治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

ご都合エビデンス重視

2017-03-13 08:47:22 | 日記
六年目の311、あのあとのことをいろいろ思い出していました。
節電っていうことで暖房消して毛布かぶって仕事してたな。
放射線量がはっきりしない中、とりあえず一日に一回は外出して郵便局に行ってた。
ご縁のあるところに少しずつ送金してました。

でもJDD(発達障害ネットワーク)には送んなかったなあ。
何しろ自分のところのえらい先生たちを被災地に送り込むのに寄付を募っていたので、開いた口がふさがらなかったのです。日本中が自腹切って被災地を助けようとしているとき、どっかの大学のリッパな先生たちがなぜ旅費を寄付にたかるのか。
それぞれ自腹で行け。
と思ったから送金しませんでした。

あの頃のJDDは今ほど落ちぶれてなかった。
東京のど真ん中でやる年次大会の参加者が、日本の端っこでやる本を一冊出しただけの普通のおばさん(こよりさん自称)の講演会の参加者数と変わらない、なんて状況ではなかった。
その後握手会というB級アイドルみたいな商法に走ったり、「センターオブセンター」(キリッ)として他業種から参入してくる不届きものをランク付けしようと思ってその後消息不明になったり、と迷走が始まったわけですが、そもそも最初のつまずきは未曾有の国難の際にもたかり根性を発揮してしまったことかもしれませんね。

なんだっけ。

そうそう、それを思い出したから久々にまたJDDのHPに行ってきたんですよね。
そしたらまたすごいことやってたよ。ネタに事欠かないね。
通級の教員数を基礎定数化したいと文科省が言った。
つまり児童数に応じて必ず確保できるよう予算がほしかったのね。
そうしたら財務省が拒んだ。
理由は「効果が見られないから」。

わっはっは。特別支援教育に実は効果がないことは財務省も気づいているんだね。
何しろ早期介入してさんざん特別支援したあげくニートを製造するカンタンなお仕事だから。
十年経つといろいろばれるよね。
先日どっかで「支援された人ほど就職できないのでは?」みたいな論調がありましたけど「知ってた」としか言えない。「この支援じゃ逆効果だ」って私は二〇〇八年かそこらには言い始めていましたよ。

そしてギョーカイ圧力団体であるJDDはその他の団体とともに財務省ばかやろー障害児の権利を! と緊急アピールを出しているわけですが、その際の言い分がすごい。

曰く「子どもによって持っている課題は様々で、効果を数値で測ることはできない」ですって。
呆。

新参者が入ってきたら「センターオブセンターのわれらこそエビデンス!」とボス風吹かせて頼んでないのに仕切ろうとする海老踊りな人たちが財務省に対しては「子どもはいろいろなんでエビデンスなんて無理です! とにかく金出せ!」って。
彼らののたまう「エビデンス重視」がいかにご都合主義か露呈したっていうもんです。

この話をFBでしてたら釧路高専の松崎先生がアクティブラーニングの流れを指摘してくれて
おお、そういう風に教育が変わろうとしていくのならおそらく通級指導に予算が増えることはないはずで

そして「通級している児童の数が増えたのが効果があるというエビデンス」とかJDDその他の皆さんは言ってますけど

効果があるのなら減るはずで。

花風社クラスタの中には通級使ってたけどもういらないよ、というくらい発達した人普通にいるわけで。


まあ特別支援教育自体がギョーカイの利権となっているということに財務省が気づいてしまったのなら、皆さんとしては「そういう流れの中で身を処す」ことを考えた方がいいですよ。

ひとつは特別支援教育に効果を求めること。

私は何も、予算を削れと言っているわけじゃないです。
削ってほしくなかったら効果を出せということ。
だから予算がほしい人は、現場に「結果出せ」と言いましょう。


もう一つは

治るが勝ち!

ですね。

この流れの中では

どう見ても「治るが勝ち」。

自分のためにも

予算をより必要としている人たちのためにもね。


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治るが勝ちに同意です (こより)
2017-03-13 09:12:27
私は何の肩書もない普通のおばさんですが、子ども達を見ながら 家事や介護や時にはパートにも行き、時間がない中でも 子どもたちは 育っていき、最後は 就職して 収入を得るようになり、毎日元気に働いています。

働く事で苦労は ありますが、それも乗り越えて 頑張っているようです。会社での愚痴は 話しませんが、顔を見てると「ああ 何かあったな」と思う日があります。コーヒーを入れたり お菓子を出したりするくらいしか できませんが、翌朝は また元気に出かけていくのを頼もしく思いながら見送ります。

支援とは無縁でしたが、制度は利用しながら、不登校時代に「碌な人間にならない」と先生に言われた長男も、「一生文字の読み書きもできない」と医師に断言された次男も、今は 「毎日働く大人」になっています。

支援を受けたことがないのでよくわかりませんが、私の子ども達の周囲にいた「支援を受けていた子」たちの予後が良くないので、支援を受ける時には 見極めていかないといけないし、いい支援があったとしても 家庭と 本人の努力が 伴わないと どこかでおかしくなっていくのかなあと 感じています。

やっぱり 治るが勝ちに同意です。

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