鎌倉七福神の一つ「福禄寿」を祀る御霊神社は江ノ電長谷駅近くにあります。境内の鳥居の前に江ノ電の踏切があり、鎌倉を訪れる観光客にとって人気スポットになっています。
この御霊神社の祭神は鎌倉権五郎景政。平安時代後期、鎌倉武士団を率いた開発領主で、平氏一門の武士でした。11世紀の終わりころ後三年の役で源義家に従い戦った勇猛果敢な武者振りが後世まで伝わり、この神社の祭神に祀られました。毎年9月18日の例祭に行われる「面掛行列」は見物人も多く、このブログでも紹介しました。その面掛行列に福禄寿の面が使われますが、たぶん江戸時代にはじまったものと思われます。
福禄寿は、その名の通り「福」「禄」「寿」の三徳を備える人徳の神で、中国の道教に由来しています。七福神のひとつ寿老人と同一神とされることもありますが、幸福・財宝・長寿の大変ありがたい神様です。そのお姿は、背は低いのですが、頭が長く、白い髭をたくわえ、鶴を伴っています。