たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

神社の有り様

2016-12-25 10:00:04 | 熊野の神社

<熊野・神内神社 こうのうちじんじゃ>

 

神内神社の「異界感」の元となっていたものは、

参道を突き当って右の方角に向きを変え、

ご本殿へと続く階段を登り始めた瞬間、

はっきりと確信することができました。

神内神社のご神体である磐座は、

神域全体を覆うほど巨大な「岩」です。

参道を歩いているときはもちろん、

ご本殿の正面に立ったときですら、

その全容を拝むことができないほど、

桁外れの大きさの岩壁の一部が、

森の中から顔を出していました。

 

磐座の前には、祈祷所の建物などがあり、

また磐座自体が木々に囲まれているため、

巨岩の全体像をとらえることは不可能ですが、

仮にすべての建物を排除したとすれば、

磐座の迫力は想像以上のはずです。

古代の人々が、この大きな岩を発見し、

「神様」としてお祀りしたのも、

十分うなずける話でしょう。

神内神社に来て改めて感じたのは、

「神社に人工物は不要」ということです。

大馬神社同様、余計な建物を撤去した姿こそ、

本来の神社の有り様なのかもしれません。

この記事についてブログを書く
« 異界感の証 | トップ | 神様の依り代 »