Naoto Amaki
天木 直人
秘密保護法案への反対デモが連日報じられ、それに反対する学者やジャーナリストの動きが日増しに広がっている。
きょう11月27日の各紙は、秘密保護法案を強行採決した安倍自民党政権をこぞって批判している。
それにも関わらずなぜか秘密保護法案反対の動きは盛り上がらない。
なぜか。
それはこの国の政治が国会で茶番を繰り返しているからだ。
自民党が強行採決しようとした時、にわかに反対の意思表示をする議員の顔ぶれを見て笑ってしまった。
その中にはさっさと自民党へ行ったほうがいいような民主党の長島昭久や渡辺周の顔があった。
日本維新の会の藤井孝男や松野頼久らが秘密保護法案の内容には賛成だが強行採決は認められない、などとわけのわからないことを言っていた。
安倍首相にすりよってさっさと賛成したみんなの党の渡辺善美のほうが、正体を明らかにしただけまだわかりやすい。
社民党を見限って民主党政権入りをした辻元清美などが、なんでこの場面でテレビの画面に映ろうと出て来るのか。
これ以上国会でいくら審議をしても無意味である。
秘密保護法案は成立か廃案しかない。修正派はみな隠れ賛成派だ。
廃案を明言しているのは共産党と社民党だけである。
これでは廃案には追い込めない。
それが分かっているから秘密保護法案反対の動きは盛り上がらないのである。
大手メディアが安倍自民党政権を批判してみても八百長だと思えてくるのである(了)