Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

イデオロギーを超えて

2016年10月11日 | 日々、徒然に

アンジェイ・ワイダ監督。享年90

天寿を全うしたのか。志半ばだったのか。

たぶん後者なのだろうと思うけど、

力強い映画をたくさん撮った監督だったなあ、と。

社会主義的イデオロギーも強かったけれど、

映画を面白く見せる手腕に長けていたと思う。

 

代表作は「灰とダイヤモンド」であり、

「大理石の男」「鉄の男」だと

言われているけれど、まったくその通りだと。

 

個人的に好きだったのは、

 

「戦いのあとの風景」1970

 
 
ナチスドイツの捕虜として
捕らえられていたポーランド人の青年が主役。
難民のユダヤ人の女との痛ましい悲恋劇。
骨太かつ詩的な演出が際立っていたと思う。
主役のダニエル・オルブリフスキーが優男でカッコ良かったなあと。
 

「ダントン」1983

フランス革命で活躍した政治家ダントンと

当時、恐怖政治を敷いていたロベスピエールの対立を描く。

主役を演じたジェラール・ドバリュデューの芝居が

何とも暑苦しくて、それが体温高めの題材に合っていたというか。

ワイダという監督は、演劇的な空間で

そのパワーを存分に発揮できる人なんだなと思った次第。

 

「カティンの森」2007

第二次大戦時、ソ連によるポーランド将校の虐殺事件を描く。

ワイダの父親がこの事件の犠牲者だったらしく、

物語の筋とかはどうでも良かったんだろう、

虐殺される将校たちの痛ましい姿をこれでもかと見せる。

その怒りというか怨念が、スクリーンからほとばしっていた。

ヘンテコな映画だけど、意志というか、思いが映画を作るんだなと。

 

日本の監督でも

熊井啓とか山本薩夫といった

社会に怒りを向けた映画を撮っていた人はいたけれど、

イデオロギーや思想を別にして、

そもそも映画として面白いものを撮る人だったわけで、

ワイダも同じだと思ったりする。

追悼上映があるんだろうな。岩波ホールかな。

またスクリーンで再会できればと。

 

ご冥福をお祈りします。

 

 

 

 

 

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