治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

FIFAと茨城県自閉症協会

2014-04-08 15:18:37 | 日記
朝、FIFAが半島からの抗議に屈し、旭日旗モチーフのユニフォームのオンライン販売を自粛したとかいう情報が回ってきた。
本当だとしたら、FIFAも情けないなあ。
Say No to Racism
はどこいっちゃったんだろう。
まあそれだけ半島の皆様の攻撃がうるさかったのかもしれない。
あるいはFIFAのことだから、SAMSUNG対策なのかも。

それでふと思い出したのが茨城県自閉症協会のことである。

何を唐突に
とお思いでしょうし、私もFIFAと旭日旗の話聞くまですっかり忘れていたんですけどね。
自分のブログ検索してみたら、もうあれから四年もたってるし。
っていうか事の真偽も明らかではないし。真偽は確かめなかった。確かめる必要も感じなかった。

茨城県古河市のお母様たちからご連絡があったんですよね。
詳しくはこのエントリを見ていただければわかるけど
少なくとも当時は、まだまだ自閉症に関して知られていなくって、それを知らせるための講演会を親の会として手作りで計画したんだけれど、予算がないというご相談がありました。

本当はニキさんや藤家さんが呼べればいいんだけど、旅費もかかるし
じゃあSUICAでいける範囲に住んでいる私が伺いましょう、と。
会場はパブリックな場所。そうやってこじんまりと、でもなんとか地域に理解してもらいたいというお母様たちの手作りの集まりでした。
でも行ってみたら、とても立派な会に育っていたのは記事に書いたとおり。

そして真偽のほどは不明ですが、茨城県自閉症協会が、この会の後援をしたそうです。
どうして真偽のほどが不明かというと
私は申し訳ないけど、現地の自閉症協会の後援があるかどうか気にしたことがなく
この会も主催者さんだけとやりとりしていたので、どこが後援かとかあまり気にしていなかったのでした。

それでもどうやら茨城県自閉症協会がこの会を後援し
そして2chかどっかで「浅見の講演会を後援するとはけしからん!」みたいな運動が起こり
そして2chの民かなんかがFIFAに抗議する半島民のように茨城県自閉症協会に攻撃をしかけ
そしてどうやら後援を降りたらしい、とまことしやかに語っていた人が
当時名大病院、現愛知県コロニーの吉川徹医師です。
2ch情報と前置きして、拡散していらっしゃいました。
児童精神科医って、日本で足りない足りないっていわれていますよね。
第一人者が激務でしょうに、熱心に2chをチェックしていらしたようですね。ご苦労様な話です。

ただし真偽のほどは本当にわかりません。
主催者の方からも、「こういうことがありました」とか一切なかったし
記事にあるように、本当にまた一種独特のすてきな会だったのですよ。お天気もとてもよくて。何世代もの家族の方々が熱心に聞いてくださって。
行ってよかったなあ、と心から思える会だったのですよ。

その後、千葉県での講演のとき、ベムこと宮本晋がおばかなメールを主催者に送り、それが警察の手に渡ってしまったのはここで繰り返し書いていますが

千葉県でも動揺があったそうです。
やっぱりね、そういううるさい人がいると「やめようかな」って思うんでしょうね。それはわかる。
話し合って、予定通り行うことに決めたそうです。

主催者がどういう決断をしようと、私は、それはそれで受け止めますよ。
抗議があってやめるのなら、しょせんその程度のこと。
鳥烏賊だっていうだけの話です。
相手が鳥烏賊なのは、私の力の及ばぬところ。
それだけの話です。

そしてこういう経験を重ねてきたことが
私にとってはかえって成功体験になっているのかもしれない、と思います。
自分たちの気に入らない講師の講演に集団で抗議する不思議なメンタリティの人たち。
まるであらゆるところに旭日旗モチーフを探してあるいては八つ当たりメールを送る隣国の人々(の一部)のようです。
それは苦しそうだけど、私のせいじゃない。
私は結論を受け止めるだけ。そして与えられた仕事を精一杯やるだけ。

翻って、私を見てください。
匿名でやり放題やっていて、実名ばれたとたんにぱたっとやめて死んだふりをしている吉川徹氏が行うペアレントメンターの講演会
「ばからしいなあ」と意見表明はするけど、行くなとは決していいません。
みんな方向性は自分で選んでいいんだし
人は様々だから。
死んだふり支援者と猿烏賊が共依存関係になってくれるのは全然かまわない。
こっちに攻撃してきたり
他人から選択肢を奪おうとするようなベムみたいな自他の区別のつかない振る舞いをしない限り。
ABAだって攻撃するほど興味もなかったんです。
ただ身体アプローチにはエビデンスがない、ABAにはエビデンスがあるとどや顔している人に限って成果が芳しくないのはなぜなのか、心の底から不思議なので疑問に思っただけなんですよ。

実際に茨城県の自閉症協会が後援を一時したのかそれを引っ込めたのか今となってはわかるすべもありません。4年前の小さな会、覚えている人もいないでしょう。
ていうか茨城県自閉症協会の人は一人も知らないし、ぐぐったことさえありません。
でも、FIFAと半島と旭日旗の件で、急に思い出してしまったのでした。

先ほども書いたように
こういうことがあっても、でもやっぱり出かけてみるとそこには出会いがあり有意義な時間がありあたたかな思い出があり
という体験を重ねると

これだけ妨害されてもやはり次々といいご縁に恵まれるという体験を重ねると

敵を作ることが、ますます怖くなくなるんですね。
これが経験値じゃないかな。

それにしても改めてこう来し方を見てみると

本当に、どうしようもない人間が多いギョーカイですね、ここ。
私はなんでこんなところでうろうろしてきたんだろ、四年間も。



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