たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

何もない町

2016-10-18 14:06:50 | 災害・自然

<南三陸町・戸倉地区>

 

南三陸町という名称を聞きますと、

多くの人が思い浮かべるのが、

津波の威力により、骨組みだけを残して倒壊した

町の防災庁舎の姿ではないかと思います。

石巻と気仙沼の間に位置する南三陸町は、

最も大きかった戸倉地区の津波高が約20m、

犠牲者・行方不明者は合わせて800人を超え、

市街地がすべて更地になってしまうほど、

甚大な津波被害を受けた地域のひとつです。

 

石巻から南三陸町へは、国道45号線で一度内陸部に入り、

山を越えて海岸沿いへと向かうルートを取ったのですが、

海に近づき視界が開けると同時に見えてきたのは、

レールのない駅舎と、川にかかる壊れた橋げたでした。

遠くで動く重機の音やプレハブ商店の灯りが、

かろうじて人の気配を伝えており、

震災前の景色を知らないよそ者にとっては、

そこに町があったことすら想像できないほど、

何もない地面だけが延々と続いていました。

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