家づくり日誌

gooで再スタート。2008~10年にセルフビルドで家と工房をつくった記録。今は榛名山麓から暮らしの便りをお届けします。

介護初体験

2017-05-17 08:51:42 | 暮らし 榛名山麓

    

 ここ榛名山は雨の日が続きます。今日も晴れるかと思ったら午前中は小雨模様。青空がみたいな、と思い、先月の写真を1枚アップします。写真左は高崎観音山駐車場からみる高崎市街。高台からは市街が一望できます。ちょうど桜が満開のころで、平日の昼下がりにもかかわらず、多くの人が訪れていました。

 写真右は、昨年秋から冬にかけて常時装着していた硬質コルセット。このコルセットで上半身を固定していました。まるで戦国武将の甲冑のよう。赤く塗れば、昨年はやった大河ドラマの「真田丸」か。

 このブログ、2つ前に「老犬介護 今夏そろって16歳」という記事があります。わが家の犬のことを書いたものです。じつはこのあとにもう一つの介護についても原稿を用意していたのですが、一つの記事に同じテーマが二つ続くと内容が散漫になるので、「老犬介護」を先にアップしてもう一つの介護はそのあとからと思っているうちに1ヶ月半がすぎてしまいました。
 遅ればせながら、もう一つの介護についての記事をアップします。文章は老犬介護のつづきからはじまります。


 クロにはかせるため人間用の紙パンツを買ってきたとき、これがあの紙パンツかと両手に広げてしばらく眺めてしまった。昨年一度、私にも「紙パンツ」という動きがあったのだ。

 転落事故で背骨を強打、骨折して入院したのは昨年9月のこと。背中のほか首も痛い。しばらくは寝返りもうてなかった。そのとき「紙パンツはきます?」という声がかかった。
 「紙パンツ? いや、いいです。自分でやります」。私に紙パンツ? 想定外だった。
 「あ、そう? 大丈夫? だめだったら無理しないで言ってくださいね。ベッド、汚れちゃうから」
 なるほど、そういうことか。寝たきりの患者に粗相(そそう)をされるとベッドが汚れて片づけが大変になる。それで紙パンツ。

 小をするときは尿瓶(しびん)を使った。しばらくは横を向くのも大変だったけど、それでも何とか尿瓶のなかに小便をした。問題は大。一日中ベッドで横になっているだけなので二、三日は便意もなかったけど、数日が過ぎるとさすがにしたくなくる。
 枕もとのブザーを押して便意を告げると介護士が差し込み便器をもってきた。ベッドを立ててもらう。介護はここまで。あとは自力。医者の許可で70度まで立てたベッドに上半身を押しつけて少しずつずりあげ腰を浮かしていく。尻の下に便器を差し込む。このあとは疲れて便器に座ってしまう。そして力む。奮闘努力の結果、ベッドの上で無事排便を終える。ブザーをおして便器の回収を依頼する。

 介護士がやってきた。便器を回収する。そのあと尻を拭いてもらわないといけない。そのために尻を持ち上げていなくてはならないのだけど、排便だけで疲労困憊しているので、ベッドに上体をおしつけ尻を持ちあげているのがとてもたいへん。するとトイレットペーパーを手にして待ちあぐねた介護士が言った。
「男の人はみんな恥ずかしがるけど、私たち(仕事だから)何とも思わないもんね」
 来年で定年を迎える女性介護士だった。

 私は尻を持ち上げるのが精一杯で恥ずかしいと思う余裕もなかったけど、言われてみるとなるほどと思った。はじめにブザーを押して便意を告げたとき、尻はどうやって拭くのだろう、拭くのは男性か女性か、との思いがかすめたのを思いだしたからだ。気が楽になった。肩の力が抜けると尻が楽に持ち上がる。介護士の手が伸びてきた。拭きおわるとベッドを倒してもらう。横になってほっとする。

 介護を受けるとはこういうことなのか。大人になってからの初体験。このような体験を積み重ねて人は年をとっていくのだろう。つぎに尻を拭いてもらうのが何年先のことか(当面その予定はない)わからないけど、前に拭いてもらったのはいつだっただろう。拭いてくれたのはだれ? 小学校に上がる前、保育園児のころ? 拭いてくれたのは保母の先生? ちがうように思う。
 では家で? 祖母に叱られながら?
 まだズボンとパンツを膝までさげたまま便器をまたぐことができず、全部脱いでから便所に駆け込んでいたときの記憶は残っているけど、尻を拭いてもらったときのことは・・・。
 失念しました。覚えていない。
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お大事にしてください (こいと)
2017-05-17 11:17:58
大変な経験をされましたね。
快復されて何よりです。
ご無理のないように、お大事にしてください。
F@大阪
こいとさんへ (tabikarasu)
2017-05-18 14:36:16
ありがとうございます。背中は土練りをすると痛みます。でもやってしまったことはしかたがないですね。とりあえず今年はビスターリ(ゆっくり)です。

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