新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

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やはり支援物資が消えているシエラレオネ、医師のストライキ(エボラ出血熱 EVD エボラ)

2014-12-10 23:35:36 | エボラ出血熱・EVD・エボラ・エボラウイルス感染症

これまで遺体処理チームのストライキやEVD遺体陳列事件など紹介してきたシエラレオネですが、今度はEVD指定病院医師のストライキ、その理由に「不十分な装備」があがっています。各国から山のような支援物資はどこへ消えたか。

  • シエラレオネ首都のConnaught Hospitalで医師らがストライキ。この病院では過去二日間で3人の医師が犠牲になっている。
  •  ストライキ中の医師は取材に応じ、医師たちは落ち込み勇気を失っていること、病院の設備、人口呼吸器もモニター類も他のICU設備もないことを述べている。さらに、イタリアの支援で建てられた施設も、贈られたはずの備品が無いことも。
  • シエラレオネでは感染者数が7798人とリベリアの7719人を抜いて首位になっている。特に、首都を含む西部で感染者数が増加している。

シエラレオネの港や空港には、届いた支援物資の山ができているのに、人々にゆきわたらず、感染者はエボラホットラインに35回電話しても放置、届けられるはずもものも届かないという話を紹介したのが11月29日、あれから2週間近くたった今、病院の設備がなくイタリアが援助したはずのものも見当たらないと報じられています。患者のもとにも医療現場にも届かない救援物資。

Transparency Internationalによる腐敗指数によれば、シエラレオネは174か国中119位。ビリから数えた方が早いポジションにある腐敗した国とされています。

こういう国に、生命にかかわる緊迫した緊急支援をするには、銃の力をともなう強力なロジスティックの提供もあわせて必要です。中間で掠め盗る連中を近づけない。

あるいは、管理人が在勤していたスーダンでおこなわれていた方式。衆人の注目下、むち打ちの刑やら手首切り落としやら極刑やら・・・といったノウハウをかの国に提供してもらうことも、「最小限の犠牲で最大限の救命」という点において一定の合理性をもつのではないか・・・そんな気もしてくる昨今のシエラレオネ情勢です。

ソースはAFP⇒News24
http://www.news24.com/Africa/News/Doctors-strike-at-main-Ebola-hospital-in-Sierra-Leone-20141209?

 

Doctors strike at main Ebola hospital in Sierra Leone

2014-12-09 06:25

腐敗指数ランキングは
http://www.globalnote.jp/post-3913.html

この日の丸救援物資が、それを必要とする人のところにちゃんと届くことを願っています。(防衛省FBより)

 

 

 

 


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