くすり屋さんの独り言in北京

ヤクザ・イシ(石原 洋一)のブログです。環境・自然に興味あり。最近、中国の環境問題にシフトしました。

カフェイン中毒について

2008年01月30日 21時33分48秒 | Weblog
カフェインは目覚ましには良く効く薬です。普通ドリンク剤には1本あたり50mg入っています。これで普通は眼が覚めます。常習者になると50mgでは効果がありません。100~300mg位は必要になります。
 私も経験上300mgまでは飲んだことがありますが、さすが胸がドキドキと頻脈になり多少慌てた事があります。
 カフェインは常習すると、どの位まで飲用可能か?興味がありましたが現実のデータが手に入りませんでした。ところが今日届いた雑誌「中毒研究」に驚く無かれ68gもカフェインを飲んだ例が載っていました。68gは68000mgです。自殺目的で市販薬のエスタロンモカ(無水カフェイン2OOmg/錠)を340錠飲んだんです。次第に嘔吐、四肢のしびれが出現し、耐えられなくなったため自分で救急車を呼び、服用約3時間後に病院に着いたとあります。この例は救急処置により救命できた例ですが、体外血液洗浄装置がある病院だから助かったといえます。普通の救急病院だったら、まず助からなかったでしょう。
 カフェイン中毒の症状は多彩であり、循環器系、呼吸器系、消化器系、代謝系など全身的に中毒症状が認められると教科書には書いてあります。致死量は成人で150mg~200mg/kgとあり、体重50kgでは7.5g~10gになります。カフェインの濃いコーヒーで1杯50~100mgですのでカップ100杯飲むと死ぬこととなります。通常考えられない量ですので安心してコーヒーは飲んでよい飲料という事です。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿