中国で感染拡大しているのは、クレード7ではないか、鳥のワクチンが効いていないのじゃないか・・とrecombinomicsが疑念を投げかけています。
*江蘇省で分離されたH5N1は変異しており、周辺の上海・安徽省・山東省のワクチンを変更しなければならないと農業部発表。
*昨年末江蘇省で発生したH5N1は、2006年山西省で分離されたクレード7と密接に関連。
*江蘇省の鳥感染に引き続き、現在に至るヒトでの続発が見られている。香港の発表では、これらヒト感染は「北方種」だとしており、これはほぼ間違いなくクレード7のことであろう。
*かつて中国のヒト感染の主流を占めたクレード2・3・2や2・3・4とは異なるものであることも強く示唆されている。
*北ベトナムの発生もクレード7が報告されていることからも、今シーズンの流行ではクレード7が広く拡大していることがわかる。
*OIEのサーベイランスでは、クレード7はトリの間では無症状であることが報告されている。
*このようにクレード7は、はっきりしない不透明な点が多く、ワクチンプログラム上も懸念されることが多い。
これまでと違うH5N1が、鳥に明確な症状を出さずにどんどん拡大し、あちこちでヒト感染を起こしている・・これはかなり不気味な話です。
中国で鳥の鳥インフルエンザ感染の報告がない件、(政治的意図も加わった)隠蔽説なんてものが流れたりもしておりましたが、こちらの説の方が科学的ではあります。が、まだまだ不透明な点も多く、注目が必要です。
ソースは2月6日付recombinomics↓
http://www.recombinomics.com/News/02060902/H5N1_China_Vaccine_Concerns.html
H5N1 Clade 7 Vaccine Failures Raise China Concerns