教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

42歳女性を声もかけずに後ろからメッタ刺し…物静かな高校2年生はなぜ凶行に及んだのか?

2016年07月17日 12時48分58秒 | 受験・学校・学問
産経新聞2016.7.17 08:00

『進士康子さんの遺体が発見された現場付近を訪れる捜査員ら=7日午前、茨城県龍ケ崎市佐貫町の西谷田川(鴨川一也撮影)(写真:産経新聞)
 「1人で殺害して、遺体を川に捨てた。女性は知らない人だった」-。死体遺棄容疑で逮捕された、茨城県つくば市に住む県立高2年の少年(16)は茨城県警の調べに、そう語ったといたう。のどかな田園地帯を流れる川で、1人の女性の遺体が見つかったことで明るみに出たこの事件。「成績優秀で模範的」と言われる少年が、なぜこのような凶悪犯罪に手を染めてしまったのか。真相はいまだ謎に包まれている。
5日夜、両親に付き添われ、1人の少年が県警つくば中央署に自首をした。「現場付近でパトカーを見て、すぐに(自身の犯行だと)分かって捕まってしまうと思い、親に相談した」という。
さかのぼること数時間前の同日午後4時ごろ。同県龍ケ崎市を流れる西谷田川の土手を散歩していた男性(71)が、同川にあお向けに浮いている女性の遺体を発見した。発見当時、遺体は青いTシャツに青いジーンズを身につけており、靴は履いていなかった
遺体は損傷が激しく、虫による蚕食(さんしょく)もみられ、頭の一部は白骨化。県警によると、発見直後には年齢など見当がつかないほどだったという。その後、女性の遺体は同県牛久市の職業不詳、進士(しんじ)康子さん(42)と判明した。
翌6日、死体遺棄の容疑で少年は逮捕された。逮捕容疑は6月30日夜、龍ケ崎市佐貫町の西谷田川に進士さんの遺体を遺棄したとしている。』 「声は掛けずに後ろから刺した」
少年のこの供述を裏付けるように、司法解剖の結果、遺体の上半身には、背中を中心に先の鋭ったアイスピックのようなもので刺された傷が数十カ所あったことが判明した。その一部は肺にまで到達するほどだった。県警は少年が川の近くの路上で、進士さんの背後から執拗に襲ったとみて、殺人容疑も視野に捜査を進めている。
 県警は少年の「凶器は捨てた」という趣旨の供述をもとに現場を捜索し、「フィッシュピック」と呼ばれる釣り道具を押収した。フィッシュピックは釣った魚の鮮度を保つ「活け締め」などに使う、先端のとがった道具だ。県警は凶器の可能性があるとみている。
進士さんが遺棄された現場周辺には水田が広がっていて、住宅や店舗はない。街灯もなく、夜は暗闇に包まれる。昼も近くを通行するのは、散歩をする人や釣りをする人くらいだ。西谷田川は休日にもなると、ブラックバスやヘラブナなどを釣りに来る釣り人が集まる。
捜査関係者によると、少年の趣味は釣り。「現場付近を何度か通ったことがある。釣りに行ったこともある」と供述しており、県警は少年が土地勘があったとみている。
 逮捕の知らせを受けて、少年が通っていたつくば市の県立高校にも衝撃が走った。緊急の記者会見で校長は「少年は成績も優秀で模範的な生徒だった」と語り、「おとなしく、入学してからこれまでの間、トラブルを起こすことはなく、家庭で問題があるとも聞いていない」と説明した。
 少年は遺体を遺棄したとされる6月30日とそれ以降も普段と変わらない様子で登校しており、6日に少年の保護者から「体調不良で休む」と連絡があるまでは授業に出席していた。担任の教員は「特に変わった点はなかった」と話しているという。少年は一体どんな気持ちで登校していたのだろうか。
フィッシュピックが見つかった後も、県警は現場集辺の捜索を続けた。これまでに現場集辺の川から進士さんが乗っていたとみられる自転車、進士さんのバッグを発見している。少年が犯行時に乗っていた自転車も押収。少年は「自転車に乗っていて、現場付近で被害者に会った」とも供述している。
 遺留品が次々と見つかる中、それでもなお謎に包まれたままなのは、少年が進士さんをしつこく刺した動機だ。
面識がないという少年と進士さん。進士さんの母親と親交があった女性(68)は「康子さんは優しく、おとなしくて良い子でした。ショックというか、かわいそう。痛かったろうな…」と言葉を詰まらせる。
進士さんは高校生のころに母親をなくし、父、勝也(まさや)さん(76)と2人暮らし。その勝也さんは「やりきれない気持ちです。残念の一言です。自分の娘ですから…」とうなだれた。
 捜査関係者によると、強盗や乱暴の形跡は見当たらない。事件当日、2人の間に何らかのトラブルがあったのか。それとも通りかかった女性を狙っただけの、通り魔的犯行なのか。供述をつなぎ合わせても、動機はなお見えてこない。(水戸支局 鴨川一也、上村茉由)_
動機無き殺人事件が、
最近の日本では多いです。大人も子供にも共通している問題です。
自分とは無関係な他人を殺しても、何らも解決しないと思いますが。
今の病める日本の社会の投影ではありませんか。
このような事件の防止のためにも心の病を治療する精神科医今の日本の現実を精神医学の立場から分析してもらう必要が有ります。

コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 民間団体が、密かに政府与党... | トップ | 生活苦と闘う定時制球児、最... »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
本当の敵は遥か遠くに隠れていて見えない (ななし)
2016-07-17 13:58:04
現代社会は支配のテクニックが巧妙で、本当に怒りをぶつけるべき対象がステルス化されてしまっています。そして共同体も解体された結果、利益(金銭的、心理的)の提供者と受益者が分断され、共同体からの利益の還元がないまま、利益を提供させられ、不利益は全て自分のせいであり誰のせいでも無く自分だけで受け入れ解消しなければならないという状態が多くなった。その結果、不満だけがたまり、怒りの原因を言語化、見える化する能力も育たなくなった。かつて怒りは社会へ向けられた。その次の世代は怒りを会社や先生、親へ向けた。更に次の世代では怒りを自分へ向け、自傷行為が流行った。最近ではそれもさせないような教育がなされ、そして学校では虐めもさせない教育になった。結果、怒りのエネルギーは、全く無関係な対象へと向けられるに至った。

コメントを投稿