治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

余分な五年間

2014-04-16 11:27:12 | 日記
ニキさんの原稿を読んでいました。
「10年目の自閉っ子、こういう風にできてます!」ね。

つくづく、つくづく、異文化だと実感。
そして自閉のまんまで健康で幸せになれるって実感。


ニキさんからは
「字数多くてごめんなさい」と言われましたが
いいのいいの、字数が多いのは。

こうやってとことん説明してくれると、私の中で高まるものがあります。

それは引退意欲。

考えてみたら、2009年に引退するはずだったけど
遺書のつもりでこの本作ってたんですよね。



あれほど弱かったひとがここまで安定するよ、っていうことはギョーカイに疑問を持ち始めた人たちにメッセージとして残していこうと。

そうしたらこの話が持ち上がってしまい




というわけでずるずると引きずってきたけど
考えてみたら2009年で引退していたら、「10年目の自閉っ子」は出なかったんですけど

今回ニキさんがこれだけ余すところなく書いてくれると
本当に私の仕事、これで終わりなんじゃないかな、っていうのが今の実感です。

でも続けていたから、いろんな本が生まれたし

最近は栗本さんに会って
「続々自閉っ子」の中でニキさんが言及し、私たちに衝撃を与えた問題

「寝返りがオートマにできない」っていうのも、実は自閉っ子の不具合を表していることがわかったり

そしてそれが治癒可能なことだっていうのも栗本さんの指導を受けた読者の方々の様子で最近わかってきたりで
(寝返りオートマになっていると眠りの質が上がっているそうです。そりゃそうですね)

思えば「ああこれでもう発達障害やめていいや」って一冊の本を作り終えたときに思うって
それだけいい本だっていうことかも。

そしてきっとまた「10年目」を作り終えたときに、そういう気持ちになりそうです。

もうすぐ。

あとはアートワーク。
縁起のいい表紙になりますよ。