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[映画] ダンケルク

2017-09-09 | 映画

「ダンケルク」を川崎109シネマズにて観てきました

第二次大戦の初期、ドイツ軍に大敗したイギリス軍兵士40万人がフランスの浜辺(イギリスの対岸)に取り残された結果、民間の船も総動員して実施された ”ダンケルクの撤退作戦” を描いた戦争映画です


 ※史実とはいえ、ネタバレを気にせずに感想書いてますので気になる方は注意


「プライベートライアン」等、ヨーロッパ戦線でよく題材にされる ”ノルマンディー上陸作戦” とある意味、対になっているこの撤退作戦についてオレが知ったのは丁度今年の頭、伊集院光のラジオに出演した「この世界の片隅に」の片渕監督がオススメしていた「つぐない」(2007)という映画でした

「つぐない」では、ダンケルクの浜辺にて救助船を待つ大量の兵士たちの様子が延々と5分間もの長回しワンカット映像にて描写されているのが凄まじいインパクトだったんですが、あの絶望的なダンケルクのシーンを一本の映画でじっくりと、しかも手がけるのはクリストファー・ノーラン監督とくればこれはもう期待するなっていうのが無理ってもんで…

…といった流れでオレは今作の劇場公開を待ちわびていたんですが、

うーむ…

2014年の「インターステラー」以来のノーラン監督の新作ということで事前の期待が過大になってしまったっていうのとは関係なく、”面白いか面白くないか” と問われれば、”面白くない” としか答えようが無い映画でした(-_-;)

えっと、言葉が難しいですが、敢えて ”面白くならない” ようにしてるというか

凄い映画なのは間違いないんでしょうけど、あまりにもストイックに過ぎて、”娯楽性” が極限まで削ぎ落とされちゃってるのがなあ……目的がとにかく ”撤退” することなので、イギリス軍側の登場人物たちは ”戦う” 描写すらほとんどなく、ただひたすら逃げ惑う中で ”無駄死に” していく陰鬱とした描写が延々と続くのがツラすぎです…

しかも登場人物のほとんどが名前すらまともに出てこなくて、こういう作品が本当の意味での ”群像劇” というやつなのかもしれませんが、いやはや思い切った作風にしたものです(゚д゚;)

一応、”徴用” された民間船の船長らの義勇心や、イギリス空軍のパイロットが奮闘する ”ヒロイック” な描写もあるにはあるんですが、それらのシーンにおいても観客の気分を高揚させる気がほぼゼロだったりするので(敢えてマイナス要素ぶちこんだり)、もうげんなりするしかありませんでした

時間軸が少し錯綜して、兵士と民間船とパイロットの視点が交錯するのはノーラン監督らしい展開でちょっと面白かったりもしたんですが、(映画を面白くする仕掛けというより)脚本上のご都合主義みたいなのが鼻について感じられたのが残念…

そういやラストで40万人中、33万人が救出されたという説明でビックリしたんですが(7万人も無駄死にしたというショックの方はともかく)、Uボートの驚異の中で33万人を輸送したってどれだけの民間船が動員されたのやら……映画ではせいぜい十数隻くらいの小型船しか描写されていなかったので、こんなの焼け石に水にしかならないだろう、みたいに絶望しながら見ていた観客はオレだけでは無いと思いますσ(^_^;)



まあ、極端に ”体験型” に振り切ったタイプの作風ということで、今作も間違いなく映画という媒体の本質の一つを体現してはいるんでしょうけど、個人的には流石についていけなかったという気分で劇場を後にしました

 

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