治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

赤いお札

2015-05-30 08:22:56 | 日記
著者校が返ってきたら暑苦しい原稿がさらに暑苦しくなっていたので
昨日はせっせとそれをやってました。

やりかけの原稿は稀勢の里関直筆サインクリアファイルに保存。
どれだけ私が本気かわかるでしょう、皆さん。

でも

なんかだるい。

これは原稿のせいではなく、気圧の問題らしい。
「今日は早く寝ましょう」というついーとが回ってきた。

うんそうしようかな、と思ったけど、原稿があまりに暑苦しいので
やっぱり汗をかいてから寝ることにした。

トレッドミルの上でNHKの九時のニュースを見る。
クロネコヤマトが山形のさくらんぼを次の日香港に届けるんだって。
香港の人が甘いさくらんぼを食べて喜んでいる。

えっと日本がイノベーションの国ではないという前提で進んでいたなんとか発掘プロジェクトがあったなあ。

なんて思い出しましたよ。
甘いさくらんぼも迅速な流通網も日本で生まれたんですけどね。

なんかさー
実は日本も多様な才能を活かしているんだ、という事実を最初から否定して始まっているプロジェクトって面白くないよね。

帰ってきたらやすさんがブログをアップしていた。
昨日の私が書いた内容を「大卒の人に『親亡きあと』かあ」という切り口で。
たしかになあ、と思いましたよ。



たしかにやすさんの言う通り、親亡きあとの心配って
重心の人、知的に重い人、重い身体の人
ならわかる。
「センターオブセンター」のさらに中核団体である叡智を集めて早期支援しながら
なぜ大学まで行ける人の「親亡きあと」にさらに介護給付を求めるのか。

その分、重度の人の社会資源を奪うことになるじゃないですか。

でも昨日も言っていたとおり「知ってた」です。
このまんまでは早期介入したあげく、そうなる人が続出するだろうという予感が
私には六~七年前からあったのです。

昨日こういうかるたを作ったばかりでした。

=====

ギョーカイ人 研究すれども 支援せず



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この会は入会希望者が多くても、絶壁のように拒否された人も多かったそうです。
地域資源の少ない時代は、みんなすがるような思いで門をたたいたのでしょう。
でも入会者を選びに選んだ。

それは今になってみると、研究のために対象をコントロールしたかったからじゃないのか。
それくらい、残念な結果です。
だって別にそれほど権威のある会につながっていなくても、生き生きと一般社会で暮らしている当事者たくさんいるじゃないですか。花風社の読者でもそうじゃなくても。

「支援団体につながるゆえによくならない」
こういう事態を予測していました。
それが今当たっています。

青いお札作っている場合じゃなかったな、と反省しました。
本当のことを知ってもらわないと、被害者が増える。
だから赤いお札を作りましたよ。

どうぞ。





「生きづらさは、社会が受け入れてくれないから」
なんていつまでも社会のせいにしていたら、一生を棒に振りますよ。