<出羽三山神社 でわさんざんじんじゃ>
出羽三山を開山されたのは、
第32代崇峻天皇の御子、
蜂子皇子(はちこのおうじ)です。
592年の冬、父崇峻天皇が
蘇我馬子によって暗殺された後、
政治の争いに巻き込まれることを避けるため、
聖徳太子(しょうとくたいし)の勧めにより、
この出羽国に逃げ延びたといわれています。
その際、あらわれた髭の翁の助言に従い、
東の方角にある山へと向かっていたものの、
途中で皇子は道に迷ってしまったそう。
そこへ3本足の大烏(カラス)が飛んできて、
皇子を羽黒山の阿久岳へと導いたのだとか。
以来、皇子を導いた烏にちなんで、
この山が羽黒山と名づけられたという話です。