人生悠遊

写真付きで旅の記録、古都鎌倉の案内などを、周りの人の迷惑にならないように紹介していきます。

きょうの旅 ーー 田谷の洞窟 ーー

2017-08-09 21:12:17 | 日記

先日、横浜市戸塚区にある田谷の洞窟を訪ねました。洞窟の中は湿度90%、温度は16℃位で猛暑の日なら絶好のスポットです。この田谷の洞窟は全長1Km以上もあるそうで、実際に見学できるのは入口から250m程度。洞内には彫られた仏教壁画が目を楽しませてくれます。

写真は長尾砦跡から田谷の洞窟のある丘陵を望んだもの。遠く、正面の住友電工工場の左のこんもりした丘の麓にあります。この丘陵は多摩丘陵の南のヘリにあり、奥多摩の山からの伏流水が流れ、井戸を掘れば水が出てくるという土地です。

洞窟を構成するのは砂質凝灰岩(鎌倉石)で、非常に脆弱な岩石です。空気に触れれば風化しくずれ易い。この洞窟が度重なる大地震でも大きく崩壊することなく、現在までのこっているのは、多摩丘陵の安定した地層にあること、水分を含んだことで風化しなかったのと岩石の密度が増し強固になったからだと推察されます。

寺の案内によれば古くからの密教の修行場とのことですが、彫られている壁面の彫刻は大部分が江戸時代後半のもののようです。江戸時代には、物見遊山で大山詣で、鎌倉から江ノ島に来る人が多く、そんな旅行者をあてにしたテーマパークだった可能性もあります。それにしても、修行場やテーマパークであれば1Km以上の洞窟を掘る必要はありませんね。では何を求めて掘り進んだのか?いろいろ文献にあたってみますと答えは水。水を求めて人々は掘り進んだと思われます。井戸には縦に掘る井戸だけでなく、水平に掘る「横井戸」があることをはじめて知りました。洞窟内に朝比奈弁財天があり、そこからはコンコンと水が湧き出ています。

この田谷の洞窟は歴史的価値はともかく、地学的には興味深いジオパークと言っていいでしょう。ブラタモリファンならこの「台地のへり」が生み出した場所を一度訪ねてみてはいかがでしょうか。

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