問題発覚後、4回目の会見に臨んだ西川氏は冒頭、約5秒間頭を下げた。無資格検査が長年続いた背景に「現場認識とギャップが大きい社内基準を放置したことが要因」との見方を示し、経営陣と現場の間に「壁や距離」があるため「現場から問題提起されない」と訴えた。

 一度も会見の場に姿を見せなかったカルロス・ゴーン会長について西川氏は、「執行責任は私が持っている。(ゴーン氏から)今の責任はあなたにあるから、あなたがやれ、と(言われた)」と言葉を濁した。

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日産自動車の無資格検査が報じられた時、無資格と言っても形式的な資格がないだけで

知識は有資格者と殆ど変わらないのではと、軽く思っていました。

 

しかし今日の社長の会見を見ていてふと思ったのですが、

これって経費削減の為、儲け至上主義から出た負の部分で

従業員、それも言い方悪いですが下っ端にしわ寄せが来たと思うのです。

 

日産自動車と言えば、かつてカルロス・ゴーン氏への高額報酬が話題になってことがありました。

億単位で驚いたことを記憶しています。

 

ゴーン氏への昨年度の報酬は10億9800万円ですが、この報酬の一部を少しでも従業員の給与に回していたら、

そして安全の為の検査に予算が付き、有資格者が検査していたらこの様な問題が起こらなかったと思います。

 

なんといっても自動車メーカーにとって安全の為の検査は重要ですが

この安全に対する認識が低かったのもあるでしょう。

事故を起こさない為にも、そして購入者にとって購入の可否を決める根拠にもなるのですから

正確さが重要なのは言うまでもありません。

 

アベノミクスのおかげなのか、たまたま世界経済が好景気なのか株価も上昇傾向です。

しかし好景気という印象がないとの声もよく聞きます。

会社は儲かっているが、給料に反映されていないとも言われています。

内部留保が多過ぎとの声も聞きます。

 

もう少し役員への高額報酬を見直していたなら、また企業の根幹にかかわる部門を重要視すれば

この様な問題も起こらなかったのではと思いますし、

従業員は企業の財産との認識があれば、従業員への給与の見直しもあると思います。

 

先日小泉進次郎氏が安倍首相の企業への3000億円協力依頼を批判していましたが

この安倍首相の言葉が企業経営者の認識が変わればそれはそれでいいと思います。

今一度、経営者は原点に戻り、好景気への切っ掛けを作ってもらいたい事と

日本企業としての「真面目さ」「謙虚さ」を思い出してもらいたいです。

一度失った信用を回復するのは難しいです。

それは不正をした一社だけでなく、業界全体ひいては日本の信用にも関わって来ることを

企業経営者や企業上層部はこの事を認識してもらいたいです。

 

 

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