旅にしあれば

人生の長い旅、お気に入りの歌でも口ずさみながら、
気ままに歩くとしましょうか…

20160923~25 上川町・白雲岳テン場二泊三日パート1

2016-09-23 17:00:51 | Weblog




9月23日(金) 雨時々くもり

昨日までの予報ではくもり。しかし高原温泉の駐車場で出発準備中にポツポツと雨が降り始めた。
余裕があれば中止としたいところだが、今回は限られた日程、くもりの予報を信じて登り始めた。

緑岳の第一花畑、ナナカマドがそれなりに赤く色付いているのに驚いた。黒岳(山頂付近)の様子からは
にわかには信じられない結果であり、どうやら中腹より下では、まずまずいい状態のようである。
(緑岳や高根ガ原も稜線のナナカマドは壊滅状態だった)

ガレ場下からやや雨脚が強くなり、以降小雨が降り続く。休憩もそこそこに、できるだけ濡れないようにと、
ひたすら白雲岳のテン場を目指した。到着は、10分早く歩きだした北海洋さんがテント設営を終えた
直後。彼のほうが私よりさらに重い荷物を背負っているのに、ここまで差がついてしまった。

設営中さらに降りが強まったので、雨具もぐっしょり濡れてしまった。幸い荷物の中身まで濡らすことは
なかったが、ザックカバーやザックの一部も濡れ、全体にしっとりしてしまった。テント内の一角が
「濡れものコーナー」で占拠されたので、普段とはレイアウト変更も余儀なくされ、その対応にも苦慮した。
テント設営後や撤収時の雨降りは何度もあったが、設営前から雨に降られたのはいつ以来か
忘れるほど久しぶりで、その対処方法もすっかりわからなくなっていたのだ。これは私の天気運が
いいからではなく、基本的に予報が悪いと登山自体を中止してきたからだ。


我々のすぐ近くは、やはり一緒に来ていながら別々にテントを設営した神戸からの年輩者の
二人連れであった。挨拶をした程度であったが、テント越しに会話する様子が丸聞こえなので、
おおよその状況を把握することができた。テントを使った登山としては初心者のようで、長時間の歩行で
荷物などを濡らしてしまい、悲惨な状況なのが会話から伝わってくる。しかし哀しいかなそこは関西人。
こんな状況下でも「自虐ネタ」で笑いをとらなければならないのは運命(さだめ)だ。

雨が降り止まないのでなかなかテントから出ることもできず、トイレをどうするか延々と相談していたが、
とうとう最後には、「トイレどうしよう?」「もう済んだわ、さっき食べたカップヌードルの容器にしてしもた!」
まあ、これは一例で、終始こんな調子でマイペースの二人であった。明日も雨ならちょっと心配したところだが、
奇跡的に翌日は朝から晴れたので、無事下山されたであろう。

お隣さんといえば、黒岳で超満員の日、私のテントにへばりつくように張ったテントの主は地元の
30代くらいの女性看護師さん。この方とも挨拶して二言三言喋った程度だが、同僚(後輩?この人は石室泊まり)
とペチャクチャ喋るのがこれまた丸聞こえなので、職業その他まで容易に把握することができたのだ。

何のてらいもない会話が繰り広げられたが、一番笑ったのが(実際には声を上げて笑えなかったので
かなりつらかったのだが)トイレットペーパーの設置がない山小屋のトイレで「最後の一滴をどう処理するのか?」
って話題で、答えは「思いっきり振り落とす」のだそうな。頼むからガールズトークはおじさんに聞こえないところで
やっておくれ。両日とも様々な話題が展開された中、シモネッタ(おしっこネタ)二題をセレクトしてまとめてみた。


もう一度23日に話を戻すと、強弱を繰り返しながらほとんど止み間なく夕方5時頃まで雨は降り続け、
それこそトイレに行くのも難儀するほどであった。でもそれ以降は降らなかったので、翌早朝の撮影チャンスは
五分五分くらいかなと思いつつ眠りについた。



   


9月24日(土) 晴れのちくもり

深夜、星は見えたがまだ周囲にガスが多く、早く出かけたかった北海洋さんもこれでは二の足を踏む。
3:00 ガス帯がさらに下がり、トムラウシはこの時点で見えていないようだがひとまずGO!だ。

板垣新道を渡っている途中で、トムラが見えてきたことに気がついて期待が膨らむ。
小泉岳の稜線までたどり着くと、周囲一面すごい雲海であることがわかった。私はここで「雲海+東大雪+
緑岳+トムラ+草紅葉」という超贅沢な構図を欲張って狙ってみたが、月はハーフムーンになって
威力が弱まり、草紅葉はまったく写りこんではいないようだ。

先行していた北海洋さんは、緑岳山頂で高根ガ原からの滝雲を月明かりで撮影したようだ。
長時間シャッターを開けて写したりもしたようで、面白い写真に仕上がっているかもしれないと
満足そうだ。私が到着した際にもまだ滝雲が流れていて、何枚かは撮影できた。
これまで何度かここで滝雲を見てきたが、この日が一番ゴージャスだったかもしれない。周囲は
ほとんど雲海で埋まっていて、高原温泉付近の上空まで覆っており、その雲海に向かって
滝雲が流れ落ちている感じであった。

ただ残念だったのは、日の出直前にその滝雲がほとんど消えてしまったことだ。滝雲が朝日に染まって
流れ落ちていたなら、さぞ美しかったであろう。

日の出前にガレ場を少し下って、紅葉を撮影した。上の写真のように、紅葉はけっしてベストな状態ではなく、
しかも見頃には少し早かったが、雲海と朝の光とで何とかごまかしてうまく写っていればいいのだが。

しかしこの紅葉、翌日にはグンと深みを増して劇的に変化した。これがもう一日早かったら…



   

これ(上の写真も)は一眼レフカメラでの撮影を終了後、行動食を食べて軽くブレイクしてから撮影地点を
立ち去る前に写したもの。あれだけ深かった雲海がすっかり少なくなっている。


   

北海洋さんはそのまま白雲岳へ向かい(元気だ!)、私は一旦テントへ戻り、朝食を食べ休憩する。
日当たり良好、昨日濡らしたザックカバーなどを干して乾かす。帽子やカッパは、早朝の撮影時に
着ているうちに乾いてしまった。

この時、士別のOさんが山小屋泊まり装備で登ってこられた。体調を崩し、今期は日帰りでしか大雪に
来ていないと聞いていたが、お元気そうで安心した。

しばし会話を楽しんだ後、私は高根ガ原方面へ散策に出かけた。高根ガ原は午後からのほうが
光線状態が良くなるのだが、午後は決まって雲が多くなるし、あわよくば明日の朝の下見にもなろうかと
考えたのだ。

この稜線も写真のようにナナカマドは壊滅状態で、ここまでひどいのもあまり見たことないくらいだ。
しかし逆に草紅葉は超当たり年で、あれだけ暴風雨にあたったはずなのにチングルマの穂はたくさん
残っているし、ウラシマツツジは例年以上に株数が多いのか台地を真っ赤に敷き詰めていた。

チングルマ畑でしばし撮影を楽しむ。ただ残念なのは、この時点でトムラウシが姿を隠してしまったこと。
ウラシマツツジは翌朝トムラや東大雪を背景に写すのを楽しみにしていたが、結局天気が悪く、これも
叶わなかった。風景写真、すべて条件をそろえさせるのは本当に難しい。


   

そのままあまり期待せずに、高原温泉沼を見下ろせる三笠新道分岐付近まで歩き続けた。
ヤンベタップ源頭部が予想以上に色付いていたので、ここでも撮影を楽しむ。ダケカンバの黄色が
やや遅れ気味だが、ナナカマドは真っ赤に色付いていて予想外にきれいであった。

ここでしばらくしてからOさんがやってきた。Oさんもハッセルを取り出して撮影にかかるも、
あまり枚数は撮られなかった。どうも気温が高いせいかモヤがかかっているようで、よく写らないだろうと
仰った。本当はもう少し太陽が西に傾いてからのほうが発色が良くなるのだろうが、たいてい
その頃は雲が多くなって日差しが来ないので、その時間帯に撮影できる可能性はかなり低い。
(この日もしばらくして雲が多くなった)

この場所は大雪山随一の錦秋を感じさせる場所で、私もこれまで何度か挑戦しているのだが、
どうにもうまく写せたためしがないのだ。まあ、もっと腕を磨いて出直して来い!ってことなのだろう。

写真は高原温泉沼方面で、黄色が遅れているがナナカマドはかなり色付いていた。おそらく
このあと2,3日がピークだったと思われる。


シーズン最後の土曜日ということもあって、テントは20張り程度あり、それなりにテン場はにぎわった。







   

ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 20160921&22&2... | トップ | 20160923~25 上... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Weblog」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。