萩さんの話ネタ2

特に何の特徴もない思い付きの話を徒然と・・・
暇な時にでも寄ってやってください。

金曜日・・・雑記

2017-02-10 01:00:00 | 日記

「春告鳥」と呼ばれるウグイス。実は、自分の場合、本物のウグイスを見たことないです(^^;)。本物のウグイスって、実は地味な茶系だとか。そこで、「ウグイス」に関する記事をご紹介します。

記事(2017年2月8日 tenki.jp)によると

おなじみの「ホ〜ホケキョ」は、オスが繁殖するためのなわばりを知らしめる歌。その年初めて聞くウグイスの声を「初音(はつね)」と呼び、「ウグイスの初鳴日」は春到来を測る目安にもなっていますね。
 見頃を迎えた梅の木で、花の蜜を吸っているきれいな鶯色の小鳥がいます。ほう、これがリアル『梅に鶯』か〜♪と思ってよく見ると、鳥の目のまわりには白い輪っかが! そう、その(ウグイスよりウグイスらしい)鳥は、メジロだったのです。それなら、ウグイスはいったいどこに?

 ウグイスはたいてい、人目につかない笹薮などの中にいます。もし梅の木に来るとしても、花の蜜ではなく、木にいる虫が目的。薮でもクモやカタツムリの殻などを集めやすいよう、草に紛れる羽の色をしているのですね。

 ウグイスは、春とともにどこかの国から飛んできて鳴くわけではありません。一年中日本で暮らし、夏は山、冬は人里で生活。冬はそのへんの公園や庭の植え込みの中に潜んでいることも多いのだとか! でも、春以外にウグイスの声なんて聞いたことありませんよね!? じつは、繁殖期以外のウグイスは、さえずることなくひっそりと潜伏しているようなのです。ときおり「チャッ、チャッ」という地鳴き(笹鳴き)をするだけなので、人に聞こえてもまさかウグイスとは気づかれないらしいです。

 小鳥を育てた経験のある方はご存じかもしれませんが、ブンチョウなどもさえずりはじめは「ぐじぐじぐじゅブプ〜」などとすごいへたくそです。ところが何度も繰り返しているうちに、モヤモヤしていた輪郭がだんだんクリアになってゆき「ピルピルピュルッピ〜」と親に負けない澄んだ声でさえずるように! 天下のウグイスも例外ではなく、春先に低地でデビューする頃は、声量がなく歌も下手。山での活動に向け懸命にボイストレーニングし、体内のホルモンレベルが徐々にアップ。発情が高まるにつれ、よく通る美声に仕上がっていくのですね。

 昔の人は、ウグイスを飼ってさえずりを楽しんでもいました(いまは勝手に野鳥を飼うことはできません)。ウグイスは日の長さで発情が支配されることから、灯りなどでコントロールしてお正月の初鳴きに間に合うようにしたりもしていたそうです。江戸時代には「鳴き合わせ会」というさえずりのコンクールがおこなわれ、ヒナに仕込むために声のよいウグイスを貸し出して稼ぐ人もいたといいます。とくに後半の「ホケキョ」部分の出来映えが、重要視されていたようです。

 なわばり宣言するときは「ホ〜ホケキョ」、シマを荒らす侵入者を追い払うときは「ホ〜ホホホケキョ(ちょっと低い声で)」など、平均するとオス1羽につき3曲くらいの持ち歌があって、それぞれ歌い分けているというから驚きます。「ホ〜ホケチッ」「ホ〜ホケキョイヤ」「ホ〜ホケキョロン」「ホ〜ホホホヒョロッ」「ホ〜ホケキチン」「ホ〜ホホホへイヨ」…等々、注意して聞くと、人の耳でもわかるほどオスごとにさえずりかたが違うそうです。さらに、警戒の意味などをもち『谷渡り』と呼ばれる「ケキョケキョケキョ」というさえずりも(リンク先で聴くことができます)。

 ウグイスはなわばり争いも、武器は歌! 取っ組み合いはあまりせず、さえずりで決着をつけるのです(平和的解決?)。ウグイスのメスは、もちろん1羽1羽のオスをさえずりによって識別。美声プラス独自の節回し(曲)、より複雑でクリアな歌を捧げるオスが愛を得られるともいわれています。

 野性のウグイスは、親など身近な大人の鳴き声を聴いて歌を習得するようです。その出来いかんで一生の力関係が決まってしまうさえずり。師匠のセンスがイマイチだと、自動的にイケてない非力な歌が伝授されてしまうのですね。芸の道は運も実力のうち、なのかも!

 ウグイスは、メスがオスよりちょっと小柄なくらいでほとんど変わらず、性別をひと目で区別するのは難しいそうです。オスは、愛をささやくときは「ホーホケキョ」と小さな声で歌います。なんと同じ歌を、強弱変えて使い分けるのですね! しかも、エサをねだるヒナのように、少し広げた羽を小刻みにフルフル震わせながらメスに近づいて行くという、母性本能刺激作戦も。OKが出ると、交尾は5秒以内に終了。1日1個、色も形もアーモンドチョコボールそっくりな卵を4 ~6個産み、15日後に孵化。孵ったヒナは、それから13日後に巣立ちます。

 ウグイスは、鳥界ではめずらしい一夫多妻制。ひとつのなわばりに複数の巣があり、メスのみで子育てしています。メスはさえずりませんが、「チャッ」という地鳴きはします。抱卵からヒナを育てている間だけ、なぜか「チーチー」という鼻にかかった甘い声を出し、巣立ちしたとたん、スイッチが切り替わったようにもとの地鳴きに戻るそうです。そんなに母性豊かなのに、万一巣が襲われて壊された場合は…失ったものには固執せず、別の場所でさっさと巣作りからやり直すのだそうです(それも別のオスと)。そもそも夫を子育てのパートナーとは思っていない妻。それどころか、巣のそばにきたお父さんを追い払ってしまうこともあるようです。ちなみに夫人同士が近づくことがあっても、お互い無関心なのでした。

 夫(オス)には、光源氏みたいにあちこちの巣をたずねまわるようなマメさはありません。目の前で妻子が襲われても、基本無視。人間界ならいろいろ揉め事が起きそうです。イクメンの鳥は、交尾後ホルモンが急激にダウンしパパモードに切り替わるらしいのですが、ウグイスのパパは次々に妻をめとることができるよう、いつもホルモンが分泌され「春を告げるモード」が続いているのですね。

 なわばりはかなり入れ替わりが激しいようです。そしてオスのなかには、なわばりを持てずに隠れて暮らしている流れ者も(歌が売れなかったのでしょうか…)。割り切りのよいメスとしては、つまんないオスの正妻になるくらいなら、強くていい土地を持っているオスの第2夫人に!ということのようです。競争が熾烈だからこそ、芸に磨きがかかるともいえそう? ハワイなど、生き物にとってのどかな環境で暮らすウグイス(←80年くらい前に日本から持ち込まれて野生化したそうです)は、歌がとってもシンプル。なわばり競争が激しくないので、何代かのうちに曲作りが「手抜き」されるようになったともいわれています。つまり、それくらいウグイスの曲作りは過酷ということかもしれません。

 春の中におでかけして、耳をすませてみませんか。さえずりが聞こえたら、その曲調や発声にこめられた鳥たちの熱〜い「うた魂」に思いを馳せてみては。』

コメント (1)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする