教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

慶応大「入学金値下げ」…実は学費アップ

2008年03月24日 12時31分58秒 | 受験・学校

『 慶応大学は、3月21日、2009年度から学部入学生の入学金を値下げし、将来は全廃すると発表した。外国の大学では導入例が少ないとされる入学金の負担を下げることで、優秀な留学生らを集める狙い。一方で年間6万円の「在籍基本料」を新設し、授業料なども見直すため、卒業までの納入額は、薬学部を除いた全学部で増える(薬学部は納入額の変更を検討中)。受験生側の反応が注目される。  入学金は2009年度から、現行の34万円が20万円になる。安西祐一郎塾長は「外国にも開かれた学塾として発展していくために第一歩をしるすことが大事だ」と話した。一方で09年度から授業料や施設設備費を見直すため、特に文、経済、法、商の4学部は4年間の納入額が約18%増と、負担が大きく増える。安西塾長は「文系学部はこれまでが非常に低廉だった」と理解を求めた。 また、同大は新たな学生支援策として、2008年度から家賃補助制度を始める。主に首都圏以外の出身の学生に対し、1人当たり年間12万円を4年間(医学部、薬学部薬学科は6年間)支給するという。対象は1学年当たり約400人を見込む。 』アサヒ・コムトップ入学金を上げずに、授業料を上げて来たのがのこれまでのほとんどの私立大学のパターンと思いますが。慶応大学の学費一覧表を調べて見ました 。入学金14万円を下げても年間在籍基本料6万円を新設されたら、10万円分安くなったとは言えません。保護者の負担になります。

「慶応大学の学費一覧表・大学案内のホーム・ページから引用

平成20(2008)年度の入学に必要な費用は次のとおりです。
(単位:円)
    文学部 経済学部 法学部 商学部 医学部

入学金 340,000 340,000 340,000 340,000 340,000
授業料 春学期 365,000 365,000 365,000 365,000 1,475,000
秋学期 365,000 365,000 365,000 365,000 1,475,000
施設設備費 80,000 80,000 80,000 80,000 270,000
実験実習費 --- --- --- --- 190,000
情報ネットワーク
登録・利用料
5,000 5,000 5,000 5,000 5,000
体育実習費 8,000 8,000 8,000 8,000 8,000
学習指導資料費 6,300 6,300 6,300 6,300 6,300
小計 829,300 829,300 829,300 829,300 3,429,300





学部研究会費
学会誌配布費用
--- 6,000 10,000 8,000 ---
学会資料購読料 --- --- --- --- ---
学生自治会費 750 750 750 750 750
学生健康保険
互助組合入会費
   同 組合費
100

3,500
 100

3,500
 100

3,500
 100

3,500
 100

3,500
学外実習保険料 --- --- --- --- ---

小計

4,350 10,350 14,350 12,350 4,350
合 計 1,173,650 1,179,650 1,183,650 1,181,650 3,773,650
(授業料分納の場合) 808,650 814,650 818,650 816,650 2,298,650

    理工学部 総合政策学部 環境情報学部 看護医療学部 薬学部 薬学科 薬学部 薬科学科

入学金 340,000 340,000 340,000 340,000 340,000 340,000
授業料 春学期 575,000 460,000 460,000 460,000 750,000 630,000
秋学期 575,000 460,000 460,000 460,000 750,000 630,000
施設設備費 130,000 240,000 240,000 240,000 270,000 270,000
実験実習費 100,000 20,000 20,000 190,000 190,000 190,000
情報ネットワーク
登録・利用料
5,000 --- --- --- 5,000 5,000
体育実習費 8,000 8,000 8,000 8,000 8,000 8,000
学習指導資料費 6,300 6,300 6,300 6,300 6,300 6,300
小計 1,399,300 1,194,300 1,194,300 1,364,300 1,979,300 1,739,300





学部研究会費
学会誌配布費用
--- --- --- --- --- ---
学会資料購読料 --- 8,000 8,000 8,000 --- ---
学生自治会費 750 750 750 750 750 750
学生健康保険
互助組合入会費
同 組合費
 100

3,500
 100

3,500
 100

3,500
 100

3,500
 100

3,500
 100

3,500
学外実習保険料 --- --- --- 4,500 --- ---

小計

4,350 12,350 12,350 16,850 4,350 4,350
合 計 1,743,650 1,546,650 1,546,650 1,721,150 2,323,650 2,083,650
(授業料分納の場合) 1,168,650 1,086,650 1,086,650 1,261,150 1,573,650 1,453,650

備考
  1. 入学金、体育実習費および学生健康保険互助組合入会費は、初年度だけ徴収します。
  2. 授業料は、春学期・秋学期の2回に分けて納入することができます。
  3. 文学部は第2学年以降、所属する専攻の学会誌購読料を各々徴収します。
       参考:平成20年度は図書館・情報学系が2,000円、日本史学・東洋史学・西洋史学・民族学
              考古学が3,500円、国文学・中国文学・英米文学・独文学・仏文学が4,000円、その他は
              3,000円。
  4. 本大学が委託されて徴収する「その他の費用」は、在学中必要に応じて改定されることがあります。
  5. 入学後、いくつかの特定科目の履修に際しては、若干の費用を徴収することがあります。
  6. 学習指導資料費には消費税額が含まれています。
  7. 納入した費用は、原則として返還しません。ただし、入学金以外の「学費」ならびに「その他の費用」については入学手続き後に返還する場合があります(詳細は入学試験要項でご確認ください)。

スライド制の適用について

 本学は学費のうち授業料、施設設備費、実験実習費、情報ネットワーク登録・利用料、体育実習費ならびに学習指導資料費については、在学中スライド制を適用し毎年定められた額を納入することになりますので、あらかじめご承知おきください。なお、適用する場合のアップ率は、学則に定めるスライド率(前年度人事院勧告による国家公務員給与のアップ率等)を基準といたします。」

文科系学部と理工系学部、医学部・薬学部を含めての学費の負担額の違いは、実習・実験費用と大学の実験、研究設備を維持、管理するために高くなっていると思います。文科系学部と理工学部との学費格差を是正すると文科系学部の学生が、学費面で不利益をこおむると思います。学費の格差是正は、文科系統学部の学生にとっては不公平感を感じると思いますが。学費値上げは、来年4月月1日に予定されている共立薬科大学との合併もあり、18歳人口の減少期による完全な大学全入時代も間じかで今後の大学経営と言う視点を見据えると総合大学として多くの学部を維持の為には、毎年今後学費の値上げをせざるを得なくなって来ていると思います。将来を見据えた学生減少分の大学としての補填策と言えます。 大学紛争前は、古い言い方かも知れませんが『物価スライド制』を導入していた大学の数は全国でも少なかったと思います。学債制度は有ったと思いますが。大学紛争終結後ほとんどの大学が、全国的に導入した制度だと思います。今後私立大学は、学部増設も減らず、総合大学としての学部が増えて行きますと毎年学費の値上げを実施しないと今後大学経営が成り立たなくなるのでは無いでしょうか。地方から上京し下宿している塾生には、来年度からの家賃補助制度は下宿している塾生は助かると思いますが。学費の値上げ分の奨学金の増額が必要と思います。

 



                             ☆  http://www18.ocn.ne.jp/~abc8181 

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