍の宣撫工作や同調圧力に洗脳され、米軍のヒューマニズムを過剰に賛美したことへの反省が働いたのかも知れない」と、沖縄タイムスに反省の気があるかのように書いているが、これは40年前の話であり、少なくとも現在の沖縄タイムスには反省の一欠けらもないことは星氏が誰よりもよくご存知だろう。

 

■星氏に詰問した県資料編纂所職員の正体■

最後に昨日引用の部分をしつこく再検証する。

あれは確か1970年の暮れのことだった。 私は県資料編纂所の職員のAとBの訪問を受けた。 Aは私の書いた原稿について「なぜ日本兵の善行などを書き入れるのか」と詰問してきたのである。 取材は各区長の家に集まってもらい、これを記録するという形で行った。 取材は私一人ではなく資料編纂所の名嘉正八郎と一緒であった。 この取材で日本兵が住民を助ける話も幾つか出たので「そういうものも記録すべきだと思った」とだけ答えた。 

                    ◇

1970年の暮れに星氏を訪問して、星が提出した原稿に「なぜ日本兵の善行など書き入れるのか」と詰問したマルクス主義者の県資料編纂所のA職員のことである。

ご本人の星氏は「A氏はまだ元気で沖縄で活躍されている方なので・・・」と実名を語るのを憚っておられるが、沖縄は狭いところである。

1970年に県資料編纂所の職員であり、このような過激な発言で星氏に詰問する人物は自ずと限られてくる。

安仁屋政昭沖国大名誉教授は、沖国大の前は1967年から5年間、沖縄県資料編纂所の職員であり、そのマルクス主義的発言は現在も衰えてはいない。

なお、安仁屋教授は「集団自決」訴訟の被告側応援団の理論的中心人物であり、宮城晴美氏の恩師であることは夙に知られたことである。

その後、「沖縄県史」から星氏が聞き取りした「日本兵の善行」は削除されたと聞く。

県資料編纂所のA職員は県史編纂時の検閲の役割りを担っていたことになる。

 

他にも星氏の『正論』論文には興味深い指摘が満載なので、集団自決に関心のある方にとって是非読んで欲しい論文である。

 

【付記】

サラの日記 に関して「大浜市長は全知全能」とでも言いたげな誹謗中傷のカキコミが見られるが、ここは「沖縄カルト」の掲示板ではないので、適時削除している。

その一方サラさんが投じた一石が、石垣市役所の閉鎖体質に揺さぶりをかけるこんなコメントも見られるようになった。

以下はサラの日記より転載です。

サラさん、わたくしも長く市役所で臨時職員をしていたので、市役所の悪行は大幅把握しています。
何百人受験する採用試験の受験者、すでに合格者は最初の段階から決まっている。
これは狭い島に多い集団で団結して、各自おのおのの市役所職員の知り合いなどを正職員として採用する体質。
何十年前から変わっていません。

また各部署で起こっている犯罪を臨時職員は知りながら、立場的に何も言えない、議員に文章で相談しても無視される始末。
これが石垣市役所なんです。
いまのご時世、県外などでは公務員による不祥事をテレビで通して観ますが、狭い島、自分たちには関係がないと思っている行政の人間が多いのは事実です。

石垣島全体の悪い気質を改善する余地があると思います。

サラさん、応援していますよ

あなたは一人ではないです。私たちがついています。
サラの日記を閉鎖しないように応援します。

投稿: 海人 | 2009年11月 4日 (水) 10時11分

 

【付記】2:

心臓に病を抱えたサラさんが、石垣市に巣食う「全体主義」を告発しています。

にわかには信じられないビックリ映像です!

ですが、見ているうちに、命がけで語るサラさんの言葉が見るもの胸を打ちます。

映像はウソをつきません。

1/3【石垣島の闇】沖縄・石垣市長レイプ疑惑を問う[桜H21/10/26]

2/3【石垣島の闇】沖縄・石垣市長レイプ疑惑を問う[桜H21/10/26]

3/3【石垣島の闇】沖縄・石垣市長レイプ疑惑を問う[桜H21/10/26]

 

【大高未貴】沖縄・石垣市長レイプ疑惑について[桜H21/10/29]

【大高未貴現地報告】「石垣市長強姦未遂」疑惑を問う[桜H21/11/2]

 

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