Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

キュート&スピーディ

2017年11月18日 | 映画など

番匠義彰監督「空かける花嫁」(1959)を見る。

フランスに留学しようとする

女子大生の有馬稲子をめぐって、

祖父役の志村喬の孫娘への溺愛ぶり、

アパートの隣人の高橋貞二との恋のさや当てなど、

まさにラブコメのお手本とも言うべき快作でしょう。

 

 

浪花千栄子や大泉滉、

桂小金治といった臭みのある脇役の出し入れの見事さとか、

スピーディでテンポのいい会話とか、

丸山明宏やジャイアンツの水原監督などのゲスト出演も楽しい。

ヘアバンドをした有馬稲子がとってもキュートだし、

存在自体が重厚だと思われがちな志村喬だけど、

なんという軽妙さだろう。

 

番匠監督には「花嫁シリーズ」と呼ばれる作品群があって、

有馬稲子を始め、岡田茉莉子、鰯淵晴子、倍賞千恵子といった

女優さんが出ているのだけど、どれも楽しそう。

松竹にはいい監督がたくさんいるんだなあと思う。

 

 

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