Tabi-taroの言葉の旅

何かいい物語があって、語る相手がいる限り、人生捨てたもんじゃない

ロックガーデン

2007年10月14日 | 名言
自身の作品について解説する山岳写真家岩橋崇至先生

池内さんからご案内を頂き、岩橋崇至先生の写真展「ロックガーデン」に行ってまいりました。岩橋先生は日本山岳会の重鎮であり、かつ山と写真を愛する人なら知らない人はいないという、日本を代表する山岳写真家です。昨日はその岩橋先生からじきじきのギャラリートークが聞けるというので、楽しみな遠足を待つ子供の如く、開催時間の30分も前に開場に入りました。そんな早い時間から、会場となった品川のキャノンギャラリーには既に多くの山岳写真ファンが集まっておりました。

山男特有の褐色に日焼けした優しい風貌の岩橋崇至先生は、会場に現れるや否や、こう口火を切ってギャラリーに詰め掛けたファンを笑わせました。「今朝まで涸沢にいました。涸沢の紅葉は今日・明日が最高のピークです。従って本当なら戻って来たくなかったのですが、本日のこのイベントのために止む山を降りてまいりました。」

会場には先生がアメリカ、コロラド高原を撮り収めた40枚ほどの作品が展示されておりました。その作品の一つ一つを撮影者自らが解説してくださるという何とも嬉しくも得難い、貴重な体験でした。今回のコロラドの大自然をカメラに収めるに際し、先生はデジタルカメラを使用したのだそうです。参加者からの質問に答えてこう言った先生の言葉が心に残りました。
「シャッタースピードと露出・・・光をどう取り込むか・・・それが今までの写真家に求められた技量でした。しかし、今ではそれらはカメラが自動的にやってくれるのです。人間がすることは構図を考えることです。『絵になる構図』が重要です」

さて、先生の奥様と最近では助手を務める息子さんとにご挨拶も終え、そろそろおいとま・・・と思ったところに、何と懐かしの夢さんが登場しました。それなら、もう一度二人で会場を!と、今度は私が即興のギャラリートークという一幕でした。

夢さん、変らずお元気でありがとう!
池内さん、素敵な感激の機会をご案内してくれてありがとう!!

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1 コメント

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ロックガーデン (池内)
2007-10-14 07:01:07
Tabi-Taroさん こんにちは

岩橋崇至さんの写真展を堪能されたようですね。
それはご案内してよかったです。

>「今朝まで涸沢にいました。涸沢の紅葉は今日・明日が最高のピークです。従って本当なら戻って来たくなかったのですが、本日のイベントのために止む無く戻ってまいりました」

岩橋崇至さんは本当に真からの「山男」なのですね。
自身のギャラリートークよりも山に居たかったとは。
慶応大学で山岳部に所属して、卒業後日本大学の芸術学部で写真技術を学び、二つを融合させて今の山岳写真家の地位があります。
世界の10人の山岳写真家として日本からただ一人選ばれております。

父上様の岩橋英遠様は日本画家として活躍しておりました。人間国宝であり文化勲章受章者です。
その父親について仕事を手伝っていたことが、今はとても役立っているようです。
その岩橋崇至さんの補佐を今は息子さんの宏倫さんがしております。
今回の取材も同行しておりました。
その精神は、代々受けつながれていくのですね。

写真は、その現場に行かなければ撮れません。
自分の足で歩いていかなければ撮れない場所もあります。
自然の驚異が画面から現れてきます。
本当に素晴らしい写真展でしたね。

写真好きのtabi-taroさんのことですから、岩橋崇至さんの写真展はとても参考になったことでしょう。
>「シャッタースピードと露出・・・光をどう取り込むか・・・それが今までの写真家に求められた技量でした。しかし、今ではそれらはカメラが自動的にやってくれるの です。人間がすることは構図を考えることです。『絵になる構図』が重要です」

Tabi-Taroさんの撮った写真の構図を見るのがいつも楽しみです。そのときの心境を考えると勉強になります。
岩橋崇至さん写真展の報告を有難うございました。

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