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[マンガ] ネオ寄生獣 f

2015-03-25 | マンガ
連載終了から丁度20年が経過した「寄生獣」ですが、その高度な物語性は時代を超えて未だ色褪せることは無く、来月完結編が公開となる実写映画版や間もなく最終回が放送されるテレビアニメ版によって、今も新たなファン層を獲得し続けている名作です

”名作” と呼ばれる作品の条件として、読者がただ内容を受け取るだけではなくて、そこに込められた問題提起やら魅力溢れる設定やらを活かして様々な想像を繰り広げる余地がある~という点が挙げられると思いますが、”あのキャラのその後はどうなったのか?”、”あの時あのキャラはどういう事を考えていたのか?”といった物語で語られなかった要素を補完的に想像したり、”あの時○○をしなかったら?”といった if の物語を想像してみたり、名作と呼ばれる作品に触れた際には誰もがこういった経験があるのでは無いでしょうか

そんな「寄生獣」という格好の題材に、現代に生きる漫画家たちが集結してトリビュートする企画が「ネオ寄生獣」です(何年か前に「デビルマン」や「ブラックジャック」といった作品のトリビュート企画も評判となりましたね)

3月23日に発売された単行本「ネオ寄生獣 f」は女性作家ばかりの作品をまとめたアンソロジーで、マンガ好きとは言ってもすっかりおっさんなオレとしてはほとんどが知らない作家さんだったんですが(汗)、ホラーからギャグまで非常に幅広い趣向に多いに楽しまさせて貰いましたヽ(^O^)ノ

女性作家ならではの心情描写の繊細さや奥深さが秀逸で、その分、アクション要素がほぼ無い作品ばかりなのも逆に納得が行ってしまうカンジでしたね

シンイチとミギーと同様の(人間の脳が生き残ってる)寄生関係のバリエーションがやはり一番人気というか、安定した面白さで作家さん達も描きやすかったのかなという印象でしたが、個人的にはシンイチの父親にクローズアップしたエピソードが大好きですねえ……確かにそう言われてみると、あれだけシンイチの身近にいた父親が何も気づいていないハズはなくて、果たして彼がどういう心境だったのかを ”父親の目線” で表現したのには見事に泣かされてしまって(ノД`)、その着眼点と発想の素晴らしさには感心することしきりでした

「ネオ寄生獣」はアフタヌーン本誌でも連載企画が進行中で、そちらも本格派の作家がズラリと参戦しているみたいなので、いずれ単行本化される日が楽しみでなりません( ゜∀゜)o彡゜

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